(再掲加筆修正) 伊賀市のミュージックサイレンのこと。その後「伊賀市有形文化財」に指定…

2024-03-26 11:25:08 | つれづれ思うまま
2011/12/23の過去ログから転記します。

・・・・・・・・・・
コメントに投稿いただいた知人に教えてもらいました。
これは是非ご覧いただきたい、全国で三台しかないそうで、YAMAHA製で、
65年間(※2024年現在)流れているミュージックサイレンで、変遷はあれ現役稼働しております。
(場所は変われど…)

ワタシにとって物心ついたころから、
上野産業会館から聞こえてくる日常の「音風景」でした…
今回の動画では「家路」のメロディーは流れませんでしたが
この曲が聞こえたら「帰っておいで」と、
子どもたちにも伝えていたような気がします(笑)。
「時」を伝える音楽だったのです。

因みに
♪午前7時は、ビゼー作曲「ペールギュント組曲」より【朝】のテーマ

♪正午は合唱曲「芭蕉」より【さまざまの こと思い出す 桜かな】

♪午後6時は、ドボルザーク作曲「交響曲・新世界」から【第2楽章・家路より】のテーマ
(現在は鳴っていない?いや、聞いていないだけかな?)

♪午後10時は、ブラームス作曲【子守唄】

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たまたま高校生による「ミュージックサイレンの取材」がありましたので、
you tube を掲載させていただきます。⤵
兵庫県立篠山産業高等学校:キカケン:2021年8月10日 (FBより)
【貴重映像】伊賀市に現存するミュージックサイレンを間近で聞かせて頂きました!!

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2011/12/23掲載の過去ログに、2021/10/20付で)貴重なコメントを頂いていますので転記しておきます。

『Unknown (ワタナベ) 2021-10-20 01:18:10
現在旧伊賀市役所庁舎で運用されているミュージックサイレンは、
元々上野産業会館に設置されていたものになります。
上野産業会館では、1959年の3月からミュージックサイレンの運用を開始してます。
設置されていた個体は4音分の物でした。
1日に4回吹鳴しており、朝7時と正午に魔弾の射手、
午後6時に家路、午後10時におやすみを吹鳴してました。
また、1982年に上野産業会館から伊賀市役所へのミュージックサイレン移設が決まり、
1959年から1982年の22年、産業会館屋上での運用を終えました。
また、産業会館屋上の個体は、22年も使っていて老朽化もあり、
機種変えを行うことになりました。
伊賀市役所に設置されたミュージックサイレンは、従来の4音分では無く8音分に音階を増やし、
吹鳴する曲目を増やしました。
上野市教育長の主導の元、曲目の選考が行われ、
午前7時に組曲 ペールギュント 「朝」
正午に混声合唱曲「芭蕉 さまざまなこと思い出す桜かな」
午後6時にドヴォルザーク 「第二楽章 新世界より 家路」、
午後10時に「ブラームスの子守唄」が選ばれました。
1983年から本格的に運用がスタートし、2021年現在まで実に39年間運用されています
ちなみに、ミュージックサイレンは1998年に製造中止されており、
2016年には製造元である日本楽器製造のミュージックサイレンを製造していた部門の後継会社の、
ヤマハファインテックでのメンテナンス及びサポート業務を終了しているため、
壊れるまで使うとのことです。
2021年、日本に残っているミュージックサイレンは
第1世代機が大分県トキワ百貨店、旧伊賀市役所の2箇所で、
第2世代機が愛媛県八幡浜市愛宕山の物だけとなっているので、絶滅寸前です。』

ワタナベ様、貴重なお話ありがとうございます。
・・・・・・・・・・
↑ ここまでが再掲分で、
本日の2024/3/26付朝刊から ↓

いよいよというかやっとというか「伊賀市有形文化財」指定が決まったようです。

現在進行形で旧市庁舎の工事が始まっています、
このミュージックサイレンを残してもらえることがわかっただけでも喜ばしい限り…
日々定時に、貴重な音源 だと思うと、
これもまた歴史を聴いている気分になるというものです。
ずっとここに住んでいると決して邪魔にはならず、
時計を見なくても「時」がわかる!生活の一部として溶け込んでいる気がしています。
(あくまでも個人的見解ですが)

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4 コメント

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伊賀のたからもの100選にも (dawn)
2024-03-26 12:12:53
選定されているミュージックサイレンなので、今日の中日新聞伊賀版を見て、伊賀市有形文化財として継続運用していく可能性が出てきたのは嬉しいことです。交換部品がないとのことで、危惧する面はありますが、何とか維持してほしいものです。
私としては、万が一修理不能となったときに備えてデジタル録音しておくよう、以前伊賀市へ市民の声として意見を出したことがあります。

何曲かのサイレンがある中で、私が子どもの頃から最も記憶に残っているのは、18時のサイレンです。このサイレンと前後して、関西本線を走る蒸気機関車が汽笛を鳴らす音が聴こえて、風情を感じたものでした。
返信する
感謝です、 (kuro&hana)
2024-03-26 12:16:54
https://kotobank.jp/word/%E4%BC%8A%E8%B3%80%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%82%E3%81%AE100%E9%81%B8-1979699
ですね、ありがとうございます。
また一つたからもの情報が増えました。

dawnさま、貴重な情報現ありがとうございます。
返信する
YAMAHA Music Sirens (moni5187)
2024-03-26 19:28:41
伊賀上野(駅)の方でも聞こえましたが、風に流されてか曲だったのが分からなかったのが正直なところです。
「遠き山に日は落ちて」と言われれば、そうだったような気がしてきました。

半導体メモリーを一切使わない、
昭和30年前後の機械仕掛けの電気技術で、どのようにしてミュージックサイレンを鳴らしていたのか興味津々で、
ドレミに合わせたサイレンが複数個あって、鳴らすか鳴らさないかで音階を決めているのではと想像が付きました。
曲としての記憶は、自動演奏ピアノのようにロール紙にでは古典すぎると思っていました。

心臓部というべき記憶部分の写真を探したところ、
アース側の大きな円筒に、音の長さに合わせた接点が刻んであって、それを回転させて音階に合わせた+側の
複数の接点が触れるか触れないかで、音階に合わせたサイレンの電磁シャッターを開閉させて曲を奏でるようです。
時間ごとに鳴らし始めるのは、昭和の目覚まし時計のように機械式+電気接点だったのではと思います。

HOME OF AIR RAID SIRENS FORUMS > Yamaha Music Sirens
https://www.airraidsirens.net/forums/viewtopic.php?t=26999
中程に伊賀市のも紹介されていて、英語圏でも有名なのは流石で「伊賀市有形文化財」にですね。
返信する
凄い資料を (kuro&hana)
2024-03-26 20:58:58
ご紹介いただきありがとうございます。

さすが「日英中3ヵ国語web閲覧など」がご趣味だけあってよくぞ探していただけました、感謝いたします。
読めて内容が分かれば言う事ないのですが…残念なことです💦

とても貴重なページになりました。
moni5187様、ありがとうございます。
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