アーサーがこのごろ異様にご執心なのが、USB端子である。
あのパソコンに差し込む金属部分、あの小さい部分がとにかく気になるようなのだ。
ある日から、パソコンの前に向かうと、トコトコと足元にやって来て熱視線をあてるようになった。
デジカメ画像を取り込む為、カードリーダーを愛用しているのだが、それを取り出すやいなや
「ワンッ!!」
前足を膝にかけデスクに顔をのっけてくるのである。
この爛々とした目つき。おかしい、おかしいよ! これはそんな目で見るもんじゃないよ!
これは挿し込むものなの。こうやって……。
目の前で端子をパソコンに挿し込で見せてやった。その瞬間、
「ンッキュウゥゥゥゥ~~ン」
なんとも情けない声で、“泣き”が入った。そして、唸りながら身をよじり、嘆き散らした。人の足元で。
最初はリーダーそのものを、オモチャか何かだと勘違いしているのだと思っていた。
しかし、リーダーをiPodに変えても、
「ワンッ!!」
挿しちゃダメと言わんばかりなのである。
いったいなぜ、あんな小さな部分にそこまで執着する?
アーサーの喜ぶことなら叶えてやりたいが、こればっかりは無理である。
USBは端子が命。噛み砕かれてはリーダーは只の箱、iPodに至ってはドッキリ・ガム以下の値打ちしかなくなってしまうではないか。
以来、アーサーが寝ている隙をつくように、コッソリ端子を抜き差ししているのだが、アーサーはそのやたらとでかい耳で、カチャッというごくごく小さい音を聞き逃さず、すぐにすっ飛んでくる。
今日の写真だってかなりドキドキで取り込んだ画像なのだ。
まだアーサー君は色んな事に興味津々なのですね。
あぁ・・・我が家の子がそんな可愛い顔をしていたのは何年前か・・・
そして、危険を冒しての更新ありがとうございます。
他の端子には興味を示さないんでしょうか。
そのうち配線を手伝ってくれるようになるかもしれませんよw
non様
いつか落ち着きのある大人に、この子もなるんでしょうか。
まったく想像できません。
りく様
昨日、写真プリント用のコンパクトプリンターを購入したのですが、もう箱を見た時から興奮状態でした。もちろんUSB接続で、カードスロット付き。カードの出し入れも凝視していたので、そのうち写真のダイレクトプリントぐらいしてくれるかもしれません。