VEGA(姫路城外国語ガイド協会)は毎年およそ80か国からのお客様を案内しています。アメリカ、オーストラリアのような大国から聞いたこともないような名前の国もあります。でも、ゲストの国名を知らないのは失礼ですよね。
" Lithuania "と言われて、“Sorry?” " Lithuania" "Sorry?" " Lithuania. バルトサンゴク” あっリトアニア!と言ったことがあります。「バルト三国と言えば分かってもらえるよ」と日本人の誰かに教えてもらったのでしょう。国名は知っているけど、その英語を知っていなかった例です。
その一方、全然わからなかった国が3か国ありました。1番目はユーゴスラビアから独立した直後のスロベニア。今やウインタースポーツで有名な国です。三左衛門は当時全然知りませんでした。見当がつかないので、「公用語は何ですか?」と訊くと「スロベニアン」と答えられ慌ててしまった記憶があります。2番目はモルドバ。ウクライナとルーマニアに挟まれた人口260万人の国。日本人が同行していたので教えてもらいました。
そして、3番目が表題の Jersey and Guernsey。
ガイドを始める時、必ず "Where are you from?" と尋ねるのですが、乳児を連れた若夫婦は "British" と答え、ああイギリスかと思いました。きれいなBritish English でたくさんの質問をしてきて大いに盛り上がったツアーでした。三左衛門はツアーの最後にゲストの写真を撮り、名前と国名を書いてもらうのですが、彼は Jersey and Guernsey と書きました。イギリスだと思い込んでいた三左衛門は 「UK」じゃないのですか?と訊きました。イングランド出身でもスコットランド出身でもイギリス人は普通、UK(United Kingdom) と答えます。でも、彼は違うと言うのです。あえて言うのなら British だと。??? そこで彼らはグーグルマップを開けて英国海峡にある小さな島を指差しました。後で調べるとジャージー島とガーンジー島で日本語でチャンネル諸島と呼ばれています。イギリスの王室属領であり、外交・防衛についてはイギリスが責任を負いますが、自らの憲法と法律を有していて、連合王国の法律が原則として適用されないらしいです。人口16万人。本当に色々な国から観光客が姫路城に来ています。地理も勉強しなくては(自戒を込めて)
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