関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

7月25日からの大雨被害対策

2024年07月27日 | 県政全般
 25日からの大雨被害対策のために、日本共産党山形県委員会として対策本部を立ち上げ、私は副本部長に就きました。
 26日の時点では、大きな被害のあった地域に乗り込むことは不適切と考え、共産党関係者のルートで情報収集を図りました。
 鶴岡市内は14時現在で1847世帯5095人に避難指示が出され、最大87人が避難所に避難しました(行政情報)。
 京田川が氾濫し、午前中の段階で、住民が孤立した三和集落では、ボートによる救助がおこなわれていると聞きました。
 藤島川、黒瀬川でも溢水があったようでした。
 山五十川、大山、加茂なども含めて、避難指示が出された地域の状況は、居住している人に電話で聞きましたが、けが人や大きな住宅被害等は無く、避難所に身を寄せた方々も順次帰宅していると聞きました。
 鶴岡以外で特に心配したのは、住宅への大規模な浸水があった戸沢村蔵岡地区の事です。
 4年前に角間沢川による内水被害(本来川の水が流れ込む最上川の水位が高いために、水が集落内に溢れてしまうこと。蔵岡の場合は国交省が揚水ポンプを設置した直後だったが、増水量が能力を越えて役に立たなかった)があった時に、高橋ちづ子衆議院議員と一緒に集落を巡視し、懇談会もおこない、要望を取りまとめて国・県の対策に繋げた地域ですが、その後、大規模な工事で設置された輪中堤を角間沢川の水が越え、浸水してしまったようです。原因の究明が待たれます。
 午前中に、近くの道の駅:高麗館に避難した知人を介して、自治会長さんから電話で状況を聞く事ができました。
「高麗館には120人程度避難しているが脇を通る国道47号線が浸水して普通の車では動けない。
 行政の救援車両は来ている(午後には報道機関も来たとのこと)。
 ここの他に、中学校と中央公民館に併せて20人程度いるらしく、残り30人位が浸水した集落内に取り残されていると思われる。現在、自衛隊のヘリで救出されていると聞いた。
 朝食が小さなおにぎり一個で、それも自治体等からの支給で無く、高麗館にあったご飯を提供して貰ったものである(その後、昼も同様におにぎり一個だった)。
 トイレは使えるが、集まっている建物からトイレまで高低差があるため、高齢の方等は行くのが困難で、水分の摂取を控える人がいる。
 居住地の水が引いたら、片付けをやらねばならないが、その際の人手が確保されるか心配している。
 停電してテレビも見られず、ニュースを見た県外の知人からの電話で状況を理解している。」
 などです。


高麗館から蔵岡集落を撮って貰いました。



 村にはこれらの事を伝えたということでしたが、私の方から県の担当課にも連絡し、対策の参考にするよう依頼しました。
 対策の優先順位は県全体の被害状況や支援体制によって検討されるべきものではありますが、猶予ならない問題として県の支援による早急な対策を求めました(直接は村の仕事です)。
 今日は終日この対応を断続的におこないました。
 明日以降、状況を見てなるべく早く現地で要望を聞き、対策を図ろうと思います。
 どうやら雨が続くようですが、多量にならないことを祈るばかりです。