宣セーショナル

宣承をひらく

オーラが語るとき

2015-08-31 14:21:38 | 日記
沢山のメッセージやお言葉いただきながら、お返しもせずにすみませんでした。

あまりにも多くの返しきれないくらいのお言葉をいただきましたので、この場にて皆さまに向けて感謝させていただくという怠慢ぶりではありますが、どうかご容赦賜りたく存じます。

温かい、お言葉、本当にありがとうございました。


さて、祖電さんの仏事を進めていく中で、こんな出来事がありましたのでご紹介いたします。


【火葬場にて】

祖電さんの出棺と火葬には、ものすごい数の方々が参列くださった。
よく存じ上げている方は勿論のこと、初対面の方もあたり前にお見えになった。いずれにしてもありがたいことである。

いよいよ火葬場でのお勤めが始まり、私は、施主としての立ち位置に立って、他の親族も並んだ。

私⇒曾祖父の実家のお寺様⇒宣明(弟)⇒祥子(妹)……という順番。

御焼香後に、私たち遺族前で一礼をし、祖電さんの顔を拝んでから退出するというルートが作られていた。
数多くの方々にお辞儀をし御礼をし続けること結構な時間。後半に差しかかったとき、オーラのある髭をたくわえたダンディな男性が近づいてきた。すると、弟の前で立ち止まり、こうおっしゃった。


『○○○社の代表取締役の◇◇と申します。この度は、御愁傷様でした。お顔を拝見させて下さい。』


御丁寧に弟にまで御挨拶して下さるとは…。さすが天下の○○○社の代表取締役様だなぁと思った。私も少し唾を呑みこんで、ご挨拶に備えた。

備えた。。。ところをわき目も振らず、す、素通りしていったではないかぁ!

私はすぐに分かった。あの人は、弟を住職だと思い込んでいたのである!

実は、私は背も小さく細っこいほうなのであるが、弟はと言えば、背も腹もデカく落ち着いたたたずまいであるため、過去にもよく知らない方は、弟を住職だと間違えて話し掛けてくる…ということは少なくはなかったのである。

しかし今回は、施主として一番先に場内に誘導され、施主の立ち位置に居たのに!……である。

改めて、オーラというものの違いをまざまざと見せつけられた瞬間だった。(笑)

これもまた、『お前は、どこまでも小っさい人間であることを自覚しなさい』と、祖電さんが佛の声を届けてくれているのであろう。。。

トホホホッ(笑)

釋祖傳(太田祖電)の密葬無事終わりました

2015-08-28 10:30:33 | 日記
昨日は、太田祖電の密葬(出棺経~葬儀式~火葬~還骨経)が無事勤まりました。

数多くの方々の参列に、熱いものがこみあげてきました。

葬儀式が終わり、出棺までには30分以上も時間があったのですが、そのおかげで図らずも、出棺にお見えになった多くの方々に、会っていただくことになって。

儀式の打合せの段階では、もめにもめた儀式の持ち方と時間の設定でした。
急きょ変わることも多かった中身でしたが、結果的に多くの方々とのお別れの時間を持たせていただけたことは、祖電さんらしくていいなぁと感心していました。

火葬場でも、本当に沢山の方々にお見送りいただきました。
家族全員の都合が良かったのが、この27日しかなかったのですが、この日は友引の日。友引には火葬場がお休みでしたが、依頼によっては開けて頂けるということでお願いしました。
いつも、火葬や葬儀に友引を避けようと言う迷信を払しょくしようと努めてきましたが、実際、このように友引の火葬と言う実践の形で多くの方々にお示しできたことも、祖電さんの力だなぁと、存じております。


お礼もお返しもお返事もなかなかできませんが、どうかお許しいただきまして、まずもって、多大なるご支援、おかげさまでした。

本葬は、9月24日(木)13時からとなります。

太田祖電往く

2015-08-24 12:00:17 | 日記
もう新聞にも掲載されたので、一応、この場で不躾ながらご報告させていただきます。

昨日、8月23日の朝4時3分、太田祖電(94歳)が、肺炎からの急性呼吸不全で往きました。
お盆まで元気だっただけに、驚きもしましたが、それが祖電さんの往き方・生き方なんだなぁとも感じております。

