7月7日公開のアニメ映画「グスコーブドリの伝記」で、バンドネオン奏者の小松亮太が初めて映画音楽に挑んだ。
「今まで自分から発信することばかりだったので、映画のために全身全霊を傾けることが新鮮で、苦しかったけど楽しかった」と振り返る。
揺らめくような輝きを放つメーンテーマこそ自身のバンドネオンが活躍するが、映画全体では3分の1程度にとどめた。それでも、リコーダー、ハーモニカなど、映画音楽では珍しい楽器にこだわった。「最近のアニメは、オーケストラなど豪華な音楽が多い。僕が愛していた1980年代のアニメは、安っぽいけどクセの強い、駄菓子屋のような音楽。それを大事にしたかった」
映画は宮沢賢治原作で、冷害に襲われたイーハトーヴの森を舞台に、主人公が困難に立ち向かっていく物語。賢治の世界を「大正ロマンとラテン世界」と感じたことから、ブラジルの弦楽器・バンドリンなど民族楽器を用い、「どこの国の音楽か分からないという色が出せた」と満足している。
98年にデビューし、一躍バンドネオンを普及させた38歳。「人間って何だろうと考えさせられるまじめな物語に、自分の音楽が結びついたのはうれしい」。サウンドトラック盤はソニーから発売中。Yaff.showAffTag({'disp':'li','iseven':'','irakuten':'','w':'','t':'','a':'','m':'','p':'','seven':'','rakuten':'','isbn':'B007N6SC7W'});
(2012年7月5日
読売新聞)
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