「さなぎの食堂」へようこそ!

食券一枚で三食、現金300円から暖かい食事の出来る食堂です。からだに優しい「日替わり健康定食」をお楽しみ下さい。

仕出し弁当が再開します!

2010-09-03 12:18:37 | Weblog

仕出し弁当9月メニューが出来上がりました。


残暑お見舞い申し上げます・
もう9月だというのに、熱帯夜が続いている毎日…、みなさまいかがおすごしですか? お休みを頂いていた「仕出し弁当」も9月1日(水)より再開いたしました。
ご愛用して下さるみなさまのアドバイスやご意見を取り入れて、メニューも一新しております。
土・日は基本的には休みですが、配達可能な地域で、20個以上ご注文を頂ける場合は
ご相談ください。会議やミーティングに活用していただけると嬉しいです。

みなさまのお電話お待ちしています!!!。



「さなぎ達」のブログがはじまりました。

2010-09-01 14:12:06 | Weblog


さなぎ達のブログが始まりました。

「さなぎ達」に新しいスタッフのモモちゃんが加わりました。寿町にも、ドヤにも、路上生活者にも無縁であった彼女にはこの一カ月…未知の体験と新しい発見と刺激と感動が沢山あったようです。このド暑い中、とってもがんばっています!フレッシュな若い彼女の応援を得て、より良い活動を続けていきたいものです。

食堂から、「こんにちわ!」

2010-09-01 13:56:08 | Weblog

今日は「さなぎの食堂」でボランティアとして働いてくださっているIさんのエッセイの一部を抜粋して紹介したいと思います。

『……子ども達も成長し、時間もできたこともあり、お願いをしてHさんの案内で寿町にある「さなぎの食堂」へ、ほとんど知識のないままに行き、その日からボランティアとして、週2日働き出しました。

 JR石川町駅を降り、元町・中華街という華やかさとは正反対の灰色の町。「さなぎの食堂」には近隣で働く人と、主にドヤに住む人たちが来店する。杖をつきながらやっと来るひと、いつもイライラしている人、毎日同じ服を着ている人、障がいのある人、薬袋をさげて来る人…それ以外にも20代の若者…と様々。一般社会では生きづらいと思われる人、各々の人生を勝手に想像してしまう。

 決してその人生に踏み込むわけではなく、かする程度の触れ合いかもしれないが、人としての暖かさと、温かい食事をとり、少しでも穏やかな時間を持ってもらえればと思う。

 以前、食堂を利用していた青年が自殺をした、と家族の女性が挨拶に来た。また私服警官が、亡くなったホームレスの写真を持って来た。さなぎ達のパトロールで配った食券の半券を持っていたと言う。

 「ここでの食事が、最期の食事になるかもしれないから…」と言うチーフの土谷さんの言葉を想う。が、今の赤字続きの現状の中、この食堂をなくさない為に、どう存続させていくかに、直面しています。

 味がまずくてはならない。ここで働く人の中には他では働けないような人がいる事…その中でプロとしてどうお客さんに提供していくか…。

 また、「ホームレスの人に温かい食事を」、という原点を守りたい土谷チーフの純粋な想い…その為に模索しいながらの日々です。

 ここの住人だけでなく、多くの方にこの厳しさを知っていただくだけでなく、足を運んでもらいたい、とせつに願います』。



仕出し弁当8月のメニューです

2010-07-30 11:41:37 | Weblog

猛暑が続いている毎日ですが、皆さまいかがおすごしでしょうか?
食堂の仕出し弁当
少しずつではありますが固定で注文して下さるお客様も増えて、嬉しいかぎりです。元町商店街の中にも、必ず毎日必ず召し上がって下さるお店があって、色々とアドバイスも頂いて、とても励みになります。

8月の仕出し弁当のメニューです←クリックしてね!

尚、8月11日から8月31日までは、弁当の配達を休ませていただきます、ご不便をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。


NPO法人「さなぎ達」のホームページも更新されました!


さなぎ達シリコンバンドにもご協力をお願いいたします。




さなぎ達通信をご覧ください!

2010-07-28 15:32:45 | Weblog


「さなぎ通信」←クリックしてね!

助けて下さい!

2010-07-17 14:11:13 | Weblog

梅雨明けも間近…ことしも猛暑がやってきそうですね!


