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 愛犬耳袋

 コーギー犬・アーサーとの生活と喜怒哀楽

明るいところで待ち合わせ

2007年02月04日 | 




 葉牡丹も花に見えるような暖かい日。それもそのはず、3月並の暖かさだったとか。
 この暖かさで、冬の間すっかり鳴りを潜めていた野良猫たちが、最近ポツリポツリと姿を現し始めている。





 野良猫と言えば、アーサーにはちょっと特別な子がいる。
 12月6日のブログにも書いた、公園に住み着いているキジトラ君。



12月撮影分から。


 この子は存外肝っ玉がでかく、人も犬も怖がらない。アーサーが接近できる数少ない猫だ。
 アーサーもそれを覚えていて、この子のテリトリーに近づくと、出会いを期待してしばし待機したりする。





 が、このキジトラ、冬以降めっきり姿を見せなくなってしまった。
 それには理由が。



こんな看板が。


 まさしくキジトラ君がひなたぼっこしていたあたりに、もう、グッサリと刺さっていた。

 エサを貰えなくなった彼はどこか新天地を求めて移動したのだろう。





 むなしく一人待ちぼうけのアーサーであった。

公園の三角関係

2006年12月06日 | 




 よく行く公園に住み着いている野良猫。他の猫たちが事故や寒さで姿を見せなくなっていく中で、この猫だけは、餌と住処に恵まれているらしく、多少の病気はしても、常にまったりと同じ場所で、ひなたぼっこをしている。
 犬をあまり怖がらないので、愛犬アーサーがそばに寄れる、数少ない猫の一匹である。
 今日も



曲がり角でバッタリ


「こんにちわ」


 猫が毛繕いする様子を、いつものように「ふせ」の状態で眺めるアーサー。





 アーサーの至福の一時である。
 ある程度猫見物が終わり、アーサーをひったてて立ち去ろうとした時、この平和を破るライバルが登場した。
 それは、公園を散歩中だったおじさん。愛猫家なのか、毛繕い中の野良猫に近寄ると、その背中を撫で始めた。
 立ち去りかけたアーサーだが、この状態を見て、動くに動けなくなってしまった。





 猫の方も、得体の知れないアーサーよりも、やさしいおじさんの方が好きらしく、



見た事も無いような顔で甘えはじめ、


足に体をこすりつけ、


去ろうとするおじさんの前に、立ちはだかり「いかないで」。


 この様子を見たアーサーが騒ぐこと、騒ぐこと。
 アーサーは野良猫も好きだが、人間のおじさんも好きなはず。この場合、いったいどちらに嫉妬してたのか、正直分からない。
 きっと「俺抜きで盛り上がるな!」が、正解だろう。



「ちょっと寂しい」

四天王寺古本市

2006年10月06日 | 




 四天王寺の古本市に行く。
 境内に入って間もなくのところで野良猫と遭遇。
 古本市にやってくる客に、順番にすり寄るフレンドリーな子だ。お尻を見るとやはり雄猫。いろんな人に可愛がられていたが、ゴハンはもらっていないようで、お腹はペッタンコ。かわいそうなことに、片目が病気のようだ。

 昔話などで若い母親が教会の前に捨て子をするように、神社仏閣に猫を捨てていく人は意外と多いらしい。神仏のお膝元なら命を粗末にされないとふんでのことだろうか。写真家・岩合光昭氏のエッセイのひとつを思い出した。
 撮影に猫の多いお寺お訪れたところ、そのお寺では捨て猫の多さに困っていて「寺の名前を出さないのなら」という条件付きで許されたという。
 この茶トラ×白の子が捨て猫出身かどうかは分からないが、お寺側は積極的に排除はしていない様子だった。
 が、歓迎もしていないようで、境内の木にひっそりと「猫やハトに餌をやらないで」の文字があった。

 四天王寺は鳩も多い。茶トラも野良の血が騒ぐのか、トコトコ歩くハトを見て狙いを定めていたが、あまり狩りはうまくないようだった。





 一方鳩の方は、猫に比べるとかわいげが無い。群れをなしている分、図太いと言うか、ふてぶてしいというか、細かいところを気にしないというか、





 雨上がりの泥水で行水することは無いと思うのだが。しかももう10月。結構涼しいというのに。
 しかし、お参り所の手洗い鉢で行水していないので、「さすがお寺の鳩」というべきかもしれない。

 さて古本市の方だが、お目当ての本を見つけつつ、ついでに目に入った、微妙に古い撮影ハウツー本をパラパラしてみる。ペットの撮り方の所では
「動きが素早い仔猫はカップなどに入れて撮影するといいでしょう。小道具を活用しましょう」
 なんて解説。そういや、ちょっと前のカレンダーなんかには、花を飾ってバスケットの中から顔を出す子犬・仔猫って構図がやたらとあったな、なんて思い出し(今も?)、微妙なセンスの古さに感動。
 デジカメなんかが登場しない時代の本なので、どこを見てもやたらめったらレンズとか絞りとか、フィルターとかの記述が細かい。写真に真面目な時代だったんだよな。


 四天王寺からの帰り、ちょっと回り道をして梅田の大型書店に寄っていく。ペット本コーナーをひやかすとこんなものが。



「子犬(猫)おゆずりします」


 写真では分かりにくいが、「おなかをみてね」の文字に従って、お腹の辺りを見てみると、あたかも呼吸をしているかのように、絶妙な間合いでわずかに上下しているのである。
 その上下感がやたらめったらリアルで、かわいいというより、最初はビビる。ムートン風のペット用ベッドも小型犬が使っているものと同じだから、さらにリアルでビビる。
「本物そっくり」「生きているかのよう」という宣伝文句はダテではない。
 そしてさらにビビらされたのは、POPの下のほ~うに、小さく書かれた注意書きであった。



電池切れたら死んじゃう!



