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原油NY先物、上昇ウェッジを下抜け

2014年07月13日 21時19分21秒 | S&P500およびDJI等
無題
・WTI、当面は軟調な展開へ
さて最近ホンダTodayの走りに力がない
登坂力が落ちてきているのが実感できる、なぜなら、自宅下の急坂を登らなくなってしまったからである
無題2
オバちゃんが自分の家の花壇をいじっているその横を、情けない音だけしてなかなか登って来ない原チャリが、遂には停まってしまうので、降りて人間が押さなくてはならないのは気恥ずかしい
平地での最高速度は以前と変わらないので、低回転域でのトルクが下がってしまったのかも知れない
無題3
以前と様子が少し変わったと言えば、発進時に軽いジャダーを感じるようになった
何にせよ、自宅に帰り着くのにエンジンだけでは足りないのは不便である
で、先週に引き続き2ヶ月先の国内ガソリン小売価格に通じるNY原油先物である
無題4
(何か最近ガソリン、高いなあ・・・)、でたまたま書いたのが、前回のNY原油先物の観測記事だった
それまでWTIのチャートなど覗いたこともなかったのに、偶然にもタイムリーに採り上げる形となってしまったようで、画面に現れたチャートは、上昇ウェッジが煮詰まりつつある形だった
無題5
三角保ち合いの場合、教科書的には5波構成を取り、それぞれa-b-c-d-e波とラベリングされる
最終波を打診した後、その反対側に放れるというのが一般的な解釈となるので、結果として放れの方向が決まるラベリングが重要となるのだが、このラベリングがエリオット波動理論の5波ラベリングと同様にトレーダの頭を悩ませる
無題6
またウェッジとして考えれば、上昇型の場合、典型的には下放れを示唆しており、実際今回はその通りに動いたように見えるのだが、より序列の高い保ち合い(今回の場合、月足の長期上昇チャートの調整4波を指す)に内包される保ち合いでは、どちらに抜けるかの重要度は高くないと言える、その理由は値幅が限られるからである
WTI日足2
で、その後のWTI日足である
先週は戻りなく陰線を引き続け、ウェッジ内に留まりながらも長い上ヒゲで売り圧力の強さを見せつけた翌日、大陰線で勢いよくウェッジ下端を抜けた
更にその翌日は、リテストで唯一の陽線を引き最早フォーメーションには戻れない事を確認してから再下落を開始しており、3営業日連続でウェッジから放れているところからは、下抜けしたことが確定的なようだ
無題7
ウェッジ内で直近高値105ドルを上抜けした動きは、いわゆるダマシだったことになり、価格の下抜けをより補強する材料になりえる(因みにこの時点では、多くのトレーダはウェッジではなく、アセンディングトライアングル上抜けだと認識していただろう)
WTI週足
”日足で下抜けたといっても、あまり重要度は高くない”、と上に書いたが、理由は週足で見れば瞭然
調整4波のアセンディングトライアングルを形成中である事に何ら影響を与えていないのが分かる
ただし、この週足の保ち合いを下抜けするような勢いを伴うという事になれば話は別である
無題8
因みに私は先週、こう書いた
”4波トライアングルの中で、上昇のウェッジを形成中であるが、このウェッジは一般的に下抜けを示唆するパターンである
一方RSIからはリバーサルのサインが出ており、40を切らずに反転すれば大きく上昇しやすい形であり、このようにフォーメーションとオシレータが相反する未来を示唆をする局面では、私なら参入を見送る”
WTI日足
RSIの方を確認しておくと、40を大きく下抜けており、こちらからも下放れをより強く示唆する形となっている
下落幅は先週終値の103.7㌦→100.66㌦、変動率にして3%弱となっているが、日足RSIを見る限り、ダイバージェンス(この場合、正確にはコンバージェンスとなる)は観測されていないところからは、続落の可能性がある
無題9
気になるのは下値メドだが、1方向にトレンドが出ているわけではなく、実際に価格は200日線と絡んだ状態が続いているので、一旦はその200日線を目指すと思われるが、ウェッジを形成し始める前のRSIリバーサルターゲット法からは、最大83.5㌦近辺までの下落が見込まれる
無題10
もちろん一直線には行かないだろうが、仮にこれを達成した場合、108㌦付近からの下落幅は24㌦20%超となる上、長期チャートでの4波トライアングルのサポートをも下抜けする事になるため重要である
それが起こるには何らかの材料を伴う事になりそうだ
無題11
尤も環境は整いつつあるように見える
これまでの徹底したいわゆるリスクオン機運で、ダウは史上最高値を更新し続けているし、VIXが歴史的な低水準に貼りついている点、その一方で金価格が上昇し始めているところ等からは、今後何か悪い方向の材料が噴出する前夜に思える
無題12
定期的に○○危機が起こるのは、偶然ではなく、どちらかというと予定行事に近いのではないか
日本以外の全ての先進国がディスインフレを政策としていた上に、リーマン以降は金融緩和が始まった
これらはいつか必ず巻き戻る運命にあるし、そんな事は中央銀行も承知の上、という事なのだろう
無題13
これから何かの悪材料が出る場合、それが原因で相場が下げ始めるのではなく、伸び切ったゴムが切れる時期に来ているから、悪材料が利用されるというのが真相なのだろう
中央銀行も、金融業界の面々も分かってやっている、いわば出来レースに近い
(どうせ暴落するならそれで一儲け)という考えは理解できなくもないが、証券会社が個人に高値を掴ませては値段を落とすやり方は、明らかに犯罪だろう
危機に振り回され悲劇に巻き込まれる我々庶民はたまったものじゃない
先般のポルトガルの銀行云々は、ここ最近この手の話題が全く無かったところに沸いた点、巻き戻しのハシリである可能性を警戒すべきなのだろう
無題14
最後にポジショントークをしておくと、私はあるクロス円を、人には言えないような枚数ショートしている