写カットライフ

写真を通して人生を楽しみたい。
道具に凝るのもよし、撮影技術を磨くもよし、写真をテーマに楽しみ方を綴ったブログです。

今年を振り返る その一

2011年12月17日 19時55分04秒 | 写真の紹介

世の中は今年の出来事を振り返るニュース番組などが多くなってきた。日本に暮らすものとして最大の出来事は3月に発生した東日本大震災だろう。発生直後からテレビで生中継された津波の映像は多くの人々に現実とは違った、虚像のような印象で伝わってきたのではないだろうか。
その瞬間に多くの命が逝ってしまったという現実がとても受け入れられなかった。
三陸海岸大津波という話は社会か歴史の授業で教わった。昔々にそのようなことがあった。そして、その昔以上の出来事が現実に起こってしまった。2011.3.11は歴史的にも忘れられない出来事となった。
と同時に発生した原発事故。ありえない炉心融解。これも現実だ。原子力行政のお粗末さと人間が科学を過信する愚かさが露呈した出来事であった。この反省の代償はとてつもなく大きいことも次第にわかってきた。日本の海岸沿いに数多くある原子力発電所。リスクの再アセスメントは行われ始めたがリスクを下げる対策はほとんどがこれからだ。日本全体が放射能まみれになるリスクはどれほどだろうか。福島原発のような事故が全国で同時に発生したならば、日本は終わりだ。それこそ、放射能列島となるだろう。
原子力に頼る発電は考え直したほうが良いと思う。

自然災害だけでなく大企業の不祥事も発覚した。オリンパスの粉飾、大王製紙の信じられない不祥事、これらのモラル低下を招いた原因は原発事故を未然に防げなかった東京電力の体質と通じるものがある。
これで良い。これまでこうしてきた。新たなことは手続きが大変だ。上が言うことにはとりあえず逆らわない。このような事なかれ主義が蔓延する世の中であったのだ。しかし、これは大が付く企業だ。中小企業ではこのような常識はずれな経営はとっくに終わっている。
社会に大きな責任を担う大企業のコンプライアンス強化がこれから更に重要になって来るだろう。

年末まで暗い出来事が絶えそうもない今年は暖色系の写真に心が惹かれる。暖かさとか、絆とか熱いぬくもりが根底にあるものを求めているようだ。

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