宝暦治水260年記念企画展「宝暦治水と平田靱負」が5月20日~7月27日まで鹿児島県歴史資料センター黎明館で開催されていますが、6月29日には関連行事②学芸講座「新しい時代の「宝暦治水」像」が13時30分~15時まで黎明館調査資料室長が講師になって開催されましたので概要を紹介します。。(配布資料・・・レジメ6頁、参考資料10頁)
○「宝暦治水・薩摩義士」に関する黎明館の展覧会の概要(今回で3回目となる) ○ 宝暦治水250年記念企画展で特に強調したかったこと(「薩摩義士」達が闘ったのは、単に輪中地帯という自然的環境だけではなかったという点、他5項目)○「宝暦治水・薩摩義士」に対してどう向き合うか。(・「道徳教材」として活用する。 ・「歴史小説」として楽しむ。・「学問研究」 の対象として扱う。)
○「宝暦治水・薩摩義士」(研究)をめぐる近年の状況の変化(治水現地での研究の進展ほか3項目)○「千本松原」をめぐる考察(現時点ではっきりしている点、他3項目)○政治・社会状況と「宝暦治水」顕彰運動(いずれから始まったか!他3項目)。 ○まとめにかえて・・(「史実」と「伝承」の区別の必要性(明らかな「誤説」の代表的な例、他2項目)。
学芸講座「新しい時代の「宝暦治水」像」が終わってから、希望者のみ、宝暦治水260年記念企画展「宝暦治水と平田靱負」が開催されている部屋に移動して、入場料を支払って中に入り、黎明館学芸課長より展示物などについて詳しく説明をうけましたので紹介します。
○第1章「宝暦治水」・・・宝暦3年(1753)12月に御手伝普請を命じられ、翌年から同5年まで行われた宝暦治水事業を地図、文書、解説と共に展示され、また現地や鹿児島における顕彰活動についても紹介されています。
○第2章「家老平田靱負と平田家」・・・薩摩藩を代表した総奉行平田靱負。平田家伝来の系図や文書、その後の平田家についても紹介されています。
○薩摩藩家老の系譜・・・藩主に仕えた様々な家老のうち、19世紀以降では文化期党事件で処罰された樺山主税、財政改革を成功させた調所広郷、幕末に活躍した小松帯刀と桂久武などの資料が展示されていした。
今回は関連行事②学芸講座「新しい時代の「宝暦治水」像」を聴いてから、黎明館学芸課長により企画展「宝暦治水と平田靱負」を見ながら詳しい話を聞くことができたので、参加して良かったと思っています。
企画展の展示物は撮影禁止なので、もらった資料の一部をスキャンして添付します。
学芸講座「新しい時代の「宝暦治水」像」講師:黎明館調査資料室長
宝暦治水260年記念企画展「宝暦治水と平田靱負」の看板
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