写カットライフ

写真を通して人生を楽しみたい。
道具に凝るのもよし、撮影技術を磨くもよし、写真をテーマに楽しみ方を綴ったブログです。

火災警報発令を体験

2012年06月03日 22時07分36秒 | 災害対策

この間の土曜日である。ある大きなショッピングセンターの飲食店で昼食を食べていると(実際は食べ終えていた)、館内放送が入った。飲食店内にも聞こえる全館対象の館内放送である。事前に録音されたパターンのようで、緊迫感はないが内容は「火災が発生しました。みなさん避難してください」といった内容であった。
繰り返しアナウンスされ、これは訓練の放送ではないと感じた。すると、そこの店の店長らしき人が出てきて、火災についての情報の確認を行っていますので慌てず、その場に待機してくださいと大きな声で叫んでいた。
館内放送も次の段階ではどこの警報機が鳴ったか説明をし、今確認中であるとアナウンス。このアナウンスは1分間隔で数回流れた。そして、警報場所が特定され、誤報であったことを知らせてくれた。これも数回流れた。最後に、経緯を説明し安心してショッピングを楽しんでくれとのアナウンスも数回流れた。

谷津バラ園にて

結果的には問題もなく避難もすることなく無事に終わった一件であった。
しかし、警報を聞いた時、言いようのない不安を感じたし、その時のショッピングセンターの対応は自分にはかなり物足りないものを感じた。自分が受けた不安を整理してみた。

まず第一報の火災が発生したというアナウンス。この施設はかなり広い。普通のスーパーとショッピングセンターが一緒になった複合施設だ。
一番最初に思ったことは、どこで火災が発生したかである。自分のいる場所とどれほど近いのか遠いのかわからない。最悪を想定して自分の近くを思い描いてしまう。そして、煙や炎などを探す行為を無意識にしてしまう。
次に思ったことは、これは訓練かなと思ったこと。アナウンスではこれは訓練ではないことをはっきり言って欲しいと思った。
そして、避難するにしてもどこに逃げればよいのか、車で来ているので駐車場はどうなるだろうか。屋上であったが車に被害は及ぶのだろうか。
また、アナウンスが店舗のアナウンスと防災センターのアナウンスが重なってしまい、聞き取ることができなかった。

警報場所が特定されたアナウンスもあったが、専門用語で具体的な場所が分からなかった。また、専門用語なので何を言っているのか理解できなかった。
しっかりした音響であったが、実際は聞き取れなくて情報を得ることができなかった。

よって、自分なりに欲しかった情報は以下である。
①どこで火災が発生した可能性があるのか。場所を想像できる表現で伝える。(遠くにいる人は慌てずに済む)
②今何をすべきかアナウンスをする。(荷物をまとめてその場に待機とか、近くの警備員に従うようにとか、店長の指示に従うとか・・・)
③この警報を発したら必ずことの経過はこまめに報告すること。デジタルサイネージがはやる昨今、視覚的に訴える装置(大型ディスプレイなど)を使って欲しい。

幸い誤報で大事に至らなかったが、客としてみると不安を感じた対応であった。火や煙は見えなかったので慌てる人はいなかったが、これで煙りなど見えたら大変なパニックになっていたかもしれない。

もうひとつ感じたことが、車で来ている人達はどうするだろうと思った。火災になれば当然車にも被害が及ぶ可能性は高い。保険が下りるにしても査定額は同程度の車が戻ってくることを保証はしていない。実際、自分も早く車で立ち去りたいと思った。同時に皆が車に殺到したらどうなるだろうと思った。狭い出口で渋滞必須だ。後の想像は容易だろう。

リスク管理は本当に自分自身で考えなければいけない。この経験で感じたことは正確な情報をきちんとお客に全員に伝わるように発信してくれることが、個人的にも冷静な判断をすることができ、大衆パニックを防ぐ大きな要因であると思った。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バラ 水のある風景 谷津バラ園 | トップ | クールビズの恩恵 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

災害対策」カテゴリの最新記事