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移転条例可決、、、

2014-09-12 10:35:33 | つれづれ思うまま
産経Webより
【伊賀市庁舎移転 市議会、条例案を可決 三重 2014.9.12 07:05

伊賀市庁舎の移転計画をめぐり同市上野丸之内の現在地から約2・5キロ南東の同市四十九町の県伊賀庁舎隣接地に移転する条例案が11日、市議会で可決した。市は10月初旬から新築移転のため設計案の発注など具体的な建設に向け計画を進めるが、移転に反発する市民団体は岡本栄市長に対しリコール運動も明らかにするなど今後も曲折が予想される。

移転案をめぐる審議は、「移転新築することで防災拠点としても機能する」とする賛成意見に対し「移転に伴う交通インフラ整備に多大な費用がかかる」とする批判などで論戦が白熱。採決に入り、賛成16票、反対8票で、規定で出席議員24人の3分の2以上を満たし可決した。岡本市長は「議会の理解がいただけた。スピード感を持って建設を進めたい」と話した。

一方、市民団体の木津龍平代表(上野商工会議所会頭)は「非常に残念。議会での議論が足りない。工事差し止めなどの訴訟も難しいかも知れない。市長のリコールも視野に建設阻止に向け活動を続けたい」と話した。

市庁舎の建て替え計画は現在地で進んでいたが、平成24年11月に初当選した岡本市長が昨年末に新築移転案を打ち出した。これに、市民団体が反発。初の住民投票に発展し8月24日の開票で、自治基本条例に基づく規定で投票資格者の50%以上の投票がないため開票できなかった。

市民団体は開票を求める条例案を市に求めたが、市は「法体系の統一性に反する」などの理由で拒否し、この日の採決に関心が集まっていた。

移転計画は30年3月の完成を目指し、28年秋にも着工する予定。総事業費は63・7億円を見込んでいる。】

伊勢新聞Webより
【伊賀:伊賀市議会九月定例会は十一日の本会議で、追加上程された市庁舎を県伊賀庁舎隣接地(四十九町)に移転する庁舎位置条例制定案を採決した。記名投票の結果、賛成十六、反対八で地方自治法に基づき可決に必要な出席議員(全二十四議員)の三分の二以上を賛成が占め、条例案は原案通り可決された。現在地か、移転かをめぐり、年明け早々から続いた庁舎位置の論争が決着し、岡本栄市長は「新しい時代へのスタート」と決意を新たにした。新庁舎は四年後の平成三十年度に完成する予定。

移転条例について岡本市長は「住民説明会で移転方針に異論がなく、議会の議決など総合的に勘案した」と上程理由を述べた。

討論で、反対派は「現在地で集客というが、具体性に欠く」「移転は総合計画と矛盾する」「財政負担が大きく市民サービスに悪影響」などと主張。賛成派は「庁舎が現在地にあって、中心市街地のにぎわいが失われた」「自主財源をつくっていくためにも現在地を観光集客の拠点にすべき」などと訴えた。

採決では、議員は賛成なら白札、反対なら青札を受け取り、議長席前の机に置かれた投票箱に投票した。可決が決まると、岡本市長は深々と頭を下げた。反対運動を展開してきた上野商工会議所の木津龍平会頭は、傍聴席で討論や採決の様子を見守った。

新庁舎位置をめぐっては、岡本市長は昨年末、県伊賀庁舎隣接地への移転を発表。南庁舎を保存・改修して図書館などが入る観光集客の複合施設を整備するほか、現在の図書館を新芭蕉翁記念館として活用する三点セットの構想を示し、「将来の町づくりに三点セット案はベスト。市民負担も少ない」と理解を求めてきた。

一方、木津会頭は「伊賀市役所庁舎整備を考える市民の会」の代表として住民投票条例の直接請求を目指したが、集めた署名が全て無効と判断されて失敗。同会の要望に応えて市長が提案し、成立した条例に基づいて八月二十四日に実施された住民投票は、開票に必要な投票率50%に届かず、不成立に終わった。

新庁舎建設予定地は、県伊賀庁舎西側の農地。江戸時代から政治の中心地だった上野城のある中心市街地から離れることになった。

二十四議員の賛否は次の通り(敬称略)。
〈賛成〉赤堀久美、市川岳人、嶋岡壯■、田中覚、福岡正康、森川徹、稲森稔尚、近森正利、中谷一彦、木津直樹、森正敏、空森栄幸、前田孝也、安本美栄子、中岡久徳、森岡昭二。

