宣セーショナル

宣承をひらく

涙…考えさせられた3日間

2015-07-29 23:42:16 | 日記
今週は涙を何回流したことか。
月曜日から振り返ってみる。

27日は、午前中光寿苑で任務に従事した後、午後からは北上市にて8歳の男の子の出棺~火葬へ。
その場を終えると、西和賀に戻って101歳のおじいさまの通夜。
通夜を終えると、北上に戻って、その8歳の男の子の還骨のお参りを勤めるという目まぐるしい時間となった。

28日は、早朝から101歳のおじいさまの出棺~火葬と勤める。
その後、午前の時間帯は、2週間前にご逝去されたおばあさまのお参りに伺う。
昼からは、101歳のおじいさまのご葬儀を勤めさせていただいた。
葬儀を終えてすぐ、片道4時間超はかかる普代村へと車を走らせた。この日は、特養うねとり荘さんの看取りケア研修だった。昨年も同様のテーマで呼ばれていて、しかも大半の方がリピーターであり、昨日の記憶もおぼろげな私にとっては、去年と中身が重複しないように必死に務めた講演の進行は、お粗末なものになってしまって申し訳なかった。
けれど、過去の光寿苑のことを思い出しながら、グッと泣きそうな気持ちを抑えながらの時間だった。
何とか任務を終え、その日は宿泊先でアルコールを多少いただいた程度でバタンキュー。。。

そして、本日29日は、8歳の男の子の本葬を迎えた。
200人超もの参列者の中には、異例ともいえる多くの小学生の皆さんがいらした。
涙・涙・涙……。このことは、明日以降、詳しく触れさせて頂きたいが、本当に記憶に残る男の子の葬儀だった。
葬儀を終えて西和賀・光寿苑に戻る。
夜は職員研修会として、「転倒転落防止セミナー」を、外部講師をお招きして受講した。多面から考えさせられた中々の研修会。疲れてはいたけれど、とても刺激あるいい研修だった。
その後、看取り期のおばあちゃんの横に、ご家族が夕飯から戻るまでつくことにした。けれど、遅番の職員が、「一段落ついて、今日は静かなので私がつきますから。苑長、どうぞ帰って休んで下さい。」と、疲れがとれるような言葉をいただき、甘えることにして帰宅。


涙と考えさせられたこの3日間。
何だか、疲れているのに眠れない夜。。。でも、休むことにしようかなぁ。。。
おやすみなさい。

『本物』とは何か

2015-07-27 12:33:31 | 日記
昨日は、お寺の総代でもあり光寿会の元理事でもあったSさんのお葬式だった。

歌がとても上手で、私の結婚披露宴の際には、Sさんの『高砂』の生の歌で入場した日のことを思い出していた。
そして、決断と実行はいつも早く、逆に、誤りがあった際には素直に「ごめんなぁ」と言える潔い人だったと皆さま口々に話されていて、本当にいい男だったなぁと、大先輩を讃える時間となっていた。

お葬式の後の食事の場で、弟さんがこんなエピソードをお話しになっていた。


『あるとき、突然、兄貴が、私に「お前の歌うたったのを聞いたことないから歌ってみろ」と言われて、私は下手なもんだから嫌だったんだけれど、仕方なく歌ったんですよね。下手ながら一生懸命歌って、今度は兄貴に歌ってもらった。そしたら、歌がやっぱりうまいから、兄貴に、

「兄貴は本当にうまいな。兄貴の歌は、本物だな!」

と褒めだんですよ。そしたら、兄貴は、

「お前は何をもって本物って言っているのだ!
たとえ下手であっても、人が真剣に歌っていたら、それはみんな本物というもんだべ!」』

って叱られだんですよ。そういう真理をズバリとつく人だったなぁ。』


感激させられた場は、その後もSさんの偉大さぶりの話が尽きることはなかった。


おかげさまでした。

それぞれの三本勝負

2015-07-26 07:52:09 | 日記
この一週間は、講演が3つあった。

21日は、北日本銀行ふるさと大学都南校。
24日は、石鳥谷の家族介護教室・こころ元気塾。
25日は、ライフプラン講座プレシニア研修会。

それぞれ特色の違う場所でお話しをさせていただき、それを終えるとお参りと光寿苑での仕事と、慌ただしく時間が過ぎていった。

そして、昨日25日は、午後からは碧祥寺親鸞教室。今回もしびれる今井節だったが、私にとってはとてもおもしろかったけれど、門徒さんの中には、「難しかった」という意見も聞かれた。いずれこの内容は触れたいと思うが、今日はここまで。