春先からの不順な天気のせいで、野菜、その他の食品の値上がりが続いて、「さなぎの食堂」は苦戦をしいられています。

お米(毎日60キロ消費します)どなたかご寄付して下さるかたいらっしゃいませんか 生活クラブ、生協などで余剰米をいただけませんか
学校や教会で、集めていただくことはできませんか?

お野菜…家庭菜園で作りすぎた野菜、農家で形が悪くて出荷できない野菜…ご寄付をいただけませんか

「さなぎの食堂」では外部に向けて「仕出し弁当」にとりくんでいます。日曜日は基本的には配達をしていませんが、30個以上でしたら、ご相談に応じます(寿町から、配達できる範囲になりますが…)ご近所の教会などで注文を頂けると嬉しいです。

食堂で働いて下さるボランティアの方も募集をしています。野菜切り、食器洗い(機械)をして下さる方…いらっしゃいませんか?
週一回から、出来れば決まった時間に手伝っていただけたら、とても助かります。

お願いばかいで、ごめんなさい。でも…このままでいくと食堂存続すら危なくなりそうです。どうぞ皆さまの暖かいご協力を心からお願い申し上げます。






ことぶきコンサートに来てください!

2010-04-20 17:26:31 | Weblog
   お陰さまで、NPO法人「さなぎ達」は10周年を迎えました。これを記念して4月29日(祝)に、横浜管弦楽団のご協力のもと、日本バプテスト横浜教会(寿町2丁目)でコンサートを開きます。皆さまのご来場を楽しみにしております。お客さまには車椅子の方もいらっしゃいます。ご送迎のお手伝いも大歓迎です。

「さなぎ達コンサート」寿にオーケストラがやってくる

日時 2010年4月29日(祝)
開場 14時
開演 15時
会場 日本バプテスト横浜教会
申込 事前に予約をお願いします

指揮とお話 原田重一
演奏 横浜管弦楽団

アクセス さなぎの食堂の左下のバプテスト教会です

連絡先 電話・ファックス 045-228-1055
E-mail sanagitachi@nifty.com

ごあいさつ

 今年は「さなぎ達」がNPO法人として動き出してから、10年目を迎えました。いつも共に支えて下さる皆様のおかげと、感謝しております。

 寿の住民の皆さん、お元気ですか?
 野宿をしている人たち、やっと冬を乗り越えましたね!
 病を抱えている人たち、お待ちどうさま…又コンサートが開かれますよ!
 「さなぎの家」を利用している人たち、仲良くしていますか?話をしていますか?
 「さなぎの食堂」や「ポーラのクリニック」「見守りネットワーク」で話を聞いてもらっていますか?

 「BE with you!/話をしようよ」を10年続けてきたおかげで、「キズナ」ができました。

 町を歩くと、人々がみんな優しい顔をしています。ちょっと手をあげて挨拶をしたり…。
 
「さなぎの食堂」のカレーもトン汁を10年同じ味…この味になじんだ人たちがここに食べにきて、生きてきました。この「キズナ」で情が生まれ、育っています。

 「さなぎの家」で会ったね…たくさん話をしたね…。
 「ポーラのクリニック」では「医は仁術」が寿の安心を安全を生んでいます。

 「さなぎ達」を支えているのは、たくさんのボランティアの皆さんです。各教会の関係者、YISを始めとして、小学校から大学までの学生さん! この10年で教会や学校にも「ボランティア精神」が定着してきたように思います。
 ローソンを始めとする「さなぎの食堂」を支えて下さる皆さん…食材を無駄なく利用するための、「もったいない運動」のさきがけです。

 70名を超える正会員、サポート会員、たくさんのご寄付やご寄贈品。本当にありがとうございます。心から感謝しています。

 今回の10周年コンサートは、コトブキ、ソトブキ(寿の外のこと)のキズナを確かめ、より強くするために開かれます。

 「さなぎ達」の卒業生も在校生も、ボランティアも…みんな集まれ!
 一緒に「キズナ」を確かめましょう!
(さなぎ達」コンサートのちらしより転載)

 

「さなぎ通信」をご覧ください

2010-04-20 17:17:22 | Weblog
NPO法人「さなぎ達」のホームページから「さなぎ通信」が読めるようになりました。どうぞクリックしてみてくださいね。

