パロディ『石泥集』(短歌・エッセイ・対談集)

百人一首や近現代の名歌を本歌どりしながら、パロディ短歌を披露するのが本来のブログ。最近はエッセイと対談が主になっている。

2018対談・岡目八目13 諸事件総ざらえ

2018-12-02 10:26:56 | 対談
   
(写真は、3人の主人公。左からC.ゴーン,D.トランプ,元貴乃花親方)

              怪しい雲行きのゴーン問題

(冬)前回、ゴーンが何故銭ゲバになったのかを推測しましたが、大統領狙いの対象はブラジルだったようですね。
(八)野心家ですな。権力を持つことが面白いんでしょうね。
(冬)ゴーンを拘留している日数が長いといって、海外では批判も出てきましたね。ヤクザを取り調べているわけでもないのに、一流の経営者への扱いとしてなっていない、とね。
(八)予想できることではありませんか。駐留米軍の日米地位協定だって、アメリカ人への裁判権を認めようとはしない。日本の裁判を頭から信用していないのですよ。
(冬)ただ、一方で起訴された人の有罪率が99.9%という、検察の異常さも気になる。
(八)確かに100日を越える拘留が珍しくないことと関係があるのかも知れない。無罪になった厚生労働省の村木厚子局長(のちに次官)だって160日以上拘留されているわけでしょう? 普通なら落ちて自白調書を取られているケースだね。
(冬)とはいっても、弁護士との接見はちゃんと保たれているし、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の言うように、取調べの現場に弁護士をつけろ、とまでいうのは逆に行きすぎだと思うね。
(八)ゴーンだって、敏腕弁護士を雇って反撃に出るでしょう。
(冬)ただ、日本では世論が公私混同に厳しい、という事実をよくかみしめることですね。前回も話題になったが、増添要一・前東京都知事は35万円(3,000ドル)程度の公私混同を咎められたのです。家族の新年会費用を公費から出した、といわれてね(笑)
(八)日本の鉄道が時間厳守をすることは世界に知られていますが、公私混同に厳しいことも発信する必要があります。
(冬)それにしても、ゴーンをここまでのさばらせたのは、日産の責任です。日本の責任といってもいい。
(八)人員整理を外人に頼ってしまったツケですね。早川種三、坪内寿夫など昔は企業の再建請負人を自称する経営者がいた。早川種三なんぞは、企業の再建を終えたら、経営権を元の企業に返したというから立派なものじゃないですか。
(冬)坪内寿夫の経営は体育会系のやり方で賛否両論あったらしいが、議論のあったところが素晴らしい。日産はゴーンに丸投げしただけじゃないですか。
(冬)これからは心を入れ替え、日本の利益を守って、ルノーに対峙してほしいですね。

                  トランプの功績

(八)相変わらず、新聞やテレビはトランプ大統領の悪口ばかり書いています。ここらでトランプの功績を讃えておきましょうか(笑)
(八)本当だね(笑)。いわゆる知識層がいかに無知か、をさらけ出しているような話ですな(笑)
(冬)最初に特筆したいのは、イスラム国のテロがなくなったということ。イスラム国自身も壊滅状態です。
(八)シリアのアサド政権とロシアのタッグマッチを事実上認め、イランの介入もある程度黙認したこと、クルド人が頑張ったこと…などがあげられる。先進国でのイスラムテロがなくなったことは大きいですよ。
(冬)シリアでイランが調子に乗ってきたら、核合意を破棄して経済制裁に乗り出した。
(八)トランプは何をするか分からん、といって評判が悪いけど、イランを締め上げたことで、イエメンの内紛が解決するメドが出てきた。イランにしたって、金詰りになれば、シーア派の反乱軍を援助することは出来ないですからね。
(冬)文字通り「ない袖は振れない」(笑)
(八)トランプの政策は、パワーポリティクスが軸ですよ。そこを皆は「アメリカ・ファースト」のレッテルで目くらましをされてる(笑)
(冬)北朝鮮も結局封じ込めているからね。
(八)それにCHINAへ貿易戦争を仕掛けてくれたおかげで、CHINAの方から日本に色目を使ってきたじゃないですか。
(冬)このチャンスを生かさない手はありませんね。尖閣諸島への嫌がらせをやめさせて、靖国神社への干渉もやめさせる絶好の機会ですよ。相手の弱みに付け込むのが外交でしょう。
(八)看板は「日中友好」でね(笑)
(冬)もちろん(笑)。靖国に関していえば、A級戦犯というのはフィクションですからね。
(八)総合して考えれば、トランプはなかなかの名大統領じゃないですか(笑)。ここの機微が分からない、マスメディアというのはなんでしょう? 単にエリート風を吹かしているだけじゃないのか(笑)

                  元貴乃花親方の離婚

(冬)元貴乃花親方が離婚しましたね。
(八)マスコミの驚きように、こちらは驚いたね(笑)。だって、容易に予想できることではありませんか? 親方を辞めたときから、分かっていましたよ。
(冬)河野景子さんは大変だったと思います。だって、貴乃花親方は他人と話の出来ない人だからね。若乃花との不仲も、母親と縁を切ったのも、今になってみると、貴乃花が震源地だなとわかりますね。
(八)夫人としても、これ以上は支えられない、というところでしょう。
(冬)対人関係に難はあるが、見方を変えれば、貴乃花は純粋な人柄で、独りでやれる仕事は大丈夫です。横綱だって、結局、独りだから成功したのであって、いってみれば大成功してしまって「大横綱・貴乃花」を生み出したのが、皮肉にも転落の始まりですね。
(八)横綱としては神様に近かったからね。しかも相撲界の改革を唱えて、みんなが飛びついちゃった。
(冬)貴乃花が錯覚する下地が出来ちゃった(笑)
(八)でも、われわれのように実際に会ったことがなくても、彼の人格に気の毒な面があることは容易に分かる。周囲の人は分からなかったのだろうか?
(冬)景子夫人はわかっていただろう。若乃花と母の藤田紀子さんもね。
(八)母親は分かっていないんじゃないか(笑)。親の欲目、といってね(笑)
(冬)貴乃花には芸術家としての才能がありそうに思う。以前、横綱時代につくった茶碗が好評だったと聞いたことがある。
(八)職人肌なんですね(笑)。
(冬)そうそう。己を知れば、自ずから道は開ける、と思うよ。

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