林檎日記

わたしです

生きるということ

2006-04-05 23:14:29 | Weblog
実は『あずみ』を観に行く電車のなかで、そんな事を考えていました。別に『あずみ』とは関係なく、なんだけど。
やはり「認知症になってまで生きる意味あんのか?」と思ってしまう。自分の息子が死んだ事を忘れてまでも、生きなくちゃならないんだろうか。なぜ、そんな残酷なことをさせるんだろう、神様は。息子が死んだ事を忘れたTさんは、本当にTさんなんだろうか。いや、忘れたら忘れたなりのTさんなんだろうけど、認知症になる前のTさんが、それを知ったら悲しいだろうなー。認知症って悲しいよ!私は認知症にはなりたくないし、親にもならないでほしいなぁ。悲しいよ、認知症は。
さて、その頃はまだ生きていたHさん。「早く死なせてあげたい」とは前にも書いた気がするけど、実は「早く死なないかなー」なんて思う事があったりしたんだよ。ひどいねー。でも。、、、なんだろう「もうじき亡くなる」と思いながら過ごす日々が長すぎて、慣れちゃって、飽きちゃったんだよ。、、、ひどいねー。
まー、意識があって、一生懸命生きているのがわかっていたら、また違うんだろうけど、私には、意識があるようには思えなかったからさー。 いや、でも、意識があると思えばそう思えるレベルなんだよ、多分。ひどいなー、私。なんかもー、、、、そだね、やはり、飽きちゃって、変化を求めて、って感じでしょうか。やはりひどいな、私。、、、一応申し上げておくと、Hさんに対する思いはそれだけじゃないからね。ただ、そんな酷い私も一部に存在したんだ。
そしてやっぱり「あんなんなっても生きる意味あんのか?」と思ってしまう。早く死なせてあげればいいのに。どうせ近々亡くなるんだから。Hさんの身内は弟さん夫婦で、「連絡は亡くなってからでいいです」って言われていて、実際彼等は一緒に生活しているわけでもないし、一緒に暮らしていなければHさんから得るものもそんなにないだろうし、それなのにお金だけどんどん取られて、むしろ早く亡くなって欲しいかもね。なんて思ったり。その上、一緒に暮らしている私(スタッフ)がこんなことを考えているのでは、やはり「生きている意味ってあるのか?」と思ってしまう。ひどいなー、私。

そんな事考えていたら、その夜に亡くなっちゃってね、「私があんなこと考えたからー?」なんて考えちゃったりしちゃってね。

そして「誰にも『生きていて欲しい』と思われない」という状況を考えて、ゾッとしました。もし、私以外のスタッフも私と同じような気持ちを抱いていたとしたら、Hさんは正しくその状況であったと思われます。まぁ、だからといって、それはわからなかっただろうけど。、、、感じていたら、申し訳ない、、、。 そら恐ろしいよね。想像しただけで、そら恐ろしいよ。その状態で生きていくのは、私にはちょっとムリ。

だからさ、愛を感じられずに、自殺しちゃったり、非行にはしったりする人達の気持ちがちょっとわかったようなきがします。

そら恐ろしいよ。ぞっとするよ、、、。