22日の朝、呼吸状態悪く、治療のために嘱託医の医療機関へ入院して、24時間も立たないうちに往くあたりが祖電さん。

数々の病や怪我でも乗り越えてきた人だったので、きっとすぐケロッとして退院するんだろうなぁ…などと思っていただけに…。その危篤の連絡が入ったとき、ご門徒様の亡くなったお知らせが立て続けに入り、気にはなりつつも其々の枕勤めへと走る。ようやく終えて夜、駆けつけた時、それでも最後まで意識があって、孫や家族の声を聞き分けていたし、何かを伝えようとしていた。

懸命の治療も届かず、すべての数値は下がっていった。
だから、すべての医療行為・管は、段階を追って少しずつ外して頂いた。
最後は、何もない自然な状態で、自力の静かな呼吸の中、孫3人で手を握り、顔を擦りながら、夢を見ているようだったから声を掛けた。


『ばあちゃんに会えてる!?傳承さん(長男)に会えてる?受宣さん(次男)に会えてる?』


すると、祖電さん、ゴクッと唾を飲み込んだ。続けて、


『南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…』


じいちゃんがきっと言いたいだろうお念仏を代わりに耳元で申し上げた。
その後、静かに二息ついて、往った。
美しく静かな最後だった。

図らずも22日は、深澤晟雄生命尊重の没後50年の式典のあった日。その節目の日を見届けるかのように、あくる朝の分かれだった。

そして、私自身が、落ち着いて、お寺のことや光寿苑のことを応対できるようになったこのタイミングは、本当に感謝の念止まない。
おかげさまでした。


【出棺】8月27日(木) 13時
【火葬】8月27日(木) 13時半
【本葬】9月24日(木) 13時

今からでも遅くない、親鸞教室へどうぞ♪

2015-08-21 06:13:04 | 日記
碧祥寺親鸞教室は、後半戦に入っている。
全く来たことがない方も、その都度、内容は続きものではなく新鮮ですので、今からでも全くおそくありません、大丈夫です♪

以下の日程で行いますので、ぜひ、日常の荷物を降ろしにいらしてください♪

第8回 8月22日(土)映画鑑賞中心
第9回 9月6日(日)研修会後、バーベキューあり
第10回 10月4日(日)
第11回 11月19日(木)
第12回 12月5日(土)最終回

すべて、13時~16時半の開催予定です。

ぜひぜひ、まず来てみてくださぁい♪

同じ日に生まれた人を感じる日

2015-08-20 17:55:35 | 日記
昨日は、午前中、お寺と光寿苑とでそれぞれ目まぐるしくも任務を果たし、午後からは、花巻市にある花巻おたすけの会の役員の皆さまの前でお話しさせていただいた。

講演を聴くのはもう3回目という方も結構いらっしゃるかと思えば、初めての方も片やかなりいらっしゃる。
とてもやりづらい場と言えば、そんな場の中、1時間45分もの時間、ひたすら走り切らせて頂いた。

反応は、婦人会レベルの方々でもあり、とても良かった♪

しかし、今回はそれだけではない、とてもズンと来る出遇いがあった。

あるお母様が、講演後、ご挨拶に来て下さった。


『先生、今日は、ステキなお話し、ありがとうございました。泣いたり笑ったりの時間でした。
先生は、私の息子と全く同じ誕生日でビックリしちゃって。1974年7月14日産まれで全く一緒なんです。だから、とってもご縁を感じまして…。』


この瞬間、「おぉぉ~っ♪」と喜んで、お話ししようとしていた私。しかし、次の言葉で少し浮かれた気分は一変した。


『七回忌をこの前むかえたばかりだったので。。。なんかご縁を感じて嬉しくて。
握手して下さい。パワー下さい!』


握手はさせていただいた。握手はさせていただいたけれど、気の利いた言葉の一つも掛けられないまま、ただただ、頭を下げるばかりだった力ない私。

けれども、同じ年月日にこの世に誕生し、この前まで同じくこの地球で生きてきたその人を、お遇いしたこともないけれど、全くの他人とは感じられなかった。

お母様と握手をさせていただいただけの未熟な私だけれど、それでも、今、私がここに生き続けているという事実を、今一度、考えさせられている。

この不思議な感覚……伝える表現も未熟なままだけれど、ここに綴ることをリスタートとすることにしたい。

心の底に眠ってあるもの

2015-08-19 23:55:24 | 日記
自分の経験が、美しいものを美しいと思えなくさせてしまうことがある。

自分の知識が、目の前にある光るものすら光っていないかのように感じさせてしまうことがある。

知識も経験も積んで自らを研磨していくことは大切なこと。

けれども、知識も経験も、そこに固執してしまえば、それは偏見の色メガネにもなってしまうことだってある。
自分の感受性が色あせてはいないか。

美しいものを澄んだ気持ちで美しいと感じて言える心。

どこかに忘れてきたわけじゃない。

知識と経験の上積みで見えなくなってた。

心の底に眠らせてしまっていた感じる心を、ちゃんと掘り起こせばいい。

原点に還ろう。

お盆に禁断の外出!?