今日は総代さんのお葬式がある。

そして今週は、ここ数日の間に、あと二つのお葬式を控えている。

慌しさの中ではあるが、一つひとつ、丁寧に向き合わせていただきたい。


行って参ります。

暮らしの中の喜びの宴

2015-07-23 23:23:39 | 日記
今週に入り、光寿苑の湯野町地区という新ユニットで、「湯の町地区命名祝賀会」という名のもとに、バーベキュー&飲み会が開催された。

私はあいにく別件の会議等で顔を出せなかったが、それはそれは皆さま、いい表情で愉しまれていたという♪

おやつの時間頃から火起こし…そこに参加するお年寄りたちも居れば、最後は帰りたくなくて、暗くなるまで男性陣と飲み明かしたおばあちゃんの姿も…。
その夜は、興奮し過ぎて、体を痛がることもあったご様子だが、あくる日など感想を尋ねると、

『おもせがった♪』

と思い出してのニンマリ笑顔♪

帰りたくなくなるような雰囲気と、そう言えたお年寄り…そして、その時間を一緒に楽しんでくれる職員たち…。

業務としてのお楽しみではなく、「日常の中の喜び」をこの一場面に感じさせられ、あれこれ課題はあるけれど、ジーンときたものを噛みしめていた参加していない私は、いいおっさんになったんだな、まちがいないな(笑)。

おかげさまでした♪

お寺での珍事!?

2015-07-22 12:42:16 | 日記
先週は、西和賀町の子どもたちが多くお寺に足を運んでくださった一週間だった。

7月16日には、湯田中学校1年生が校外学習で博物館見学とお堂参拝、そして、ミニ法話を拝聴してくださった。去年、小学6年生だった彼らと久しぶりの再会…ちょっとだけお互いハニカミながらの再会となった。

法話では、紙芝居の「いのちをいただく」を観ていただき、その上でプチ内観(①親に迷惑を掛けたこと、②親にしてあげられたこと、③親にしていただいたこと)を体験していただき、最近の自分を振り返っていただいた。
もう少しやりたそうな子も見受けられたが、いつでも自分で時間を作ってやってもらうことを促して、今回は終わりとなった。
子どもたちの真っ直ぐな目に、心強さと喜びを感じさせられた時間だった。


週末18日は、沢内小学校6年生と親御さんたちが、親子行事としてお寺に泊まりに来てくださった。
日中は女神山に登山していらした皆さん。この日、台風の影響で中止の予想がかなり高くなっていたが、何とか曇り空の中、一行は予定していた通り、ほとんどの人が頂上まで行って帰ってくることができたのだという。ただ、途中、山頂が近づいてきた地点で、にわかながらドシャ降りに会い、恐ろしさとかなりの不安に襲われたという事実もお聞きすると、その後によくぞがんばって登頂を果たしたもんだ、大したもんだと、お酒がグングン進んでいらした。
お寺と言えば恒例の肝試し!お堂の中を男女ペアになって歩いてくるというもの。脅かす人なしという、むしろ怖さが増す設定だった(笑)。
一応、なんかあった時のためにと、お堂の入り口付近で扉を閉めながら、ガラス越しに中の様子を私と副学年長とで見ていた。

何組目かのペアが出入り口に向かって戻ってきたときだった。
その二人とは別に、白装束の人影がスーッと横切った。

『えっ!?(汗)』

私も寄っていたけれど、まさか見たこともないものを見るわけがないと思い、ガラス越しだったため、きっと後ろをトイレに行き来する人たちが映ったんだなということで、二人の仲ではそれで納得した。
ところが、続くペアが戻ってきたときだ!再び白装束の人影が現れた!そのまま、出入り口にペアよりも先に近づいてきた!

