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一花一葉  NewTraditional IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1405- 大山れんげ

2014-05-12 | 生け花
 連休明けの、晴天に恵まれた日 六甲山の高山植物園に出かけました。
山に囲まれた、かなり広い園内には 満開の石楠花や エンコウ草、サクラ草の仲間のクリン草、豊かな水と澄み切った空気の中で 爛漫の美を見せていました。その中で、大山蓮華の木が 横に広がるように枝を伸ばしています。その姿を見て私は驚きました。

 実は、我が家にもこの木が十年以上前から 育っていて毎年、何輪かの花を咲かせます。でも、山で育っている姿を見たのは 初めてでした。花や葉の形から想像して、泰山木の様に背の高い大木になって 上に伸びていくものと思っていました。

 我が家の、この木が横に枝を伸ばそうとすると なんと行儀の悪い木なんだろうと 切っていたのです。二十日振りに、神戸から岡山に戻って
早速 裏庭に行って見ると ふっくらとした蕾をつけていました。長年の無礼を、深くわびながら生けました。

 花材 ・大山蓮華 
 花器 ・焼締め 創作花器




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1405- 新緑の箱根路

2014-05-11 | 生け花
 箱根にての、恒例の太極拳講習会を無事 終えて後 二人の仲間と箱根の一日小旅行をしました。
青空に、雪を頂いた 真っ白の富士山、観光船から見た キラキラ光る芦ノ湖の湖面、そして見渡す限りの木々の緑のグラディーション。
 岡田美術館で見る事が出来た、歌麿の幻の浮世絵(深川の雪) は思いがけない 旅の思い出となりました。 
彫刻の森をスケジュールの最後に、それぞれの清々しい思い出が 明日からのエネルギーになるでしょう・・・と語りながら夫々の家路に着きました。

 花材 ・エルダーフラワー ・ユリ ・パールブルー
 花器 ・白色花瓶



 箱根神社


 芦ノ湖の海賊船
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1405- 神戸ハンター坂の絨毯ショツプ

2014-05-09 | 生け花
 神戸の街も、大分歩きましたが 今日はハンター坂を散策しました。”S”と言う看板を掲げた、エキゾチックな絨毯屋さんが目に止まり 覗いてみる事にしました。気さくな店主は、中近東出身の 日本への帰化人。
30年かけて、コレクションした 沢山の絨毯・キリム まるで美術館に来たようです。
 初めて見る、図柄や手触りの数々 特に印象に残った藍染のアンティークな物、時を経ても 生き生きとした色と質感は 手仕事の素晴らしさを感じました。時が経つのも忘れて、話に聞き入ってしまいました。
店主のお薦めの、近くの喫茶店で格別 美味しいコーヒーとカップでのコーヒーブレイクは最高でした。

 花材 ・ユーカリ ・ガーベラ ・バラ 
 花器 ・アンティーク銅器 敷物はアンティーク・キリム

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1405- 奈良の藤の花と仏様

2014-05-05 | 生け花
 晴天に恵まれた日曜日、兼ねてから計画していた盆藤展を観に行きました。近鉄奈良駅近くの会場 旧世尊院は建物自体も 趣があって沢山の 丹精込めた盆藤が いっそう美しく感じられました。
藤の花の、形や色 香を堪能した後 久しぶりに東大寺へ足を延ばしました。圧倒的なパワーの大仏様、興福寺の国宝館の天平や 鎌倉の彫刻に日本文化の 美の深さを感じました。
奈良公園は、新緑に包まれ 所々の八重桜が 満開を迎えていました。

 花材 ・芍薬 ・ユリ ・ユーカリ
 花器 ・塗器





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1405- 鯉の思い出

2014-05-04 | 生け花
 四季のある日本の行事は、それぞれに趣があって好きですが、五月の節句の鯉のぼりは 格別に良いものに思います。
最近では、使われなくなった鯉のぼりが 集団になって泳いでいる映像を 良く見かけますが 個々にいろいろな物語があるのではないかと思います。
 地方に行って、大きな鯉のぼりが 碧空に悠々と 泳いでいる様は 大らかな気持ちになります。その様な、気持ちを生け花で表現してみたいと思って 鯉のぼりそのものと花をコラボさせてみました。
どなたか、鯉のぼりを譲って貰えないかと思っていた所、縁あって 四十年位経った、8メートル以上の物を頂くことになりました。
 伺ったそのお宅は、元地主だったとの事で 長屋門のある大きなお宅でした。にこやかに迎えてくださったご夫婦から、ご長男が生まれた時の物で、家の前の田圃に 大きな柱を建てて、泳がせていたとの事。
その後、使い方を変え二度 花展に使い、ご家族もご覧になって喜んでいただきました。
 神戸での初個展「いよいよ、三度目のコイです」と、花展のご案内をしましたが 何の音沙汰もなく 暫くして奥様の訃報を知りました。
とても、お元気そうだったので 信じられない気持ちでした。三度目は真鯉と緋鯉で、ご両親のお子様への愛をテーマにした作品でした。

 花材 ・若松 ・すかし百合 ・オリエンタルリリー ・桜 ・椿 ・雲竜桑 (銀色着色)
 花器 ・織部の壷 ・すり鉢型花器


2013年4月 個展作品より


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