〈反対〉福田香織、生中正嗣、上田宗久、中井洸一、百上真奈、田山宏弥、北出忠良、岩田佐俊

※注:■は上が口の「吉」】

朝日Webより
【薄氷の可決 市長一礼 伊賀市庁舎移転へ 2014年9月12日10時06分
【燧正典】薄氷の差で移転案に軍配。伊賀市役所の本庁舎を現在地(上野丸之内)から県伊賀庁舎隣接地(四十九町)へ移転するための条例案は、11日に市議会に提案され、地方自治法で規定されている3分の2ちょうどの賛成で可決された。市は移転に向けて本格的に動き出すが、現在地派は抵抗する姿勢を崩していない。

岡本栄市長(62)はこの日、庁舎の位置を「四十九町3184」に変更する条例案を市議会に出した。現在地の「上野丸之内116」と規定した条例を新条例施行時に廃止すると定めている。

採決前の討論。賛成派は「市役所がある状況で中心市街地のにぎわいが失われた。(今後もにぎわいづくりで)市役所にすがり続けるのか」と述べ、反対派は「(現在地は)過去から市民に親しまれ、どのような交通手段でも利便性がある」と訴えた。

採決は全議員の記名式。議員名が記された賛成の「白票」と反対の「青票」が用意され、全24人の議員たちはいずれかを選んで投票箱に入れた。結果は賛成16、反対8。議場で結果が告げられると岡本市長は起立し、議員らの席に向かって深々と頭を下げた。

あと1人が反対に回れば否決になる結果に、閉会後に記者会見した岡本市長は「実に薄氷でしたね。まさに白票の勝利」と笑顔を見せた。議案可決で起立して議員らに頭を下げたのは就任以来初めてといい、「形になってくれたという安堵(あんど)と、これから進めていかなければならないという決意をした」とその時の心境を語った。

市議会の傍聴席には現在地派のリーダー、木津龍平・上野商工会議所会頭(74)の姿もあった。木津会頭は閉会後に報道陣の取材にこたえ、「怒り心頭」と述べた。そして「行政も市議会も本当に今回の問題を底の底から、近くから遠くまでみて賛成したのか」と疑問を呈した。今後については「移転阻止の闘争を続ける」と明言。市長の解職請求(リコール)運動の可能性も否定しなかった。

岡本市長が移転構想を発表したのは昨年12月25日。以来約8カ月半にわたる現在地派との攻防は、混迷を極めた。

住民投票を求める署名活動には木津会頭ら経済界の重鎮、現在地での建て替え計画を進めた過去2代の市長、自治会や商店街の幹部らが名を連ねたが、書類の不備で無効とされる失態を演じた。

市議会では昨年12月、特別委員会が、県伊賀庁舎隣接地への移転が委員の多数意見だとの中間報告を出していたが、総意はまとまらず、住民投票の実施に動くことも無かった。議会が移転案を可決する見通しが不透明な状況で、岡本市長は6月、自ら住民投票条例案を出して打開を図った。

8月24日の住民投票は投票率が42・51%で、規定の50%に達せず不成立となったが、結果的にはこの結果が市議会を動かした。

市は移転案可決後にさっそく、新しい庁舎の設計業務委託料など移転関連の約6600万円を含む一般会計補正予算案を市議会に出した。市議会は17日の予算委員会で審査し、25日の定例会最終日に採決する予定だ。

■各議員の賛否
かっこ内は政党。かっこのない議員は無所属。=敬称略
【賛成】赤堀久実(公明)▽市川岳人▽嶋岡壮吉▽田中覚▽福岡正康▽森川徹▽稲森稔尚(社民)▽近森正利(公明)▽中谷一彦(同)▽木津直樹▽森正敏▽空森栄幸▽前田孝也▽安本美栄子▽中岡久徳▽森岡昭二
【反対】福田香織▽生中正嗣▽上田宗久▽中井洸一▽百上真奈(共産)▽田山宏弥▽北出忠良▽岩田佐俊 】


つづく

11時23分、追記
 中日新聞(2014.9.12付)


さぁ、敗者復活への道、あの手この手…


コメント (9)
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