『わわわっ!』

一瞬たじろいだ私は、そのままライトで白装束の人影を照らした。。。

そ、それは、ある6年生のおじいちゃんだった(笑)。
ビデオを撮影しようと、我々が出入り口にスタンバイする直前、子どもたちに説明をしている間にお堂に入っていたのだという。

子どもたちを驚かすつもりが、ある二人の大人が一番驚いたという肝試し大会。。。これにて終了。。。

その後は、外で花火をし、肝試し会場となったお堂で、みんな夜更かししつつも、朝まで寝たのだった。

平和なお寺での一週間♪

引いて観よう

2015-07-17 21:19:49 | 日記
近くにいるから、近くで見ているから善いところも悪いところも何でも全部知っている。

そうだと思い込んでいる私。

でも、近いから分かるというのは、程よい距離感、間がうまくとれていなければ言えないこと。

近すぎて、実は一面しか見られなくなっていたり、ほんの一部分だけ見てそれが全体像になってしまっていたり……。

距離を置いたり、時間を置いたり、程よい間をとってよ~く観てみると、実は、その人の一部分しか観られなくなっていた小さい自分自身に気づく。


『目前心後』


目の前のことから、心を後ろに引いてよく観ること。離れすぎてまた細かいところが感じられないのなら近づいて観ること。

くどいようでも、一番大事なのは、すぐに状況や環境によって、自分の色で観てしまう、ちゃんと観られなくなってしまう私自身というものに気づくというところ。


思いが込みあってきたら、一度引いてみよう。

ひと呼吸おいて観よう。

また、元々小さかった私から、また歩き始められるんだ、きっと。

世のすべてのことは私自身の問題だった

2015-07-13 21:57:15 | 日記
もう数週間も前のことではあるが、前科がある方と、面会する機会を得た。坊さんの役割として、時にこういう場が与えられる。

ご本人も色んなことがあって、もう家族さえ理解してくれないと思い込み、家を出たといっていた過去の話。

自分自身の存在を消したいとさえ思ってきたけれど、もう一度、手にもった技術と経験を活かして歩き出し始めたとのことだった。

毎日、昔の仕事仲間やお客様たちの夢を見る。そして、辛くてこの世から消えてしまいたい気持ちに襲われるのだと。

忽然と姿を消してしまったことで迷惑を掛けてしまったであろう、その謝罪の念と自責の念とに襲われては、また、仕事に没頭する時間だけが、その苦痛を和らげてくれているとのことだった。

こうやって話してくださったことは初めてだったけれど、静かに過去に触れ、心から頭を下げて語っていたその人が、美しくも感じられた。


事実や結果だけをみれば、それだけで敬遠なさる方もいるだろう。

けれど、親鸞さんの教え、仏さまの教えの中で感受性を育ててもらったこと、その上で経験をさせてもらってきたことは、私にとって本当にありがたいことである。

その人の背景にあるもの、背負ってしまわれたものを感じようとする目を持つこと……そして、もしかしたら、その人の置かれている事実は、条件や環境が揃えば、私自身の姿、事実になっていたのかも知れないと自分の身に聞いていくこと。

どんなことも、他人事ではなく、自分の問題なのだと捉え生きていくこと。

貴方の悲しみは私の悲しみともなり、貴方の苦悩は私の苦悩の本質と変わらないのだということを、その人は私に教えに来てくれたのだと思えた時間。


これもまた、おかげさまなんですよね。

防災訓練…それから…

2015-07-12 21:57:41 | 日記
今朝は早朝から、奥州市江刺区へと向かう。

岩手県総合防災訓練が開催されるということで、岩手県高齢者福祉協議会県南ブロックの防災委員を仰せつかっていることで、参加~見学の運びとなった。
災害の想定は、大雨洪水の後、地震が発生し、川の防潮堤が決壊し、水があふれ出している中での救助活動や炊き出し等が行われるというものだった。

岩手県内の103機関という多分野から、10,000人の人たちが集うという大掛かりな訓練。

外はかなりの暑さだったため、過酷な状況下で、さまざまな訓練を実際やっている方々は、大変だったことだろう。
その暑い中、自衛隊が炊いてくれたご飯を婦人会がおむすびにするという一連の流れを見させていただいていた。ずっと、その場で見ていた私たちが帰ろうとバスに乗り込もうとすると、そのおむすびと豚汁を振る舞うから食べていってよ、とのこと。