2015-08-16 18:28:21 | 日記
お盆は13日の午後からグンと慌ただしくなり、14日~15日も大変に人の出入りが多くなる。
大勢の方を迎え入れるため、ご法事も極力お寺に出向かれる方を選択していただいている。よって、お盆の13~15日に外出することは基本あり得ないのであるが、今年の15日だけは、どうしても外に出させてもらった。

8月15日は、西和賀町の成人式。ここの記念講演として、成人を迎える実行委員の方々からご指名いただいたのである。それでも15日……迷いはしたが、今年はぜひ行かせて欲しい理由があった。

昨年、この学年66人の成人者のうち、2人が若くしてご逝去されていた。そのうちのお一方は、私も葬儀執行させていただいた成年。一方的に私の方が想い入れのある学年でもあったため、断る気持ちは浮かんでこなかった。

『二十歳の君たちへ』

と題してお話しさせていただいた50分。

いつもの講演よりも、『生きて欲しい』という念が強かった時間。
きちっと前を向いて聴いてくださった成人の皆さん。


『今手に入れた自由も、その自由を認めて、許して、その環境を整えてくれている周囲のおかげを忘れて欲しくない』
『オンリーワンの花を開かせることができたのなら、その花開くまでには条件や環境、支えというものが整わないと成し得ないということと、花が咲かなかったとしても、それは決して悪いことではない』
『この町で培ったものは大きな宝。成人とは、立派になることではなくて、人の心を支えを感じられる人に成ること』


などと、バァーッと熱入れて話しまくった時間。ご本人たちがどう受け止めて下さったかは分からないけれど、私にできることは精一杯お話ししたつもりだった。


その後はお寺に戻って、ご法事数件を勤めさせていただく。


夜、実は42歳年祝いを迎える私は、その場へと出向かせていただく。
恩師お二人ともお逢いでき、同級生とも再会を喜び、呑み、歌った。。。今日も朝からご法事があったため、途中からは「水ばり〔水のみを西和賀弁で〕」に切り替えたが、それでも付き合いがよい私(!?)は、朝2時半までがんばれた(笑)。


お盆、ようやく一段落です。

他人を介した注意の真意

2015-08-13 13:26:54 | 日記
何か気になったこと、違和感等、修正してほしいなぁと感じたら、直接その人に伝えることが大事、これは基本中の基本。
他人を介して遠回しに言うと、うまく伝わらなかったりする。いや、むしろ、『自分で直接言えばいいのに…』みたいな、物事の焦点とは掛け離れ逆効果になってしまうことも少なくはない。

けれど、時と状況によっては、人を介して伝えることがとても重要になることがある。

それはどういうことか?

紛れもなく、私が感じた違和感を、同じように感じて他人に伝えられる人間に育って欲しいがために、あえて人を介する手段をとる。

違和感という感性を日常の中で見失わない訓練であり、また、その違和感をいかに相手に伝えるかという訓練にもなる。
上司に新人職員に注意するように言われた中間管理職が、『上司に言われたから…はいはい、仕方ないな』という気持ちで取り組むのであれば、冒頭で述べたような状況をすぐに迎えるだろう。

上司のイメージしているところを感じ取り、自分の中でその案件を熟慮し、自身の役割を果たそうと取り組むのであれば、それは身となり効果となっていく。

人間力を養っていくためにも、こういった小さなところを大事にすること。


面倒なことを押し付けているのではなく、そこには、良化して欲しい・力を身に着けてほしいという思いがあるということを貴方が知ったのなら、貴方はもっと広い視野と深い度量を手にしていけるのだと思う。

がんばっていこう♪

オムツ外し学会2015in横浜出陣!

