関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

朝日・櫛引、庁舎と議員の懇談会

2009年07月23日 | 活動報告

   23日(木)におこなわれた、櫛引・朝日庁舎と議員(会派代表・常任委員長・地域選挙区選出議員)の懇談会に出席しました。
 各庁舎からは地域審議会での意見や主要事業の状況などが報告された後、4人の常任委員長、会派代表、地域議員の順番で質疑がおこなわれましたが、午前中の櫛引庁舎では、居住地以外の庁舎での「諸証明書等の窓口申請」が増えたことや、「14万人都市の一員となった」ことが感じられるようになったこと等を挙げて、「市民が合併のメリットを感じられるようになってきた」という説明がありました。

 私は、党市議団の市民アンケートの中間集約の結果を示して、「『合併して悪くなった』という回答が8割を超え、『住民負担が増えた』『サービスが低下した』『行政が遠くなった』などが理由として示されている。市民の声をよく調べるべき」と指摘しました。

 他に、グリーンツーリズムの事業の状況を質問したところ、
 「H20年度の農家民宿の利用が前年比190%、観光客が同106%など、ここ5~6年、順調に推移している。湯野浜・温海・湯田川などとの層状効果も感じられる。来年から国の『子ども農産漁村プロジェクト』に参加しするなどして年との交流を発展させたい」などの説明がありました。
 櫛引地区は、果樹を始めとした豊かな農産物、全国に知られた農家民宿、宿泊・交流施設の整備など、グリーンツーリズムを進める上で一定の条件が整備されていることから、関係者の一層の努力で今後の発展が図られることを期待しています。


 午後の朝日庁舎では、主要事業の後に「各種施策の現状と課題」が報告されました。

  H20年3月に策定された「朝日地域振興ビジョン」では、重点プロジェクトとして、
  A 地域産業振興プロジェクト
    ☆山ぶどう加工品開発促進
    ☆新エネルギー導入実験
    ☆山の恵み産地化促進
  B 「市民の森・市民の渓谷」振興プロジェクト
    ☆六十里越街道エコツーリズム
    ☆大鳥自然の家グレードアップ
    ☆四季と感動のフィールドの整備 
  が設定されています。

 今回の報告では、「地域産業振興」は厳しい状況にあるということで、経済情勢・農業情勢の反映もあるとは言うものの、議員から「月山ワインが市内のホテルも置かれていない。JAまかせにせず行政で販路を拡大すべき」という意見が出たのも当然と思われました。

 私は、
  1)林業振興策で朝日としての要望はあるか、
  2)道路・橋梁など構造物全体の維持・補修の長期計画が必要ではないか、 と質問しました。

 庁舎からは、
  1)市の振興計画全体の説明
  2)「今のところ支障なく補修がおこなわれている。市の『橋梁維持補修計画』がある」
  という答弁にとどまりました。

 私の意図としては、
  1)市の林業振興計画の中で、朝日地域の特徴的要求は何か
  2)土木費の割合が高い地域として、長期的維持・補修計画は他の地域に増して重要ではないか
 ということだったのですが、問題意識がかみ合わなかったようです。

 ところで、中山間地を取り巻く情勢の悪化と経済危機に、更に七五三掛地区の地滑り災害が降りかかるということで、この間の朝日庁舎職員の苦労は並大抵のものではなかったようです(被災された皆さんには、心からお見舞い申し上げます)。
 これらの課題に 「自分の地域」の問題として奮闘した庁舎職員には、敬意を表したいと思います。
 「合併で高まる行政能力」よりも、「地域に根ざした職員としての能力」の方が重要であろうということを改めて感じました。