さらに汗をダラダラかくことにはなったのだが、豚汁の味はとてもやさしくて、それはありがたい気持ちだった。

昼には解散。
帰る途中、沢内中学校ソフトボール部が、来週に迫った県中総体直前の最後の練習試合を某高校でやっていたので、昼ごはん持ってチラッと寄ってみた。練習試合の一試合目は、3対2で勝ったのだと聞きつつ、二試合目を途中から観戦させてもらう。

な、なんと!高校生相手に6対1で勝ってしまったではないか!
来週に弾みのつく連勝!期待が高まっている♪

気分よく、炊き出しで頂いてきたおむすびを車中で頬張りながら帰路へ。

午後は、光寿苑に出勤。

めっちゃ暑かったけれど、穏やかな日。

おかげさまでした。

走り回って、そして、アルコール活動!

2015-07-11 06:14:22 | 日記
また何日かを振り返ってみる。

8日は、横川目高齢者大学にてお話しをさせていただく。7年前にもご縁いただいた場所でもあり、懐かしく当時を振り返り触れながらお話しさせていただいた。
皆さん、表情良く聞いてくださる方々ばかりで、ついつい蛇足というか、お品書きに無い話をたくさんしてしまったが、それでも〝いがった、いがった〟と喜んでいただけた。

その夜は、新たに発足したまちづくりの会議でうなりながらご説明を拝聴。

翌9日は、朝から、入院中の光寿苑のAおばあちゃんのところへ面会に出向き、思ったよりも言葉掛けに頷いたり首を振ったりの状況に、ちょっとだけ安心する。

そのまま、午前中に控えていた上堂地区交流センターさん主催の『こころの健康づくり教室』でお話しさせていただく。
こちらも反応良く表情良く聞いて下さる多くの方々に支えられ、とっても気持ちよく、私自身が健康的にお話しさせて頂けた♪

夜は、職場職員の親睦会『新人職員さん歓迎会』に参加。
2日アルコールを抜いて臨んだだけに、すっかりこの夜の酒のパンチ力にやられた(笑)。

そして今日は、Aばあちゃんの退院の日。
関東に離れて暮らしている身元引受人の孫さんご家族と、数日前からたくさん話し合いをしてきた。この日も、流れ的に同じ人間ができる限り続けて関わったほうが良いと思い、本日お帰りになるまで、ご一緒させていただいた。
『看取り期』と診断されたけれど、覚悟をもって、ある意味すっきりした気持ちとお話しなりながら、一度、お戻りなった。

そして、夜は家族会役員会の懇親会。
2日続けて、とってもパンチ力のあるアルコール活動となっていた(笑)


さぁて、本日は、ご法事お参りからがんばろう!!!

和尚さんらしくなくて…

2015-07-07 13:22:49 | 日記
昨日は、朝からなでしこジャパンが敗れるというニュースに泣きつつ、碧祥寺でのご法話が続いた日。

午前中は、東山町民生児童協会の皆さま、そして午後は、矢巾町女性教育連絡協議会の皆さまが、博物館見学もされつつ、いらした。

一関市東山町も矢巾町も、どちらも真宗大谷派はない地区。

まずもって、髪の毛の長い坊さんの姿と、住職と聞いていたから年配者だと思っていたら案外若者だったという、様々な意識のギャップからお入りになられた。
だから、異文化に触れた感じで、その意味で新鮮だったのだろう。
終始、時間を愉しんでいらっしゃるご様子だった。

お話しが終わると、


『和尚さん!仏様!っていう固い感じが全くなくて、近しくて良かったです♪これからは、そのほうがいいですよ♪』


と褒めてくださった方がいらしたけれど、坊さんとしては微妙な感触ではあった(笑)。

その後は光寿苑で仕事して、夜は子守りとなった。
子守りしつつ、最近、また復活した夜泣きにうなされながら、気づけば10時間も布団の中で過ごした朝の目覚めは、なかなか、ハハハハハハッ。。。


おかげさまです♪

今日も気張っていきましょう♪