2015-08-12 06:08:58 | 日記
9日の日曜日は、雲母書房さん主催の『オムツ外し学会2015in横浜』へと出向かせていただいてきた。

三好春樹先生を筆頭に、高口光子先生、芹沢俊介先生、園吉洋先生、伊永紳一郎先生といった名高いそうそうたる皆さんと一緒に講師陣として入れていただいた。

午前から夕方までビッチリの日程の中、三好先生と芹沢先生のブロックに入れて頂く。今回の共通テーマは『看取り』。

三好先生がオープニング講演として、看護と介護の看取りについて一時間。

続いて芹沢先生が、哲学と思想の立場から一時間。

お昼を挟んで、私は、『「宗教」としての看取り』というテーマを頂戴しての一時間をお話しさせて頂いた。
いつものペースで一気に走った一時間は、会場の皆さまはご満足いただけた様子だったが、途中から、とんでもない胃痛と闘いながらの時間となっていた。気づかぬうちに、三好・芹沢といったビッグネームとご一緒させて頂いているプレッシャーが掛かっていたことになる。

何とかやり終え、その後は、総括として、3人での対談として、『看取りの考察』の一時間となる。
胃薬などを頂戴してスタートした。初めは緩和した胃の痛み。ところが、対談の途中、哲学者である芹沢先生から私に、


『太田さんにちょっと私、不満なんです。講演はおもしろかったけれど、「宗教」が全く語られていなかった。そこんとこをもっと話し聴いてみたいんだけども…。』


という注文が入った。再び胃痛が始まっていく。
芹沢先生は親鸞さんをとても勉強されていて尊敬している方。実は三好先生も親鸞さんを研究なさっていて講演の中身にも組み込まれていた。
三好先生が、


『じゃあ、親鸞さんの話しましょうか、なんか興味深い!』


とおっしゃったことで、一気に親鸞トークとなる。
オムツ外し学会にて、しかも看取りがテーマで、親鸞さんの話。壇上の私たちは楽しいのだけれども、会場の方々にうまくこの中身が伝えられるかどうかが不安でいた私。宗教に携わっている者だからこそ、宗教に関する中身を話すときは、いつも空気を読みながら話す私にとっては、冷や冷やの胃痛が進む時間となった(笑)。

最後は三好先生がうまくまとめてくださって、おかげさまだったが、その後も胃の痛みが治まらない。
どうやって治まったかと言えば、夜の懇親会でのビール一杯を頂戴したところからアッという間に痛みが和らいでいくという私の分かりやすい身体。その後は、胃の痛みは何だったんだっていうくらいになっていた。

尊敬する岐阜の介護まめや代表・伊永さんともうれしい再会♪西和賀にも二度も来て下さった兄さんと、乾杯できた。
タイムアップとなり、その後も約束があったため、ゆっくりお話しできなかったけれど、来年夏の広島でのセミナーにオファーいただき、そこで伊永さんと再会できることとなり、楽しみが増えた。


宮城の田村さんからも、外国人介護員獲得に向けたお話しも聞かせていただき、少し前を向ける気持ちで帰って来れた岩手。

岩手…朝に雨の降った東京や神奈川より暑かった(汗)。

様々なご尽力に支えられた盆踊り

2015-08-11 12:56:25 | 日記
ここ数日も色んなことがあったけれど、まずは御礼を兼ねて光寿苑盆踊りの話題から。

8月7日、快晴に恵まれ続けた盆踊り、無事に大盛況に終わりました。

月並みではありますが、本当に多くの皆さまのご尽力のおかげさまで成し得たことでありました。

光寿苑の盆踊りのヤグラやテント等の設営は、大掛かりであるため、一週間も前から取り組み始めます。今年は、本番数日前に指導監査があるなどしたため、何と7月27日から設営がスタートしました。
その間、家族会の方々や有志の方のお手伝いを受けて進んでいきました。

当日も、方々から歌い手・太鼓手・屋台ボランティア・お年寄りの身の回りボランティア・警備等々、ものすごいご尽力を受けて、当日、あの空間には650人近い人たちが集ったのであります♪人口が減ったので、以前の700人をゆうに超える場ではなくなりましたが、それでも、これだけの人たちに支えられ、ステキな祭りとさせていただけました。

あくる日も、多くの家族会有志の方々がボランティアで後片付けに出向いて下さり、午後3時半には、何事もなかったようないつもの駐車場に戻っていました。
自分たちで片づけておきながら、なんだか不思議な気分で祭りの後を眺めていました。


今年も、ボランティアや祭り参加など、大いに盛り上げて下さった皆様、本当にありがとうございました♪
また、遊びにいらしてくださいませ♪