「さなぎ通信」より

残されたストーリー                                              山中 修(ポーラのクリニック院長)さなぎ達理事長 


 山田洋次監督作の映画「おとうと」を見ました。客の3人に一人はハンカチで目元をおさえていました。
 
 “ふつう”に立派に育った兄と姉(吉永小百合)を持つ末っ子の“みそっかす”の男(テッちゃん)(笑福亭鶴瓶:演技がすばらしい!)が、天性のドツボにはまり、どうあがいてもどうしようもなく生きて大阪・西成の「みどりの家」で息を引き取っていく世界を、誇張された表現をなるべく使わずに、最後の瞬間までの心の描写をする、良くできた映画だったと思います。

 テッちゃん唯一の自慢は、姪・小春の名付け親であることで、それ以外には家族の中では常に“ふつうでない”存在でした。逆に、彼にとっては“ふつう”は暴力に等しいものでした。

 映画の翌日、2年前に簡易宿泊所でみとったOMさん、享年71歳、を思い出し、なつかしくカルテを見返してみました。仕事中のクレーンの事故で右手足が拘縮し、箸も使えなくなり、仕事をなくし、生活保護の受給をうけていた患者さんで、ポーラのクリニック開設20日後に初診となりました。以来、看取りまで190回の通院、3回の入院、数々のエピソードを残してくれました。
 
 「タバコ?20本。6歳から」。「皮膚のカリカリの(乾癬)、痒いのだけ治してくれ。かさぶた治さないで。はがす楽しみなくなるから」。やめられないタバコのため喘息発作で入院。酸素投与の患者の横で喫煙して強制退院。心筋梗塞で入院中、無断外出で強制退院。

 「ゴールド免許だった運転免許が気になった」と免許試験場に出向いたのが、外出の理由。下痢・嘔吐での入院中、内視鏡検査のための食止めに「飯食わせないとんでもないびょういん!」と怒って、暴言強制退院。
 
 ポーラのクリニックへの主なる通院の目的は、「先生の顔みる」、ナースとダジャレ、「ピッピが出ちゃった」おむつの交換。通院にはいつも工事現場のヘルメットをかぶり、尿便にまみれたズボンで、拾ったベビーカーを押して歩いてきました。肝臓の病気が進行してからは、22回の訪問診療をしました。死の直前まで、みまもりボランティアの川崎泉子には「Hな話」。枕元にはクリスチャンのボランティア寄贈の「マリア様」の写真が、その下にはエロ本が数冊。
 
 肝硬変、肝臓癌のため真夏の暑い朝、彼は逝きました。その5日前、OMさんがかねてより自慢としていたプロの指折り浪曲師の弟さんと連絡がとれ、ソックリな二人のツーショットは、マリア様の横に並びました。亡くなるまでの5日間、弟さんからもらったカセットテープを、繰り返し繰り返しリピート。「○○○(弟の名前)だよ。日本一だよ。」と弟を自慢に、息をひきとりました。
 
 テッちゃんの最期の食べ物はおねえちゃんとの鍋焼きうどん、OMさんの最期の食べ物は弟さんとのプリン。両者の共通点は? 亡くなった後もこうしてストーリーが残されていくことだと思います。
 
 さなぎの家、さなぎの食堂、JUMP、KMVPの活動がつながりを見せたとき、たくさんの「話をしようよ」と「残されたストーリー」が生まれることと信じています。「寿は10年先を走っている」からこそ、「さなぎ達」はそこに立つ位置を決めてこれからの10年をあるいていきたいと思います。
 
 ご報告ですが、会員の確認手続きを行わせていただいたところ、現在人数は70人となり、実は私どもの予想以上の嬉しい誤算でした。誕生10年目を迎える「さなぎ達」ですが、誠実に着実に前進して参りますので引き続きご支援のほどお願い申し上げます。


食堂のボランティアの募集について

2010-01-27 14:10:41 | Weblog

いつも「さなぎの食堂」を応援していただいて、ありがとうございます。
食堂でボランティアをしてくださる方が、最近はとても増えて嬉しい悲鳴をあげています。
現在のところ、スタッフとボランティアで充分に機能しており、しばらくの間は募集を中止させていただきます。又必要な時にお声をかけさせて頂きますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

「友愛」はただではない?

