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ひめゆりの壕で考古調査開始

2009年04月30日 | Weblog
太平洋戦争末期の沖縄戦で、看護師として動員されたひめゆり学徒や兵士が避難した壕の保存・活用をはかるため、琉球大学の研究室による壕の現場調査が29日から始まりました。

沖縄県糸満市にある「伊原第1外科壕」は沖縄戦で旧日本軍が沖縄本島南部に撤退した後、看護師として軍に動員されていたひめゆり学徒や兵士が避難した自然の洞穴で、昭和20年6月17日にはアメリカ軍の攻撃で多くの犠牲者がでました。

今回の調査は琉球大学の考古学研究室がひめゆり平和祈念資料館から委託を受けて行ったものです。

29日から現場での調査が始まり、考古学が専門の琉球大学の池田榮史教授(いけだ・よしふみ)と大学生10人あまりが壕に入って、事前に作成した図面に基づいて、調査場所の基準にするくいを打ち込んでいました。

壕の中には長年、天井から落ちてくる水滴に混じった泥が深く積もっていて、学生たちは足を取られながら作業に当たっていました。

研究室ではこの大型連休の間に部分的な調査を行った後、ことしの夏以降に壕全体の本格的な調査をすることにしています。

池田教授は、「ここがどのような場所か、何が残されているかを調査し、ここで何があったのかを明らかにして、後世に伝えていくことが考古学という学問の役割だと考えています」と話していました。

 http://leepi.milkcafe.to/tabi/tabi-daiichigeka.htm

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