地球浪漫紀行☆世界紀行スタッフの旅のお話し

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奇岩と奇松の大画廊・三清山

2011年03月03日 17時10分16秒 | 中国


巨蛇出土(南清園)

三清山は中国道教の名山の一つで、別称は「小黄山」。
その名称は、玉京峰(最も高い)、玉虚峰、玉華峰の三峰の様子が、
高く険しく、まるで中国道教の3大神・三清が
頂上に肩を並べて座っているように見えることに由来します。

華山が高く険しい山、黄山が艶やかで美しい山であるとしたら、
三清山は味わい深く、神秘的な山で、
「江南随一の仙峰、天下唯一の福地」と称されています。

風景は秀麗で、岩壁にはり廻らされた回廊からの眺めると、
東西南北約15㎞程の地域に、松と岩の大画廊が連っています。
2008年に世界遺産に登録された際、ユネスコの世界遺産委員会は
「小さな区域に花崗岩の石柱や山峰が集中し、様々な形状の花崗岩、
多種多様な植生、遠近の変化に富む景観、心揺さぶる奇観が結びついて、
唯一無二の美的効果を生み出し、人々を魅了する自然美を呈している。」
と賛辞を送りました。

「司春女神」は、南清園景勝区北東部に位置し、
三清山のシンボル的な景観の一つです。
海抜1180m余り、山の高さは86mで、その山の姿は長髪の少女を思わせ、
数億年の間ずっと、峰の上から生きとし生けるものを見渡してきました。
春の女神と思わせるその形からその名前が付けられました。

三清山九大景区のひとつ「西海岸風景区」では、
山の斜面に沿って設けられた桟道を歩くと、
奇峰が林立し、怪石が突き出す様子が目に入ります。
深さ数百mの谷底には、さまざまな形状の石筍が天を突きさすように聳えており、
峡谷には雲海が広がり、霧が立ち上り、
奇岩怪石が雲霧の中から突如として顔を出します。
歩いても歩いても、奇観が後を絶たない景勝地です。


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