たわいないみわ綴り

笹川美和 official blog

ベーゼンドルファーと、東川町の調べと、メロディと。 〜episode.0〜

2021-07-10 16:00:10 | 日記
北海道に東川という町があって
この街に「小西健二音楽堂」という
こじんまりとした音楽堂があるのですが、
ここで笹川さんがライブをしたら素敵ではないか?と思いまして…

始まりはこんな胸躍るお誘いからでした。

お誘いしてくださったのは、私がとても大切にしているプラネタリウムライブ「LIVE in the DARK」の演出をされている瀧澤さん。

さっそく会場となる小西健二音楽堂の資料を拝見し、写真を見た瞬間“わぁここで歌いたい!”と思い、すぐにその返事をさせて頂きました。

その後、東川町の資料を見たり、打ち合わせでお話を聞くうちに、まだ訪れたこともない東川町の魅力にすっかり感化させられたのでした。


東川町は、北海道の真ん中辺り。旭川空港から車でわずか10分。
旭岳を有する大雪山連峰、十勝岳連峰を臨み、水田広がる美しい町。

また、「写真の町」宣言を行い、写真を通して日本中、世界中と繋がっています。

そして今回、後に想いもよらなかった出会いを運んできてくれるきっかけになった旭川家具。
この旭川家具の約30%が東川町で作られているとのことで、たくさんの工房・クラフト作家さんが創作活動をされている町でもあります。


さてさて。
そもそも、瀧澤さんが、何故こんな素敵な町とお知り合いになったのか?
まずはここをお話ししなくちゃなりません。
それはズバリ。東川町の星空を撮影するため。
では何故東川町?
なんと、違う町の星空撮影をしに行った先で、偶然出会い、東川町をお勧めしてくれたのが東川町役場の方で、そこから東川町とのお仕事が始まったからなのでした。

そんな瀧澤さんが、初めて東川町を訪れたのは、まだ春を感じるには少し早い頃。
その時に案内して頂いた、たくさんの素敵な場所の一つが「小西健二音楽堂」で、
その場を見て、私に合いそうだなぁと思って下さったてんだから、感激です。泣けます。期待に応えます。

そして、お話は文頭へと繋がる訳なのです。


さらにこのお話は繋がり続けます。
直接瀧澤さんと打ち合わせをしていくと、本当に魅力溢れた町であり、また取り組んでいる幾つもの素敵なプロジェクトを知る事ができました。

その一つ、『学びの椅子』。
東川町の資料に目を通していて目に止まった一枚の写真。
それは、ご家族と在校生による花道を、椅子を抱えながら笑顔で歩く卒業生の写真でした。
それが中学校入学時、木製の“自分の椅子”(これが素敵なの!)をもらう事ができ、
その椅子を卒業する時にプレゼントしてもらえる家具産地ならではのプロジェクト『学びの椅子』。

このことを、今回ピアニストとしてお誘いした長谷川久美子さんにいかに印象的だったかを伝えると

“それは椅子の歌を作るべきだね!”

と、目から鱗の提案が。
そしてそのことを後日打ち合わせついでに瀧澤さんにチラリと話したところ

“それ、町役場の担当の方に伝えて良いですか?”

結果、町役場の方も喜んで下さった上に、お力添えくださることになったのでした。
しかも、“曲を作られるのであれば、その前に直接東川町に足を運び、家具工房、会場である音楽堂をご覧になりませんか?”と云うご提案まで。


画して夏至の日、北海道は東川町を訪問させて頂いたのでした。
1泊2日の滞在。無駄の無いスケジュール。

伝えたいことはたくさんあり過ぎますが(詳細に書けます)、全部を伝えてしまうとそれはただの旅行記(一生無縁だと思っていた楽しかった旭岳トレッキングとかさ…美味しいご飯とスイーツのお店たちとかさ…)になってしまうので、今回のライブに必要なことだけを断腸の思いでお話ししようと思います。


