3月12日、図書館から借りてきた「捨てない生き方」を読み終わりました。
高齢になると「断捨離」を考えている人が多いなかで「捨てない生き方」とはどのような考えなのかに興味をもったからです。
この本の中で私が印象に残った文章のいくつかを紹介します。
〇コロナ禍での「不要不急」という表現に、おや、と思うのです。必要を満たすだけで、人は生きていけるのでしょうか。そもそも地球において、私たち人間こそが「不要不急」な存在ではないか・・しかし、不要不急な人間も生きる意味があるとすれば、不要不急なモノたちも断捨離されない理由があるはずです。
〇捨てない生きかたが正しい、と言っているわけではありません。でも、捨てない生き方かたは面白い。人生百年時代は、モノを依代(よりしろ)に生きる・・
〇人は裸で生まれてきて、ゴミに囲まれて死んでいく・・そういうものではないでしょうか。記憶という自分が生きた証、また時代という歴史の記憶さえ呼び出してくれるモノたちに囲まれて過ごす人生は、とても豊かなもののように思います。私たちの後半生は、芳醇な回想の時代であり、黄金の時代なのです。
この本を読んでモノは記憶を呼び覚ます装置であることが理解できたのでモノ捨てる場合はよく考えたいと思っています。
本の表紙をスキャンして添付します。

