八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

大局観のない国

2010年01月28日 23時36分45秒 | 管理人のこと、雑感

大局観とは、将棋や碁の対局の中で、目先の情勢ではなく、先々までを見通した形勢判断のことを言います。状況を鳥瞰する眼とでも言いましょうか。最近のことに限らずですが、この国は、つくずくそういう大局観がない国だなあと思います

 

小沢一郎民主党幹事長の政治資金団体をめぐる問題が迷走(?)しています。前に事実関係を調査もせずに、党として小沢氏を支持する姿勢を見せた民主党の危うさとこうした疑惑が出ること自体の是非について書きましたが、その考えは今も変わりません一方、事実関係については、どうも検察側がこう着状態のように見えます

 

小沢氏が古い自民党の体質をもっとも体現しているという推測も当たらずといえども遠からずでしょうし、政治献金で不動産を購入することの道義的問題、必要な資金の流れを意図的に記載していなかった問題など、多々問題があったのは事実ですが、今回、小沢氏の貸し付けた資金が本当に個人の資産だった場合、検察の方針には大きな疑問が残ることになるでしょう

 

小沢氏が一貫して言い続けていた「不正な金は受け取っていない」ということ否定できなかった場合、検察は「小沢は怪しい」という見込みで捜査に踏み切ったと言われても仕方ないでしょうし、前の西松建設事件で秘書を立件したものの筋を外したとも言われていたので、そのリベンジを狙ったと言われても仕方がないでしょうね。

 

小沢氏が胸を張って威張れるものではないのは、前にも書いた通りです。しかし、民主党のリーダーであり、その動向で世論を左右する大物国会議員に対して、見込みや自分たちのメンツのために捜査をしたのだとしたら、何と大局観がないと言われても仕方がありません。今の日本の状況は、政治・経済とも待ったなしの課題山積です。本当に見逃していけない巨悪であれば、目をつぶってはいけません。しかし、今回の件で、単なる政治資金規正法の収支不記載だけの立件で終われば、検察の責任は大きいと思います。

 

ついでに言えば、今日の国会質問で、自民党の林芳正議員が、民主党が官僚答弁を廃止したことを逆手にとって、菅財務相に「消費性向と乗数効果の意味を説明してください」とクイズ番組のようなアホな質問をしたことをニュースでやっていました。林議員と言えば、自民党の若手のホープと言われていた議員ですが、その議員をして、こんな低レベルの質問をしているのです。

 

官僚の答弁を禁止したのは、枝葉末節のやりとりではなく、政治家が大局的な問題について議論するのが目的だったはずですから、菅大臣もこんなアホな質問は毅然と「何を聞きたいのか」を一蹴すればいいものを、こうした質問にどう対処するか、官僚に代わって政務次官が質問取りをするかなどのやりとりがあったようです。民主党も政治主導で官僚の答弁禁止とした際に、当然に、こうしたくだらない意地悪質問が来たときにどう対処するかを検討しておくべきでした。

 

しかし、どっちがより問題かと言えば、自民党でしょう。あれだけの大惨敗をした意味をいまだに分かっていないとしか思えません。野球で言えば、初回表に打者一巡の猛攻で10点を失っているのに、小さく構えて四球を狙ったり、ボールに当たりにいったりして、何とか1点を取るのに躍起になっているようなレベルです。いずれにしても、今の難局にある日本を本当にどうするのかという気概はまったく見えません

 

今後この問題がどういう展開をたどるか分かりませんが、しっかりした大局観を持ってほしいものです。国民は民主党でも、自民党でもどっちでもいいことです。大切なのは国の行方を間違わないことです。頼みます、本当に!

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