姫路城英語ガイドのひとりごと

姫路城英語ボランティアガイドでの出来事や姫路城のあれこれを綴ります。

「り」ノ櫓台の石垣

2008年11月30日 | 普請
先日のVEGA の石垣研修で講師の山本先生から新しい説をお聞きしましたので、訂正しておきます。
「姫路城の石垣2」の中の一節です。



これは「り」ノ櫓台の石垣で、姫路城では珍しい切込みはぎですが、

>切込みはぎは酒井氏(多分、ちょっと自信がない)の時代の石垣です。



ところが、山本先生は、「以前は新しい石垣だと言われていたが、池田家以外の城主がこの櫓台を造ったと思えなくなった。でも、他の石垣と積み方が異なるのは、石工の親方か誰かが "この石垣だけは任しておけ"、と言って念入りに造ったのではないか」と説明されました。

そう、改めて考えてみると、「り」ノ櫓に続く「を」ノ門の縄張りは池田の時代でしょう。酒井時代とはちょっと考えにくいです。









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オリンピックと姫路城

2008年11月23日 | その他
先日、昭和の大修理は1956年から1964年に行われたと説明した後、イスラエルの観光客に、
「オリンピックに間に合わせたのか?」
と質問されました。

このイスラエル人夫婦は初来日にもかかわらず、大変日本のことをよく知っており、なおかつ夫人は建築家だったので質問もするどく、いつになく詳しい説明をしました。

それにしても東京オリンピックの年まで知っているのには本当に驚きました。
姫路城が一般に公開されたのが1964年6月。東京オリンピックは同年10月
10日。三左衛門は以前からオリンピックに間に合わせたのだろうと思っていたので、即座に"Yes."と言ってしまいました。新幹線も高速道路もオリンピックを目標に建設され、それをきっかけに経済発展をしたと説明しました。

彼は明治維新の年号もその歴史的意義も知っており、本当に多岐にわたる質問を受け楽しいツアーでした。

ところで、本当にオリンピックに間に合わせたのでしょうか?

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ブルーライトアップの姫路城

2008年11月14日 | その他
今日11/14は「世界糖尿病デー」。建物などをシンボルカラーの青色に光らせる「ブルーライトアップ」が世界各地で実施されました。青は運動のシンボルカラーで、世界をつなぐ青空などを意味するらしいです。今回初めて姫路城も参加し、白鷺城が青く照らされました。



例によって一眼レフを持ったアマチュアカメラマンがたくさん集まっていました。
携帯電話で撮っている人も多かったですが・・撮れるのかな?



期待を持って行ったのですが、残念ながらイマイチでした。いつものライトアップの方がきれい!
風雲急を告げる城みたいで、なんか不気味なというか、怖い感じでした。






映画の1シーンにありそうな雰囲気でした。

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外へ出られる窓

2008年11月09日 | 作事
天守にこんな窓があるのはご存じですね。



そう開閉可能な武者窓です。主に屋根の修理をする時に使われていたそうです。三左衛門はこの窓が開いているのを見た事があります。ちょうど職人さんが瓦を修理している時でした。この窓から出ると最上階以外の屋根はどこへでも行けます。では、最上階の屋根はどこから出るのでしょうか?



これは最上階の天井の一部です。ここから屋根にでることができます。

さて、意外なところに外へ出られる窓があります。ご存知でしょうか?
それはロの渡櫓2階にあります。



ある特定の窓だけ格子が外れるのです。だから、修理用というより、緊急避難用でしょうか。そこから中庭方面へ出られます。特別公開の時だけ確認できます。
もう遅い?言ったでしょ、特別公開の時は隅から隅まで見ないと・・・
とはいっても、見つけるのは簡単ではないですよ。

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