セルフマネジメントの技法

仕事を進める上で必要なリソースを管理する技法についてまとめていきます。いわゆるLife Hacks/GTD

マインドマップはソフトで作り始めて、手書きで仕上げる

2008年05月09日 | デジタル
■マインドマップは有用である

マインドマップとは、中心にテーマをとなる概念をおき、そこから放射状にキーワードやイメージを繋げていくことで、発想を展開していく表現技法である。
その有用性はつとに知られ、最近は、PC上でマインドマップを描くためのソフトが、提唱者のトニーブザン公認のiMindMapをはじめ多数出てきている。

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■さまざまなソフトがある

これにともなって、どのソフトが良いか議論になる。
候補として挙がる代表的なものは、Mind Manager、Free Mind、Mind Meisterなどである。

・Mind Manager
Mind Managerの長所は、圧倒的な機能の豊富さである。特に、オプション機能によって追加されるガントチャートへの出力機能は、プロジェクトの計画立案の効率化に大きく寄与する。
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・Free Mind
Free Mindの長所は、オープンソースで開発されているため無料で使えるということである。WindowsとMacの双方で軽快に使えるのは便利である。
※MacのNicola入力・TESLAでは、文字化けするので注意が必要である。
http://freemind.sourceforge.net/wiki/index.php/Main_Page

・Mind Meister
Mind Meisterの長所は、オンラインでのコラボレーションが可能な点である。無料のアカウントでも6つまでマインドマップを作成・保存することができる。Google Gearを使ってオフラインでの作業も可能であり、また、Free MindやMind Managerのファイルを読み込むことができる。
http://www.mindmeister.com/


■どのソフトを使うかの議論は不毛である

どのソフトを使うべきか……それは、お金に糸目をつけないのであれば、Mind Managerを買い、Mind MeisterのPremium会員になるのが、環境としては一番恵まれたものになる。それは、議論の余地がない。
しかし、ここでの一番大切なことは、やりたいことが、本当に実現するかどうかである。
そのやりたいことが、会議の議事録を取ることであったり、教科書からのノートテイクであったり……ではなく、何かを発想する、複雑な状況を整理するということであるならば、これらのソフトを使っても、決して満足のいく結果はえられない。
形式の束縛から自由になって、文字サイズがバラついたり、イラストと混在したり……そういう入り乱れた状態であってこそマインドマップの本領が発揮でき、本来の目的が達成できるはずだからだ。

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■PCの良いところと、手書きの良いところを組み合わせる

PCを使ったマインドマップ作成の良いところは、作り直しや取消、削除が簡単にできること、データとして保存しておいたものの再利用ができることである。一方、表現に制約が生ずることと、細部に渡って作り込むことが難しい。
この長所短所を裏返したのが手書きによるマインドマップ作成である。表現は自由で、細部に渡って作り込むことが手軽にできる。反面、一旦書いてしまうとやり直しが難しい。

どちらか一方にこだわる必要はないし、こだわるべきではない。

まず、概略・骨子をPCで作成する。
手書きによるマインドマップ作成はその性質上、どうしてもトップダウンの発想を強いてしまうからだ。人間の発想というのは、トップダウン、ボトムアップ、飛躍……定まることがない。自然な発想に合わせてマインドマップを手書きすると、グチャグチャの可視性に乏しいものになってしまう。
思いつくままにPCで作成する。編集・追加・削除を経て、ある程度アウトラインが固まったら、紙にプリントアウトする。カラーサインペンやマーカーなどに持ち替え、絵を混在させながら、ディテールを仕上げる。
……こうした作業を経ることで、本当に有用なマインドマップが作成できるのである。

どうしても、最初から最後までPC上での作業にこだわるのであれば、タブレットPCを使うのが良い。悪戦苦闘して手書きで取り組んだとしても美しいマインドマップができあがる。
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