2010-01-16 13:21:18 | Weblog
「さなぎ達通信」21号(12月発行」よりさなぎ達理事長 山中 修(ポーラのクリニック院長)の巻頭ごあいさつを転載致します。


『さなぎたち通信』に「宗教と政治の話題は書かない!」とこれまで固く決心を守って参りましたが、今回は流行語大賞“政権交代”に免じてもらっての例外です。
 

 ▽思い返す低コスト時代
 平成21年10月26日の鳩山総理大臣の所信演説から、「 」をひろいあげてみました。

「居場所と出番」「弱者のために」「もっとも大切なこと」「支え合って生きていく」「きずな」「あのおじいさんは一見偏屈そうだけど、ボランティアになると笑顔がすてきなんだ」「架け橋」「無血の平成維新」、

 他にもありますが、10年前、「さなぎ達」を興そうともくろんでいたころに、当時のプレハブのゴキブリが行き交う小部屋(当時“サロン”と呼んでいた)で飛び交っていKEYWORDがそのまま再現されているではありませんか!
 
 当時は、サロン(居場所)も他の団体から拝借しつつ、食するものといえば、路上の人たちと食べるカレーライスの材料だけ調達(実は路上の人たちが自主的にパン券で買ってた)すればよく、歌の本や楽器を持ち合うだけの、低コスト(実質ゼロ円)の運営でした。

 思い返せば、「さなぎ達」活動をするのに、一番無責任で楽しかったのは、この頃、つまり「さなぎ達」を創る前だったのかもしれません。お金のことなど考えずに、「友愛?」などとほざいておればOKでした。
 

 ▽寿はミニチュア日本
 苦労の始まりは、NPO設立後、ナントカして「木パトのおにぎりの原資を考える」、「ご寄付品の倉庫にかかる賃料」「認知度を上げる」、「さなぎの家」 「事務所の家賃、光熱費を調達する」、「さなぎの食堂の経営を考える」、「ホームレス問題の実態を知ってもらう」、「孤独死の対策」、「若い社員二人の給料、印刷料、通信費、コンピューター購入費の工面」

 などなど、貧乏NPOの運営にもたくさん経費がかかり、苦労の連続です。当然、理事長や理事職の給与は無給、さなぎには天下り職はありません。
 
 それどころか、理事および理事長の「さなぎ達」に関する講演費は全て「さなぎ達」へ寄付。「仕分け」されるような優先順位がつけられないまま、「衣医食職住」に直結した事業を展開しつづけています。
 
 「さなぎ達」では「バブル崩壊後の10年先の日本を見つめて」、寿町をミニチュア日本社会と見立てて、みなさんへ「共存・共遊」のメッセージを伝える活動も行って参りました。今年開港150周年を迎えた横浜では、かつて大阪世界陸上開催時に報道されたようなホームレス排除の強制執行などの社会問題は発生しませんでした。

 むしろ、食堂や結核・貧困・ゴミ捨て・孤独死対策等が評価され、横浜市との協同事業が報道対象になりました。おかげさまで、最近では活動の発表の機会が多くなり、先見性ある大学や企業からのお客様が大勢お見えになります。

 しかしながら、フィールドで多忙を極める社員2人では対応不足になってしまっていす。
 

 ▽さなぎ達は答えを持っています
 2010年は「さなぎ達」10周年になります。

 「友愛」のつもりで活動していたわけではありませんが、間違いなく言えるのは、鳩山さんのイメージを実現化するには、コストがかかる!ってことです。

 未熟な耳心地よいマニフェストを実現化するため、思いっきり「仕分け事業」行われています。天下りや八ッ場ダムと同じように、“ヤット身体に合った”漢方薬まで切られようとしています。
 
 「さなぎ達」で学習したことは、「友愛」はタダではない……コスト。

 一人一人のおじさんに分配すれば酒かタバコに消えて行きかねませんが、「さなぎ達」にまとめて配ってくれれば、同じ額でも生きたお金として使うことはお約束できます。

一人一人の「子供手当」よりも、子供が親を殺さないような社会作りが必要、 その答えは「さなぎ達」が持っています。
 
 どうか、どうか、みなさまのご支援をなにとぞ引き続きお願い申し上げます。



謹賀新年

2009-12-31 18:50:41 | Weblog
今年も「さなぎの食堂」をよろしくおねがいいたします。
皆さまにとって、新しい年が健康で、幸多い日々でありますように、お祈り申し上げます。

『食生活』12月号を読んで下さいね!

