3月3日、ひなまつりの日に、大河原町内の「大地主の館 佐藤屋」さんでひなまつりが開かれていたので見に行ってきました
佐藤屋は明治期、味噌醤油醸造業や呉服商により経営を発展させた大地主です。
農事改良や公益活動への寄付なども積極的に行い、地域振興に尽力したことも知られています
大変立派なお屋敷で、希少な竹の柱が印象的な床の間、明治期に作られた茶室、美しく手入れされた中庭など、
屋敷そのものに素晴らしい味わいがありました
ひな人形は様々な時代、種類のものが展示されていました。
まずはなじみ深い現代雛です。段数が多く,豪華ですね
これは「木目込み雛(きめこみびな)」です。
桐の粉を固めて(または木で)本体をつくり、そこに衣服の皺の形に筋を彫って、
目打ちなどで布を押し込む(木目込む)ことからこのように呼ばれています。
上の写真の雛より少し顔がふっくらしていて、可愛らしいです
これは「享保雛(きょうほうびな)」です。享保時代に流行したためこの名前が付いたのですが、
その後の時代も制作され続けたので、必ずしも享保時代につくられたものではありません。
大型で、能面のような美しい顔、衣装には豪華な刺繍、手足の細工が細やか、といった特徴があります。
確かに、男雛の手の形が繊細なのがわかりますね!
これは「古今雛(こきんびな)」です。もともと京が主産地だった雛人形が江戸の職人達の間でも制作されるようになり、
現在の東京日本橋室町の人形師が創作したものが古今雛のはじまりだそうです。
目には水晶やガラスを入れ、金糸や色糸を使った豪華な衣装が特徴です。
享保雛が能面のような表情だったのに対し,古今雛の表情は少し和らいで、より写実的になりました。
江戸の人々に圧倒的な人気を誇ったこの古今雛が、現在の雛人形の祖と言われています
他にも、ここでは紹介しきれませんが、たくさんの雛が飾られていました。
雛人形にあわせて飾られた掛け軸や花もまた素敵で、春を感じることができました
こちらもご覧ください
事務所ホームページ http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/6.html
大河原管内合同広報紙「SENNAN THE KING(せんなんざおう)」
http://www.pref.miyagi.jp/site/kouiki-sennan/sennan-the-king.html
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地方振興部 A.H