キタカゼとタイヨウ

「意識不明の重体」「重症びまん性脳損傷」から奇跡的に回復、社会人になった息子のこと。母の読書記録などなど。

「移植医たち」

2017-09-27 17:43:57 | 本と雑誌
移植医たち
クリエーター情報なし
新潮社


臓器移植については大変興味あって、
今までもいろいろ読んだし、
自身もドナーカードを持っていたこともあるけど

息子が事故の時
  
  
   息子さんはドナーカードをお持ちですか?

と尋ねられて発狂しそうになったのが現実。
それまでは、脳死=死なんだから、
他人様の体の中で、新しい『生』を得られるなら
と思っていた。

でも、あの日のワタシは、
そ~ゆ~状況は受け止められなかった。

足元から世界が崩れていくような感覚。
思い出したくもないけど、忘れられない。


幸い、息子は奇跡的に命を取り留め、
今は何事もなかったかのように大学生活を送っているし
本人は全然覚えていないから脳天気だけど


でも、もし息子が他人様の臓器が必要となる状況に陥ったら、
ワタシは、他人様の死を望むのかな。

勝手だ、ワタシ。


この本を読み終えた後、
15年も植物状態だった人が脳への電気ショックで目覚める
と言うニュースを読んで、かなりの衝撃。

 この状態が続くことを植物状態と言います

って言われた時、息子とどこでどうやって死のうって思ったのに。
やっぱり死ななくてよかった。
今日も、息子は元気だ。




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