宮城県最古の木造建築物を知ってますか
・・・正解は、角田市にある高蔵寺阿弥陀堂です
高蔵寺阿弥陀堂は、平安時代の治承元年(西暦1177年)に建立されたそうです
800年以上も前の木造建築物と考えると、現存していることが奇跡のように思えます。
東北にある平安時代の阿弥陀堂としては、東北で角田市の高蔵寺阿弥陀堂と、
平泉の中尊寺金色堂と、福島県白水の願成寺阿弥陀堂の
3つしかない大変貴重な建築物のようです
そして、正方形の建物、茅葺き屋根の重厚感・・・芸術的な美しさです
歴史好き、建物好きな方は、是非見に来てください
さらに、今回ご紹介したいのが、
高蔵寺阿弥陀堂の堂内に安置されている阿弥陀如来坐像です
(先述の高蔵寺阿弥陀堂も、国の重要文化財に指定されていますが、
阿弥陀如来坐像も国の重要文化財に指定されています)
高蔵寺の副住職さんにご開帳していただき、堂内に入らせていただきました。
阿弥陀如来坐像は全高5m18cmにもなる巨大な木製の像で…圧巻です
像高は2m70cmですが、背後の光背(阿弥陀如来坐像から放たれる後光のこと)を
合わせると本当に大きく、光背のてっぺんは天井ぎりぎりというか、
天井につかないように天井が湾曲してました
来年には、4年間の修復作業に入るようですので、
是非今のうちにご覧にいただくことをオススメします
なお、拝観希望の方は、事前に高蔵寺へ予約が必要となっております(有料)。
また、境内の杉は数百年を経た古木で、杉を目当てにいらっしゃる方もいるそうです。
古木好きの方も、是非見に来てください
(地方振興部 M.H)