古民家SHIKIORI日記/Homenaje Project

アジア・アフリカ・ヨーロッパ、古民家SHIKIORIを舞台につながる音楽。
コントラバス奏者、松永誠剛のブログ。

ヴァシレフスキを聴きながら、過去と一年を振り返る

2012-10-23 17:49:47 | Weblog
シアトルでオスカー・ピーターソンのステージを観ていると、
「サテン・ドール」で前に座っていた美しい黒人のおばあちゃんが踊り出して、周りの人も踊り出した。
僕は20歳だった。
音楽の虜になった。


「スウィングしなければ意味がない」・・・意味のないものばかりで溢れている時代。
音楽は社会を写す鏡であり、
社会の本質は音楽や芸術に現れる・・・ものだと思っている。
そして、芸術家はセンシティブに社会の変革の「代理人」であるべきだと信じている。


今日は気持ちの良い空気の中でマルチン・ヴァシレフスキの「January」を聴いて、
日本の古民家の一室に居ても「ECMの哲学と情熱」を体感した。
そして、その哲学と情熱はイヤホンからでも伝わって来る。

「哲学と情熱を持って、仕事をする。」


SHIKIORIでのコンサートも今年残り2回、
年末からは舞踏の世界と年明けのフランス・ツアーに向かうための準備に入る。

今年、共演者として、主宰者として同じ空間に立ち会わせてもらって、
SHIKIORIに来てくれている各国のアーティストは普段とは少し、違う演奏をしているように感じる事が多かった。
きっと、ありのままの姿で演奏しているのだと思う。


時代は変わっていくから、
お金の価値も変っていくから、
僕はどんな時代も変らない美しさに触れながら生きていたいと思う。

ニールス・ヘニング、チェット・ベイカー、エスビョルン・スヴェンソン・・・沢山の偉人たちが残したものを手かがりに。

ポーランドという土地で生まれ、
ECMの哲学と情熱に愛された、マルチン・ヴァシレフスキ・トリオ。

いよいよ、来週末、古民家SHIKIORIでの公演から日本ツアースタートです。
アジアの片隅の国の地方都市の田舎の空間に足を運んでくれる、
トリオのメンバーに感謝を。
そして、この公演の実現のために各地で尽力されている関係者の方に感謝を。
この空間を共有して下さる方々に感謝を。



2012年11月3日(土)
18:30開場 19:00開演
4000円

出演
Marcin Wasilewski Trio
マルチン・ヴァシレフスキ(pf)
ミハウ・ミシキェヴィチ(Dr)
スワヴォミル・クルキェヴィチ(B)

主催 Asian Cape Connection
協賛 ポーランド広報文化センター
後援 ポーランド大使館
協力 Republik

[ご予約・お問い合わせ]
Asian Cape Connection
お電話 * 090-1163-5027
メール * asiancape@gmail.com
SHIKIORI* 福岡県宮若市芹田721



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