幸せへのキセキ
2012年/アメリカ
記憶とか距離とか、いろんなものが押し寄せる
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uminekoさん
総合
90点
ストーリー
80点
キャスト
90点
演出
90点
ビジュアル
85点
音楽
85点
いい映画でした。劇場で観ることをすすめます。邦題があまりにあざとくて、ちょっとひるんでしまいましたが、原題のまま観に行ってください。We Bought a Zoo。ほんとに、そうなんですよ。シンプルに。
主人公と子供たち、登場人物の距離感が少しずつ変わっていく、過去も含めて、ね。動物たちっていう、生の根源みたいな存在がきっと、バックグラウンドに横たわるからだろう。それをうまく映像化しているし、とても自然なかたちで取り込んでいる。監督の手腕も二重丸です。
主演のマット・デイモンもかっこいいけど、ちっちゃい女の子のおませさんぶりがいいよね。あと、リリィ役の女優さんも素敵。出演者がみんなちょっとシニカルにくせ者っぽくて、そこがむしろリアリティです。
こころの奥にふわっと灯の灯るような作品。いろんなものがオーバーラップして、そして前向きになれる。ありがとうっていいたいです。
ミッドナイト・イン・パリ
2010年/スペイン=アメリカ
心に染み入るような、素敵な作品でした。
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uminekoさん
総合
90点
ストーリー
90点
キャスト
90点
演出
85点
ビジュアル
90点
音楽
85点
もうちょっとドタバタっぽいコメディかと思いましたが、ちょっとビターな、しみじみといい映画でした。
そうしてみると、邦画にしろ洋画にしろ、泣けるとか笑えるとか、感情の原始に踏み込むような作品が多いんだなって、改めて思う。こんなふうな、ディティールはアバウトだけど(ごめん)、本質から目をそらさないよって作品は、異質だけどこっちが本物だよね。
主人公ギルのあわあわな感じがもどかしくってマル。ヒロインの1人、アドリアナ演じた女優さんもとってもキュートです。ウッディ・アレン監督の手腕なんでしょうか、全体的に落ち着いていて、柔らかい手触りの作品でした。ベタなギャグも許しちゃう。
細かいところはいいんです。現実だって、ファンタジーみたいなものだから。たいしてかわらない。そうでしょ?