時々アーサーはお気に入りのボールのオモチャをくわえたまま散歩する。
ただ、くわえっぱなしではアゴも疲れるし、ヨダレでズルンズルンになる。
やっぱり、時々は落してしまう。
そうやって、転がったボールを追いかけていたアーサーが、
茂みの中に何かを見つけた。
かなり珍しいモノらしく、そこから動かなくなって、鼻先や前足をしきりにつっこんでいる。
いったい何が? と後ろから覗き込んでみると、なんとビックリ!
鴨がいました。
川のすぐ脇の生垣で、枝振りが低く密集していることから、鴨にとっては格好の巣作りスポットのようだ。
それにしても驚いたのは、この鴨の度胸の座ってる事。
アーサーが頭をつっこもうと、カメラのフラシュをたこうと、微動だにせず。
もしかしたら卵でも抱いたのかもしれない。だとしたら悪い事したかも。