パロディ『石泥集』(短歌・エッセイ・対談集)

百人一首や近現代の名歌を本歌どりしながら、パロディ短歌を披露するのが本来のブログ。最近はエッセイと対談が主になっている。

240714 弁解のことば

2024-07-14 13:02:45 | パロディ短歌(2011年事件簿)
        書けない理由

 長い間、更新をご無沙汰していました。二つの理由があって、まずは時事問題などを扱って批評を書いて処方を示しても、自分の生存中にはおそらく実現しないだろうなという予想がつくこと。これは書く動機づけを著しく減退させる。諦めが先にたっては意欲も薄れるというもの。たとえば、今回の東京都知事選挙。



 独断による私見を披露すれば、小池百合子・蓮舫・辻元清美(写真左から)の3人は女性の政界進出を阻んでいる最大の要因であって、この内の2人が都知事候補であるというのは、悪夢を見ているに等しい。論評する気もなれない、というのが正直な気持であった。昔は「こんな政治家になりたい」という女性代議士がいた。市川房枝とか中山マサとか加藤シヅエとか、政党はまちまちでも、それぞれに尊敬の念や敬意を払える人物である。今回、都知事に立候補した2人と辻元清美に尊敬の念を抱くことができようか。むしろ、「あんな風にはなりたくない」と、意欲にストップをかける要因になっているのではないか。女性の政界進出をためらわせる契機になっているのではないか。
 
 品のない三人だが、対応にはずいぶん違いがある。小池百合子は上品に見せかけようとしている。それも『女帝 小池百合子』(石井妙子著、文藝春秋、2020年)で素顔を暴かれてしまった。反対に辻元清美は大阪弁にかこつけて、下品を庶民的だと見せかける。庶民の中でも、これほど下品な人はいないだろうに。蓮舫にお似合いなのは、戦闘的な北京政府のスポークスマンだ。噛みつくような口調は蓮舫の十八番である。しかし、彼女はこういわれてもポカンとするだけだろう。これほど自分を錯覚し、自分を知らない人も珍しい。

 こんな風に息巻いてみても、彼女たちが自発的に引退しない限り、現在の状況は続くのである。引退どころか、どんな状況を迎えても、彼女たちはあくまで政治家の地位にしがみつくだろう。都知事について何かを書こうとしても、まず「あーあ」とため息が出るのである。ブログの更新が進まない理由の一端を察してもらえただろうか。

 アメリカの大統領選挙も似たり寄ったり。こう感じる人は多いのではないか。もともと悪魔の選択にたとえられたトランプ候補とバイデン候補である。二人とも投票したくないという有権者が25%いるという。日本でアンケートをとれば過半数に達するのではなかろうか。最近でこそ民主党のバイデン候補にほころびが見えはじめたが、「ほぼトラ」になって喜ぶのは一部の共和党員だけだろう。

 トランプだってバイデンと同じ年齢を迎えるのである。彼が衰えないという保証はない。もしもトランプが衰えたら、バイデンの比ではない。無理難題を世界中にまき散らすだろう。「殿、ご乱心!」と止められる人間はいないだろう。バイデンですら、候補を引き下ろすのにこれだけ手を焼いているのだから。

 私は必ずしもアメリカ民主党のシンパではないが、現在考えられる最良のシナリオは、バイデンが大統領候補を降り、トランプにも高齢による乱心の可能性があると、アメリカの有権者が気づいてトランプ候補も沈むというものである。50%くらいの可能性はあると信じたいが…。トランプ候補が銃撃されたというニュースが入った。共和党がますます優勢になりそうである。

 個人的なもう一つの理由が、糖尿病の予防のために、5月から糖質カットの食事を余議なくされていることである。この食事を始めて分かったことだが、糖というのは実に偉大な働きをしているのであって、我々の身体がエネルギーとして利用するには、糖という形をとらないといけない仕組みになっている。食事から糖質をカットすると、むやみやたらと身体がだるい。エンジンをかけようにもガソリンが足りない感じである。

 特に脳は大量の糖(ブドウ糖)を消費するらしく、糖質カットの食事では頭がボーっとする。梅雨どきの天候にもよるが、何をするにも面倒くさく、意欲がわかない。糖質カットの食事をして、唯一つ、心に張りを覚えたのは、糖の代わりに中性脂肪を消費したらしく、腹周りが小さくなったことである。2ヶ月でベルトの穴が6センチくらい縮まった。この効果がなければ挫折するところ。

 …というわけで、ようやく糖質カットの食事にも慣れ、時々は甘いものを補給しても大勢に影響はないこともわかって、少しずつ元気を取り戻してきた。どんな提言をしても、自分の生存中には実現しない可能性は大であるが、めげないでやっていきたいと思いますので、従前通りよろしくお願いします。久しぶりのブログ更新なのに、本日は弁解にはじまり弁解に終わるという情けない結果になった。お許しを。
コメント
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