自由猫 その2

2006年09月27日 | 
 野良猫画像を整理していたら、まだまだ出て来たので今回もアップ。
(見事に日の丸構図だらけだけど)
 


シャムっぽい子
ハードな岩場とアンバランス


岩場近辺のボスっぽい茶トラ
貫禄のある様子で、最後まで逃げない


 この岩場の近くは本当に野良猫が多く、自転車でやってきてはカリカリや猫缶を撒いて帰る猫オバさんや、売れ残りのチクワを投げてくれる仕事帰りの練り物屋さんなどに、ゴハンのケアをしてもらっている模様。
 どの子も野良にしてはふっくらしているが、その反面当然のように砂場は糞だらけ。残念ながら、野良猫餌やり問題に、否定的な意見が示す通りの状況になってしまっている。しかも餌をあげている方々は遠方から来ている。そしておそらく避妊去勢はされていない。
 私個人の意見では、野良猫に餌をあげるなら自分の目の届く範囲ですべきだと思う。それこそ自宅の庭やその近辺、排泄物の処理ができる範囲である。そしてできれば手術もしてあげて欲しい。いわゆる地域猫の考えであるのだが。

 我が家から先般旅立っていった2匹の仔猫も、寄生虫の感染具合からみて母猫も野良だった。そして人に邪魔にされて捨てられた子であった。そうして捨てられた子がすべて幸運に恵まれるとは限らない。やはり悲しい命は少ない方が良い。

 引き続き野良猫写真に戻ろう。
 


公園の茂みでひなたぼっこ。
ハチワレタイプは意外に多い。


ハチワレの友達のキジトラ。
オレンジがかった目が美しかった。


 さて、昨日であった公園のチビクロ猫であるが、今日も散歩で遭遇した。
 人なつっこさは昨日以上。恐ろしいほどで、人気配がしただけで、ブロック塀の上をタタッと駆け寄って来た。





 写真とらせてねー、と話しかけるとびっくりするほど近寄ってくる。指の匂いをかぐし、舐めるし、カメラのストラップにじゃれて遊びはじめる。





 パッと見たところ、お腹もよく膨らんでいる。何の気なしに横腹をさわると、いやがる様子もないので、調子に乗って抱き上げてもまるで抵抗無し。これは相当人に可愛がられている証拠だろう。
 ちなみに、この陽気な性格から薄々気付いていたが、やっぱり男の子であった。

 おまけに、





 餌をねだっているのか、立ち去ろうとすると足にまとわりついて鳴くのだ。
 こうまでされて、見過ごせようか。グラつき始めるこの気持ち。
 しかし、残念ながらこのチビクロは、この界隈の人に可愛がられている様子。時折メインに餌をもらっているらしき家の植木の間を行ったり来たりしながら、通りかかった人に甘えかかっていた。

 しかも犬に対する警戒心がバリバリに備わっているのだ。試しに抱き上げ、アーサーにちょっとだけ近づけてみたが、シャーッ!! といろんなものを吹き出して怒りをスパークさせていた。

 アーサーの方は、仔猫との共同生活が思い出されるのか、ゆっくり近づこうとしたが、その度に威嚇され怒り飛ばされ、すごすご距離を取る羽目になった。この時も





 ちょっと離れて見ていた。やや哀愁漂う表情で。

自由猫

2006年09月26日 | 




 アーサーを連れて、人気の無い寂れた公園に散歩に行く。
 その公園は明らかに自治体の管理が行き届かず、広場と言わず砂場と言わず草がボーボー。その砂場のヘリを一匹の黒い仔猫が歩いているのが見えた。
 飼い主さんに無事お引き渡しした2匹の仔猫と、ちょうど同じぐらいの大きさだろうか。いや、もう少し小さいか。

 仔猫兄妹をお引き渡しして一週間強。飼い主さんから2匹が幸せな様子を刻々と届いているため、寂しさは無いのだが、ひとつ物足りなくなった事がある。
 猫の写真が撮れなくなった事だ。
 最初は、なんとかいい里親さんを見つける為と、少しでもかわいく見えるようただただ必死にシャッターを押していたのだが、気がつけば猫を写すことそのものが楽しみになっていたようだ。
 アーサーはアーサーで撮り放題で楽しいが、あのまるっこい顔や短い鼻も懐かしい。

 というわけで、最近アーサーとの散歩にカメラを携帯するようになった。
 こうして見ると、近隣には野良猫が意外に多いと気付かされる。



よくひなたぼっこしているハチワレ
(はっちゃん似)


同じくミケ。鼻横の黒ブチがちあきなおみ似


ハチワレ君(ちゃん?)と似ているけど鼻ブチが違う
勝手通称:ヒゲダンス氏


しっぽの先だけ黒いシロ。
しっぽが太いのはアーサーを見つけてるから。


 さて、今日会った公園のチビクロであるが、首輪が無い上、こんな月齢から外をウロウロしていることから、間違いなく野良猫だろう。
 驚く事にこのクロチビは、我々が見ている前で悠々とひっくりかえって身をよじり、ベンチに腰掛けるおばあさんにチョロチョロと近づいたりしていた。
 ご近所の方々にでもゴハンをもらってここまで大きくなったのだろう。人を恐れる様子が無い。私が差し伸べた手にもゆっくり近づこうとする人なつっこさだ。





 しかしここまでが限界。横にいるアーサーに警戒してしっぽを精一杯立てて膨らませ、アスファルトの奥に引っ込んでいった。
 小さくても野良の人生を、力強く歩き始めている。