NPO法人 専攻科 滋賀の会

盲・聾・養護学校高等部への専攻科設置拡大、そして広く特別な教育的ニーズを有する青年たちの教育機会の保障をめざす滋賀の会

【参加ご報告】第11回全専研<特別ニーズ教育>研究集会in茨城

2015年01月01日 15時43分07秒 | 会員募集のお知らせ

 茨城県土浦市で開催された、専攻科全国大会に、滋賀の会から3名が参加してきました。11回目となるこの大会で、初めて東日本で開催された意味は大変大きいものがあると感じました。中部や近畿にとどまらず、昨年は九州(福岡)での開催、そして今年は関東での開催となったわけです。

 ▲茨城大会PRチラシ

 12月13日(土)の第一日目は、オープニングで青年のみなさんのとても元気な「よさこいソーラン」が披露されました。続いて、基調報告が行われ、全国の会の田中良三先生からは、2008年の和歌山県田辺市の「フォレスクール」の開所から、この6・7年の間に全国各地に「学びの作業所」が続々と誕生していることが報告されました。滋賀県でも、田中会長の名簿には載っていない自立訓練の事業所が誕生して来ています。この状況を、「多様な学びの選択肢」として、積極的に受けとめていこうと提起されました。さらに、私たちの実践・運動が進む中で、学校教育の中に取り入れられることになるとの見通しが語られました。

 続く全体会は2部構成で、第一部は「全国の仲間の報告」が行われ、和歌山・愛知・岩手・北海道の青年たちが、この間の活動の報告をしてくれました。愛知・見晴台学園の「東海道53次ウォーク」は3年次の取り組みとなっていました。また、岩手・三愛学舎の「カップラーメンについて」の研究報告も丁寧に調べていて、会場を「そうなんだ」とうならせていました。第二部は、「国際交流-親の願いが制度を拓く」と題して、韓国から「親の会」のお母さんと通訳の学生さんが来てくださいました。茨城のお母さんの司会で進められましたが、和歌山のお父さんである出口さんの元気な発言と、韓国から来日してくださったお母さんの「親の行動力は政府を動かす」という発言は、会場の私たちに大きな勇気と確信を与えて下さる内容でした。

▲講演の様子(韓国のお母さん) 

その後の夕食交流会は、会場の狭さも手伝って身動きできないほどのたくさんの参加者で、お酒も入って大変な熱気となりましたが、ここでも青年たちの発表が続きました。滋賀は青年を組織できていないので、本当に寂しい限りでした。

 2日目は、5つの分科会と講座(午前)・特別報告(午後)、さらに青年ホーラムが開かれました。私が司会を担当したのは、第4分科会でしたが、岡山で専攻科を考える会の田中さんと、茨城の専攻科を考える会の飯塚さんの報告でしたが、どちらの報告も障害青年の学びの権利を意識した運動論に基づく丁寧な報告でした。岡山での取り組みは、視察・研修・情報発信の大切さ、茨城では滋賀でも行ったアンケートを実施して、その結果に基づく運動の展開を詳しく報告してくださいました。共同研究者の出口さんからは、「親の力」を発揮すること、長谷川正人さんからは「正しいと思ってケンカすること」といったとても熱いアドバイスを受けました。

▲大盛況だった懇親会! 

2日間を通して、滋賀でも県内に誕生した様々な「学び」の事業所と全国の会や「滋賀の会」との連携を模索し、より「専攻科づくり」運動の発展を目指して取り組みを強化させる必要性を感じました。

▲専攻科滋賀の会メンバー

来年は三重・聖母の家学園で行われますので、「滋賀県からたくさんの関係者に参加してもらいましょうね。」と立岡理事長と確認し、帰路につきました。(徳田)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【御報告】学習会&サンデー... | トップ | 2015年新年の御挨拶 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

会員募集のお知らせ」カテゴリの最新記事