まず、今回の旅で数ある家具工房さんの中から、四つの工房にお邪魔させて頂きました。
お忙しい中、こんな家具のど素人極まりないもんの為に、皆さん本当に丁寧に説明してくださり、また私の愚問にもちっとも嫌な顔せず答えてくださりました。
そのお陰で、本当に本当に楽しく貴重な時間を過ごすことができました。


◯北の住まい設計社さん






◯むう工房さん







◯工房宮地さん







◯大雪木工さん




どの工房さんも、確かな高い技術力は当然のこと、独自の考え方と誇りを持っていて、かつ他の工房さんにも敬意を持っていらっしゃるのが格好良かった。
そして話しを進めていくと、皆さんとても面白いのです。本当に(笑)
当然欲しくなってしまったのは言うまでもありませんが、、、特に椅子。。。


もちろん楽しみにしていた「小西健二音楽堂」へも。
白樺の街路樹。外観からもう物語は始まっていました。

今回ライブのお誘いを頂いた時に、ここで歌いたいと思った理由が二つありました。
一つは音楽堂の雰囲気。
そしてもう一つは、ライブタイトルにもなっているベーゼンドルファーのピアノがあること。

ピアノを弾けますと云うのをはばかられてしまうほどの私ですが、ベーゼンドルファーの音色のファンなのです。
擬人化したベーゼンドルファーがいたらたぶん恋におちます。(笑)

しかも、ライブ当日は東川町在住のキャンドルアーティストlampoさんが室内装飾を手掛けてくださります。

歌だけでは無い、特別で上質な時間と空間を過ごして頂きたい。
ただ決して大きな会場ではないので(そこが良いの。)、お席数は25席とさせて頂きました。


長い長い文章になってしまいました。

でも今回のライブは、始まりの始まりから知って頂かなくては、
いえ、むしろ始まりの始まりも含めてライブなのだと思ったのです。

東川町民の皆さんは、初めてお会いできますことを心より楽しみにしております。

北海道内からいらっしゃる方も、きっとお久しぶりとなることでしょう。
北海道外からいらっしゃる方は、旅の一場面として。

ベストシーズンの北海道東川町へ遊びにいらしてみませんか?


東川町にて、ベーゼンドルファーと新曲をご用意してお待ちしております。


笹川美和

笹川美和『ベーゼンドルファーと、東川町の調べと、メロディと。』

笹川美和プレミアライブ
『ベーゼンドルファーと、東川町の調べと、メロディと。』
ピアノ 長谷川久美子

2021年 9 月 11 日(土)
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明けましておめでとうございます。

2021-01-04 15:57:53 | 日記
皆さま
明けましておめでとうございます!

本日仕事初め。
ラジオは実家からのリモートではありますが、元気に参ります。

今年の新潟はザ・雪国。
庭木上がリアル雪見だいふく。
笑うしかないです。
そうです、笑門来福です。
雪パワーチャージ過剰に完了!笑

本年もよろしくお願い致します!

物事は流転する。 江國香織著 「流しの下の骨」より

2020-04-15 06:41:15 | 日記
みなさん、いかがお過ごしですか?

blog更新、前回はお正月でした。
その時には、まさか世の中がこんな風に様変わりするなんて、ちっとも思っていませんでした。

今はTwitter、Facebookで近況やら、日常や感情のあれこれを吐露することが多いですが(一応Instagramもしているけれど、あれは趣味の吐露場所)、音楽人生初めてのコンサート中止を受けて、blogに今の気持ちを書こうと思いました。

まずはそう、5月に予定していた『笹川美和 Tour 2020 〜万緑は短夜に躍る〜』が、自粛による中止になりました。
楽しみに待っていてくださったみなさん、本当にごめんなさい。
みなさんの、大切なお時間と、大事なお金を頂く以上、心置きなく満喫して欲しいと思うのです。

お部屋に閉じこもる生活は、もともと出不精で、ひとりで過ごす時間も好む私には、
以前と、以後であまり変わりがないですが、より好きなものと、必要なもの。嫌なものと、不必要なもの。がはっきりしてきている様に思います。
それが分かったからと言って、しかし。立派になるわけでも、偉くなるわけでもなくて、相も変わらない、狭心な心をもった、おそろしく未熟で、怠惰な人間のままですが(笑)、

