Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

上海への旅

2012-08-24 12:40:09 | daily life
Shanghai-Cincinnatiの合間に、今回の上海で感じたことを。
今回の上海の滞在は家族や親戚との再会、
そしてリラックスが主な目的だった。
それと同時に余った時間でもう一度自分のルーツについて確かめてみたかった。
いったい自分はどこから来たのかをしっかりと理解することで、
もっと次に何をすべきかを見極めたかった。
昔幼年期を過ごした父さんの方のおばあちゃんの家の跡地
(今はもう開発によって完全に別の表情になってしまっていた)。
母さんの方のおじいちゃん、おばあちゃんが過ごしていた家や、
その旧上海水産大学(今は上海理工大学の敷地だ)。
そしておじいちゃんが教鞭をとっていた同済大学。
なんだろう、全部を訪問した後に気づいた、
自分のいた場所はもうかたちを変えてしまっているという事実。
上海の開発によって取り壊された思い出の場所、
大学の統合と移転によって変わってしまった思い出の場所。
なんだか、もう帰れる場所をなくしてしまったようだ。
もともと僕がいた場所はもう知らん顔をしている。
何かそう感じた時に急に心が空虚になってしまった。
どこから自分が来たのか、分からなくなってしまったのかもしれない。
住んだ所でルーツを確かめるのは間違っているかもしれないけど、
それが僕にとって一番簡単だった方法。
それが今ではもう使えないということに気がついた。
今では昔の思い出のピースがこころに残っているだけで、
それが僕のルーツなのかもしれない。
本当に帰れる場所があることがうらやましい。


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