関とおるの鶴岡・山形県政通信

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ゴミ問題の質問をおこないましたーその2

2008年03月10日 | 原発・自然エネルギー・環境

 生ゴミ処理機の稼働状況といいますか、効果の確認というのは、平成17年に加藤太一議員が質問したところでその後実際に調査をされたということで、その取り組みについては評価したいと思いますが、その結果を拝見しましたけどもやはり啓発効果ということであって、本格的にそれでもって生ゴミ減量を図るというものではないということもはっきりしているのではないかと思います。
 そして、生ゴミ堆肥化のことですが、「十分な調査・検討の上に策を立てなければならない」と、これはもちろんそう思うのですけども、それは大いに急がなければならないということではないかと思う。
 ちょうど先ほど33番議員の質問で取り上げられましたけども、焼却施設の方がもう10年ぐらいには更新しなければならない、そうすると3年ぐらい前から建設が始まるし、その構想をいつ立てるかというと、もう5年もしないうにちに構想を立てなければならない時点に今来ているということなのだと思います。
 新たな終処分場の問題も同じようなスパンの問題だと思うのですが、そのときに、新しい施設の構想の際に、実際に生ゴミの資源化ですけども、抜本的に燃やすゴミは減らしていくという方策を立てて、そしてそれを実施して実効を上げて、ゴミを減らして最小限の焼却施設をつくっていくという日程で向かわれているのかどうか。
 減量効果を新しい施設の建設に反映させていこうとお考えになっているのかどうか、私はそうするともう1年もしないうちに打ち出さないと大変なのかと思うのですが、もう少し明確にお示しいただけないでしょうか。

環境部長 新施設の建設の際に、その減量に見合った施設を建設するかというご質問のようです。
一つは、先ほども申し上げましたが、新焼却施設の建設についてはまだ具体的にいついつどうするという計画はございません。いろいろな機械の具合ですとか建物の具合ですとかその辺を調査しながら計画的に進めていきたいというふうに考えております。
 ただ、議員がお示しになったように、ただ燃やせばいいと言う焼却施設にはならないと思いますし、資源化の施策も組み込まなければならないと思いますし、それから今ご提言あります生ゴミの処理についてもですね、その時期に合わせた形での検討ということも一つの考え方だろうと思います。
 市全体として取り組むということであればそういうことになりますし、個別に何か別のものをということになればそれとはちょっと異質のものになるだろうというふうに考えております。
 いずれに致しましてもゴミの減量化を踏まえながら施設の建設についても進めていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願い致します。

 生ゴミ処理の方もそういう時期に合わせて検討していくであろうと、地域ごとの検討ということも条件としては出てくるだろうということで、是非そういうことで急ぎ進めていただく必要がある。
それは頑張っていただきたい。
 次に有料化の問題でありますけども、一昨年から全国百近い自治体を抽出をして、先進と思われるところにアンケートなどで調査をおこなって、その結果も今分析をしているということで、研究を進められているということについては理解をしております。
 その中で、有料化してゴミが減った自治体があることは事実でありますけども、しかし直後の結果に終わってリバウンドした自治体もあるということも事実であります。
 何よりも、有料化しないでゴミを減らしている実効性を上げている自治体があるということにこそ着目すべきではないかと思います。
 例えば、調べられているようですけども、鎌倉市では分別回収によって、燃やすゴミを7年間で37%削減をした、そして今後剪定枝4千トンの資源化計画というのも進められていると聞きました。
 また横須賀市では、生ゴミをバイオガスで利用するということで、可燃ゴミをすでに30%削減をして、施設の建設費で3億円、ランニングコストで6千万円あまり軽減を図ったと、そういう実効を上げている自治体もある。それぞれ人口規模も違う訳でありますけども、こういう事例に是非学んでいただきたいと思う。
 本市としては基本計画にも謳われているように、循環型の鶴岡市をつくっていくのだと、理念についての理解やゴミ処理の方針についての理解、そういうことを市民の方々に行政が先頭に立って説明をしていただいて、市民の自主性と創意に基づいてエネルギーを引き出していく、そういう姿勢が求められている。
 有料化でインセンティブを与えるとおっしゃっていたが、むしろモチベーション、内発的なものを高めていくとそんなように思います。
  しかし、生ゴミ資源化しようということ、これは基本計画の理念に照らしても重要な施策でありますけどもなかなか具体化をされないできた。そして今になって国の方で有料化を進めるべきだという方針が打ち出されたならば、直ちに検討には入ると、こういうことでは市民のエネルギーを引き出すことはできないのではないか。むしろそのことが妨げになるのではないかと思うのですけども、市民の意識をどう高めていくかを考えた場合、有料化をその他のさまざまな施策と一緒に進めていくとがマイナスにならないのか、その心配をお持ちでないのかということをもう一度伺いたいと思います。

環境部長 議員ご指摘のように、有料化によりまして一時的に減量するもののリバウンドするという事例もたくさんございます。また、有料化していないところで減量化したところもございますし、有料化したところで大きく減量したところもございます。
 基本的な考え方としましては、有料化そのものは有効な方策の一つというふうに認識しています。ただそれをただちにやるのかやらないのかということについては、私は一言も申し上げてはおらないので、それらも含めて検討すると言っている訳ですので、そのへんは誤解の無いようにお願いしたいと思います。
 ただ具体的にどうしたらどうなんだということを検討なり研究なりしないと先に進まない訳でございますので、十分にやらしておいていただきたいと、市議会の中にそういうことについてもご審議の課題としてお願いしたのは、十分な検討までしていただくための資料としてご提出して意見をいただいたということでございますので、それについては引き続き鋭意努力をさせて頂きたいと思います。
 また逆に有料化によって市民の意識が低くなるのではないかというご意見でございましたが、そういう形でのとらえ方をしたことがございませんので、そのような視点もご意見としてお聞きしておきたいと思います。

 やるのかやらないのかということは一言もいっていないし、決まっていない。さまざまな施策を検討されるということでありますから、是非とも市民の方々の声というものをよく耳を傾けていただいて、今、大変厳しい生活状況のもとにおかれている沢山の市民の方の声を重視していただいて進めていただきたい。
 最後になりますが、全国で少なくない自治体が生ゴミの活用、資源化に踏み出しています。
 県内でも長井市が10年前から、旧立川町は20年前から取り組んでいます。それぞれ大変な課題があるということも承知していますが、資源の有効な活用、循環型社会づくりということを長くされてきた、重ねられて来たと言うことには敬意を表したいし、参考にしていただきたいと思います。
 また何よりも新鶴岡市の中でも、藤島町などではエコタウン構想に基づいて、バイオマスタウンこの構想に全国の先進として参加をして、取り組みの半ばで新しい市に合併ということになった訳ですが、しかし循環型社会づくりという哲学に基づいた優れた構想、すぐれた取り組みを始められていたということだと思います。
 私どもかねてから、旧町村の優れた施策は残していくべきだと申し上げてきたが、この分野においても、大変優れた構想を活かしていくということ、エコタウン構想、バイオマスタウンの構想、こういうものを大いに活かしていって頂きたいということを申し述べて質問を終わります。



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