
(前回の続きから)
最後の2話まで、全く謎が解けず、強引に犯人をこじつけて作り上げ、このまま誤魔化して終わってしまうのか。
またはジョン・ディクスン・カーの「三つの棺」や「火刑法廷」のように、論理的な推理で犯人、トリック、動機は解明したが、それでもなおオカルト的な謎は残って・・・・・みたいなパターンかと心配した。
なにしろエンディングまでの時間がない。
だが最終回の蓋を開けてみたら、オカルト現象も含めて、全てに論理的な解決編が用意されていたので、いたく感心した。
しかも強引な、ちから技もあまり使わずに。
(推理小説のルール違反がひとつあるが、テレビドラマなので目をつぶる。)
良質なゴシックロマンとまではいかないかもしれないが、風景の美しさと合わせて印象深いミステリーだった。
この島へぜひ行ってみたいと思い、このブログのブックマークにリンクしている「うるわしのブルターニュ」を書かれている市絛三紗さんにお調べいただいたら、それは有名なベル・イル・アン・メール(写真)であった。
ベル・イルは半島の真中あたりの南岸にある中世都市ヴァンヌを中心としたモルビアン湾の沖でブルターニュ最大の島。
ブルターニュに関心のある人なら誰でも知っている島。
完全にドラマに騙された。
毎回、ブルターニュ西部のブレストから「その島」へボートで渡って行くという設定に騙された。
よく考えてみれば、島の風景はあきらかにブルターニュで、それなりの規模のホテルやお土産屋が出てくるのだから、それは南部のベル・イルしかありえない。
ストーリーの謎が解けなかったことは何とも思わないが、ベル・イルに気がつかなかった自分に腹が立った。
ブルターニュには私も他の社員も何度も行っているが、ベル・イルはシーズンには人出がすごいと聞いていたので、ずっとツアーには入れてこなかった。
ブルターニュ北岸のブレア島とかジェルセイ島(英領ジャージー島~ニコール・キッドマンの映画「アザーズ」の舞台)などマイナーな島には行っているのだが。
(それはそれで世界紀行らしいのですが・・。)
7・8月のバカンスシーズンを外して、ベル・イルへぜひとも行ってみたくなった。
ブルターニュには学生時代から結構思い入れがある・・・
(勝手ながら、さらに続けさせていただきます)
照沼 一人
(あと、カーはカーで大好きです。)
この写真はベル・イルですね。こんな航空写真撮ってみたいです・・・港の横にあるのは要塞跡。博物館になっています。
ベル・イルにはエメラルド色の海と広い砂浜が数か所あります。声をかけていただければいつでもブルターニュを案内しますよ。
コメントありがとうございます。
写真は、ヴァンヌのホテルから貰いました。
もしかしたら・・・
ブルターニュツアーのガイドなんてお願いしたら
失礼かしら・・?