Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

卒業式|前日

2013-04-25 13:40:21 | study abroad
アメリカでの大学院生活ものこり1日となった。
あとは明日の卒業式が終わったら、学生生活もおわり。
今日はその前日なんだけど、正直全然この2年のプログラムを終えるってのが実感が沸かない。
ここの数日間は前回のブログに書いたように、最後まで走り続けることができた。
これも両親や、先生方、友達に支えられてこれたからだと改めて思う。
もちろん2年間の中にはたくさんのいい思い出と、少しの大変だった思い出が混ざっている。

もし2年間もう一度やり直せるならどうしただろうか、ちょっと考えてみた。

1、大きな目標を描いて、それに向かって努力すること。
初めの1年では全てのものが新しくて、もっとクラスを大学を社会をいい方向に変えていこう、
そう意気込んで努力してきた。それが2年目になると既に一通りのことを経験したせいで、
現実的になりすぎてしまい、目標とかゴールがとても小さくなってしまった。
目標がスケールダウンすると、それに伴っていつの間にか努力することも少なくなっていまい、
良い結果が出なくなってしまう。
だから現実を見えたとしても、大きな目標は常に意識しながら行動すれば良かったと今更におもう。

2、ずっとスピードを落とさずに走り続けること。
1年目ではクラスの代表をやったりしたけど、2年目になるともっと他のことに集中したいと思って、
代表は辞退してしまった。地位やポジションが一人の考え方や行動を変えるということは本当で、
クラスのことを考えるより自分のことばかりを考えるようになってしまった。
もしもう一度戻れるなら2年目でも代表をやって、クラスの良くなるところを見てみたかった。

3、クラスや、大学や、社会にもっと貢献すること。
証拠はないけど、クラスや大学を常に意識して何かしようとしているクラスメートが
実際に一番2年間を楽しんでいたように感じる。あとそういう人たちにはたくさんの魅力的な人たちが
集まってきて、そして彼らをいつも彼らを手伝ってくれる気がして。

4、面白そうなクラスをどんどん取ること(実用的なのも)。
アメリカの大学院を卒業してもアメリカで就職するのは厳しい。
僕のクラスは50人いる中で就職があるのは10人程度。
実用的なクラス、例えば都市計画ならデザインのソフトウェアやGISといった実用的なソフトを
使える人たちの方が就職は圧倒的に見つけやすい。
でもそれがないなら他の学科の授業もとれるから、興味の赴くままに履修しても面白い。


逆に2年間で、やって本当に良かったことも少しだけ挙げてみたい。

1、ルームシェア、ハウスシェアでしていたこと。
1年目は3人のアメリカ人と、2年目は日本人中心でルームシェア、ハウスシェアした。
シェアすることでお互いの仲がぐっと近くなり、ちょっとしたいざこざもあったけど、
もっと一人一人の人間としっかりと向き合えたこと、シェアしてるなかで自分の役割を見つめ直せた。
特に僕は兄弟がいないので、まるで兄弟を持ったかのような感覚でとても嬉しかった。

2、修士論文を書き上げたこと。
どうにか100ページの英語の論文を書き終えて、何度か発表することができた。
僕のところでは教員もあまり学生の論文に指導はしないので、自分でトピックを見つけ、
論文を構成し、リサーチをし、書き上げ、そして何度か発表した。
途中で何度もつまづきそうになったし、書いている時はまったく楽しくなかった。
でも2年間で何かに集中して、完成させたときの充実感は嬉しかった。

3、考えの違う素敵な友達に出会えたこと。
アメリカに来て、まったく考えの違う友達に会って、今までの自分の考え方が大きく変わった。
お陰でもっと自由に、ポジティブに人生を見ることができるようになった。
今まではオプションがAとBぐらいしかない人生を歩んでいた。
でも、いま僕の周りには五万のチャンスがあるんだと気づかせてくれた、最高の友達に感謝。

これらは実際に僕の経験からのアイデアなので、残念ながら普遍化はできないけど。
もしかしたら将来同じような状況に出会った時に優先順位をつける時に役立つかも。








最新の画像もっと見る

コメントを投稿