先日、第46回障滋協総会が開催され、専攻科滋賀の会から立岡・徳田理事が出席しました。
障滋協とは、「障害者の生活と権利を守る滋賀県連絡協議会」の略称です。滋賀県に住む障害者とその家族、それを支える福祉施設の職員・障害児学校の教職員などで活動しています。その総会は46回を迎えましたが、障害者分野での歴史は滋賀では「老舗中の老舗」という存在である運動団体です。
琵琶湖大橋
冒頭、宮本正尚会長があいさつと思いきや、今入院リハビリ中なので渡邊武副会長からその旨を伝えつつの障滋協の重み・歴史・そして成果を感じさせるご挨拶がありました。
総会では最初に田村和宏(立命館大)さんから「障害者とその家族の実態から滋賀の障害者運動を展望する」と題しての講演がありました。
最初に現状として県内の特別支援学校の児童数がここ10年で2,4倍に急増しているが教育委員会の対応の貧しさが課題として話されました。
また、18歳卒業後の就職率が2割という低さも報告されました。ただ、専攻科滋賀の会が主張しているように「特別支援学校高等部卒業後のさらなる教育期間を保障していくべき」という新たな動きは講演の中で聞けませんでした。ということはまだまだ専攻科の認識度・知名度が低いのだなーと感じ、もっと運動を広めなければと思いました。
その後、総会に入りました。
総会のメインは語り合うことにあり、県内から滋障協、きょうされん、全障研、福保労、障滋協の各団体から現状と課題が報告され、意見交換が行われました。専攻科滋賀の会からは特に発言する時間もないので聞き及び学びました。
各団体とも滋賀県教育委員会の対応ぶりの貧弱さに憤りを感じている事を伺い、私たちが参加した、過日の滋賀県との交渉に村井・立岡・徳田理事が参加して感じたことと同じ想いである事を実感しながら、「今に始まったことではないな?・・・」として改めて冷静に受け止めました。
今日の総会でも各分野からの報告を聞く中で全体を通してまだまだ障害者の権利条約批准とは距離があり、自立支援法廃止運動で勝ち取った国との和解で示された合意文書「基本合意」「骨格提言」がないがしろにされている実情を強く感じました。
障害があっても普通に暮らしたい、私たち抜きに私たちのことを決めないで・・・
(社会的弱者を締め出す社会は弱くてもろいのですよ、ネッ安倍さん。)
宮本正尚会長が1日でも早く退院し、大切な運動の先頭に戻られることを専攻科滋賀の会として強く願いつつ、報告とします。
文責/立岡 晄