姫路城英語ガイドのひとりごと

姫路城英語ボランティアガイドでの出来事や姫路城のあれこれを綴ります。

城門の秘密2

2021年02月11日 | 作事

以前、「城門の秘密」で門の下にある横木(蹴放し)の事を説明しました。

 

この横木は敵兵をつまずかせるためではなく、門を閉じた時、扉の下に棒を入れられ門扉を外されないように門の下に木を渡しているのです。この説明を通常「ろの門」でするのですが、天守から降りてきて帰る途中にこんな質問をする外国人がいます。「この門には横木が無い。なぜ?」

よく見ていますね。こんな質問をされると嬉しくなります。実はこの門にも横木があったのです。

ほら外した跡があるでしょう?ではなぜ外したのでしょうか?実は車が通れるようにしてあるのです。天守から菱の門に戻る現在の観光コースは「下道」と呼ばれていますが、下道にある門はすべて横木がありません。したがって菱の門から天守まで車で行けます。緊急車両や工事車両を通すためなのでしょうね。

それでは、元々の横木はどうしたのでしょうか?

なんとこんな所に置いてありました。

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