容疑者Xの献身
2008年/日本
献身、の深さを強く思うよ
uminekoさん
総合 90点
ストーリー 90点
キャスト 95点
演出 85点
ビジュアル 90点
音楽 90点
まず。テレビ版も観てましたがキャラクターを借りた別のエンターテイメントでしたね。おそらくこっちのほうが原作のトーンに近いのでは?と思います。読んではいないんだけどね。
つか、よかったなあ。献身って、元来こんなかたちだよね。堤さん演じる数学者が仕掛けるストーリ、あれすごいね。物証とか目に見えるトリックならいろんなアイテムが思いつくだろうけど、容疑者である花岡さんの精神状態までコントロールしようとするトリックはすごい。
彼のプロットは最後には崩れ去るんだけど、それは、彼女の感謝あるいは愛情によるものだ。彼の献身はくずれ、努力のすべてが水泡に帰し、だけど彼は気づくことになる。
献身はむくわれた。痛みと共にね。
誰も幸せにしなかったかもしれないけどさ。
それでいいんだと。思うよ。
イキガミ
2008年/日本
劇場で観れてよかった
uminekoさん
総合 85点
ストーリー 90点
キャスト 85点
演出 80点
ビジュアル 85点
音楽 85点
よかったと思います。コミック読んでいなくてもストーリがわかっていても、これならいけるね。監督さん、画面つくりがとても丁寧。色彩の描き方とか。そこが気持ちよかった。
「死」を扱うだけに、ちょっと間違うと力んだりしそうだけど、それがなかったし。そうだよね。「死」は実は、とても静かだと思うよ。それは、感じる側の問題。
成海璃子さん、天才と呼ばれてる所以がよくわかった。上手いわー。松田翔太さんも雰囲気出てたしね。
押し付けとかそんなんじゃなく、声高に叫ぶでもなく、遠雷のような余韻の残る作品。よかったです。はい。