ただ、好きなものと、必要なもの。嫌なものと、不必要なもの。を、じゃあ知った気づいた上でそれらをどうするのか?の答えぐらい出せたらいいな。と思っています。

話が逸れてしまいましたが、自分の五感を、心置きなく愛するものに直に触れることはまだまだ難しいようです。

次歌う時の季節は寒いあたりかな。
と、希望と期待を込めて、いつでもステージに立てる心がまえを切らさずいなくっちゃ。と、思っています。

みなさんもどうかお元気で。
また会える日を楽しみにしています。

笹川美和

明けましておめでとうございます。

2020-01-01 14:03:10 | 日記
いや早、1年ぶりのblog更新。。。

年女、なんとか終わりました。笑

東京に引っ越したことは大きかったなぁ、やっぱり。
本当にジェットコースターのごとく、喜怒哀楽忙しい一年でした。

今年は、揺らぎ少ない、穏やかな心でいたいもんです。。。
そして2020のオリンピックイヤー、すでに楽しみなことが幾つか決まっています。
この一年をかけて自分の音楽再認識ツアーになりそうな予感です笑

何卒、お付き合いくださいませ!

写真は実家の南天。

難を転じて福と為す。
縁起もんでございます。

笑み多き一年になります事を!

三回り目の年女。

2019-01-01 14:52:04 | 日記
親愛なるみなさま。
明けましておめでとうございます。

平成最後の年夜は、我が家本家でもあるもんで、いつものように慌ただしく、そして賑やかに過ごしました。
年が変わる瞬間は、Eテレさんの2355テレビが新しい年をお知らせしてくれるのを、正座しながら観るのがここ数年のお気に入りです。

2018年を振り返ってみると。
やっぱりメジャーデビュー15周年。を掲げて走ってきたな、が最初に思い浮かびます。
そして“歌う”と云う事を強く強く意識した年でした。

やっぱり、シンガーソングライター。歌ってなきゃですね。笑
完璧!なんて思えるライヴは死ぬまで一生来ないんじゃないだろうかと思うくらい、
いつもいつも反省点がありました。
もっともっと、歌うことへの追求と云うか欲求と云うかが尽きないの!笑

それでも昨年のライヴで観た景色、聴こえた音達は私の心を高揚させるものでした。
一重に聴きに来てくださり、応援してくださるみなさんのおかげ。
感謝でいっぱいです、ありがとう。

また例年以上に出会いの多い年でもありました。
本当に出逢いとは生きていくうえでの財産。
どんな人との出逢いも、経験も自分をより濃く造り上げる糧なのだなと思いました。

とは言え、傷つきますし、腹もたちますし…
まだまだまだまだ、自分の器のちっささを、練りあげにゃーならんと、忸怩たる思いです。
今年は昨年より人間的にも大きくなる。これもひとつの修行のひとつと致しましょう。

2019年の今年は、三回り目の年女。
昨年デビュー15年目にしてやっとスタートラインに立てたと感じた私です。
今年はスタートを切ったわけですからね、まだ見ぬ胸高鳴る景色をただただ目指し、走る!のみです。
そう、亥年だけに猪突猛進ってやつです。笑

もう幾つかのライヴに向けて動き始めています。
頭の中はどんなライヴにしようかと云う事でワックワク。
今年はもっとたくさんの人と街に逢いにゆく!
新しい音を紡ぐことに今年はもっと精進しなくては。
昨年より人として濃くなり、もっとずっと大地をしかと踏みしめるために。

元日の今、窓の外は新潟らしく雪がちらついています。
初詣へも行き、例年以上にしっかりと詣でてきました。
祖母が炊いたつぶあんはやっぱりおいしい。
代わり映えしない元旦を、家族皆無事に迎えられたことを幸せに思います。

みなさまにおかれましても、今年が昨年より笑みがひとつでも多き、
ご多幸の年となりますことを心より切に願っています。

亥年で年女の笹川美和より。