Carpe Diem

シンシナティ大学で都市計画を勉強していた、ある大学院生の物語。現在はマンハッタンで就活。

失敗学

2016-09-15 22:55:03 | daily life
アメリカの大学院を卒業してから3年が経ち、
当時はまったく予想していなかった業界にいることに驚いている。
まだこの選択がいいのか、悪いのかはまだ分からないけど色々と学んだ。

今回のテーマは「失敗学」。
この3年間の中で色々な会社の人と接する機会があり、
勢いのある会社と勢いのないところはある程度見分けがつくようになった。

勢いのないところの特徴としては、
僕の把握しているところだと
1)仕事を楽しんでいない
2)一点集中していない
3)ネットワークを使っていない
他にも色々と考えられるけど、上の3つが大きい気がする。

1)の仕事を楽しんでないというのは、
仕事は苦しい時も、退屈の時もあったりするけど、
チームが協力してゴールに向かって前進する躍動感が感じられないと、
なかなか仕事を楽しめないのではないかと思う。
もちろん大変な時もあるし、チームに緊張感が走る時もあるけど、
これが個人的には仕事をする一番の楽しみなように思える。
時に大変な時には歯を食いしばりながら仕事をすることもあるけど、
毎日が修行僧のように辛いことを我慢しているだけだとやっぱり大変だ。

2)の一点集中していないということは、
どの企業でもみんな長時間働いているのは普通のことなのかもしれないけど、
その時の90%の効果を生み出す10%のことに集中してこなせるかが重要だ。
そのことを強く意識しないとあれもこれもと手を出してしまい、
結局何もできずに時間だけが過ぎていくときがある。
特にスピードが重要な環境ではいくら長時間働いていても、
フォーカスがないところは成長する上で致命的になる。
例えば目の前のプロダクトを完成させるのが先決なのに、
あまり効果の期待出来ない交流会イベントに参加しているのはこれだ。

3)ネットワークを使っていないというのは、
ワンマン経営者のところでは自分が全てできると思いこんでたり、
自分が全てを何とかしないとと考えている社長の下だとよく起こりがちだ。
そのような環境だとその人よりも優秀な人を採用するのを見送ったり、
自分の価値観を押し付けすぎて他の人たちが身動きを取れなかったりする。
特に大企業に比べて人数の少ないスタートアップは外部の優秀な人たちや、
他のスタートアップと協力しないと強みが発揮できない。
なかにはネットワークを使いたいと考えていても、
他の人や会社が協力してくれないというところもあるかもしれない。
それは何で他の人や会社たちが協力してくれないかを考えた方がいいかもしれない。
例えば手伝っても見返りがないとか、一緒に仕事をしていても楽しくないとか、
それともオフィスがただ単に遠かったりと色々な理由が見つかるはずだ。

実は上のは残念ながら、すべて自分に当てはまっている。
そのために上の3つと真逆のことをしていたら、全然うまくいったかもしれないのに、
そうしなかったためにこの3年間はまったくうまくいっていない。

その自分への教訓として、5つのことを胸に刻んでおきたい。
1)みんなと一緒に仕事を楽しむこと
  受験勉強や大学の時は自分がどこまで行けるかを競っていたけど、今はみんなでどこまで遠くに行けるかという競技
2)技術者サイドとビジネスサイドを分けること
  何かの会社を始める時は最低でも2人いないと成長スピードが遅すぎる、またお互いの強みにフォーカスすること
3)ものごとをすすめる適切な場所に位置すること
  IT系なら東京(ハードウェアなら深圳)、最初はシェアオフィスなどですぐに助け合える環境がベスト
4)常に成果の90%を出す10%を見つけて、素早く終わらせること
  いつも時間に追われているはずなので、効果の薄いことはなるべく後回しにする
5)つねに優秀な人や会社に協力してもらうこと(ギブも忘れずに)
  助けを求められた時にいつでも助けられるようにスキルと、ネットワークはしっかりと整えること

自分への教訓として忘れそうになったら、またすぐにでもこの記事を読み返したい。











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