2009-11-26 15:30:18 | Weblog
 明治40年に創刊された『食生活』は食と健康に関する情報を提供し続けて今年で103年になる権威ある雑誌です。

 その12月号に、土谷伊麻里店長/シェフをとりあげて頂きました。

食で幸せを紡ぐ人々
NPO法人 なぎさ達 理事・食担当土谷 伊麻里さん

屋根のある場所で、温かいご飯を食べる幸福を
雑誌や新聞を賑わす「食」の特集。「グルメ」「農業」「食の安全・安心」「ダイエットと健康」など、テーマは多岐にわたる。しかし、こうしたさまざまなテーマの狭間にある、淡々と営まれる日々の食生活を、見過ごしてはいないだろうか。横浜の小さな食堂「さなぎの食堂」が、気づかせてくれた。

つづきはどうぞ『食生活』をご購読下さいネ!

誰かそばに

2009-10-28 14:56:17 | Weblog
   
   できることなら、看取られる孤独な男が、
   苦痛がない方がいい。

   高齢であるほどいい。

   その時、誰かそばにいてくれるほうがいい。

   できることなら、かけつける家族がいればいい。

   …でなくても、女性がいればなおさらいい。

   自分の昔ばなしを、自慢そうに饒舌に語れるほうがいい。

   言い残したこと、伝え残したことを語れる女がいい。

   「かわいそうだから」という理由だけで、寄り添われないほうが  いい。
 
   「気になるから、かかわってしまったから」という理由で看取ら      れるならいい。

   「私の仕事だから」、で来てくれてもいい。

   できることなら 逝く前に、タイ焼がたべたい…みたらし団子も  いい。

   小さい頃、母と食べたパイナップル缶もいい。

   母の作った野菜の煮物もいい。

   なつかしい食べもの、最期に口にしてみたい。

   …できることなら…。



寿の「おくりびと」のような仕事をしていると感じることですが、これってべつに寿だけの特別な問題ではありません。高齢者とか、男だけに限られた問題でもありません。 大原麗子も飯島愛も同じ思いで孤独死を余儀なくされたに違いありません。

人間が生きていくのに2つの大切な大切な両輪があります。 それは「居場所と生きがい」です。

「さなぎ達」の理念。

理念------は それに基づいて創られています。

この理念に基づいて、若い社員2名が活躍しています。 おのおのがライフワークのような新しいプロジェクトをはじめました。田中陽介が「さなぎ食堂」等との連携による段階的就労支援制度であるJUMPを、川崎泉子がKMVP(寿みまもりボランティア)をリードしています。

二人はこれらのフィールド・ワークの他に、この通信の編集や、事務局の総務、会計、理事会の準備、ホームページの管理、などなど。路上生活者の話し相手や看取りだけではなく、一般企業社会では経験できない奇妙で貴重な総合的な人間力を必要とされる仕事を自分の力で すすめています。

ここで、みなさまにお願いがあります。

KMVPでは、片麻痺のおじさんと一緒に街を歩いたり、寿の親父さんのバースデー・パーティーを企画したり、絵描きの好きなおばあさんと一緒に街のスケッチして下さる方やこれらを定期的にコーディネートしていただけるボランティアを募集しています。

どなたか、いらっしゃって下さいませんか?
ぜひ、さなぎの若い社員達を応援してやって下さい。 よろしくお願いします。

              NPO法人さなぎ達理事長 山中修
              『さなぎ達通信』2009年9月号より


ドイツの青年リーダーが、食堂を手伝ってくれました!

2009-09-07 19:24:01 | Weblog
      上の写真のDaniel君は青年警察官です。
下の写真のHauke君は数学専攻の大学生です。

 先週、日独国際交流の一環として、日本に二週間の体験学習に来ているドイツ人の青年が寿町を訪れました。彼らはドイツ在住でドイツ政府・ベルリン日独センターにより選出された職業訓練学校生や社会人をふくむ18歳~26歳のドイツの若者です。
 さなぎ達での活動では、実際のボランティアを通しての体験から、多くの学びを期待して見学の予定を立てられたそうです。

参照[(http://www.niye.go.jp/)(独)国立青少年教育振興機構 国際課]


「さなぎの食堂」では午前11時から、14時まで…のお手伝い!
わずかな時間でしたが、さすがに「ボランティア精神」を小さい時から実践教育されているドイツの若者…言葉の壁も難なく飛び越して、積極的に自分から体を動かし、仕事を見つけ出しながら、食堂のスタッフやボランティアの人達、食堂のお客さんと親しく交流をして、有意義な半日を過ごしたようです。
夕方、さなぎ達の事務所に戻っての反省会では、「本当にとても素晴らしい経験が出来た」と、熱く語ってくれました。とっても疲れ切った表情をしていましたけれど、皆さん笑顔で、目がキラキラと輝いていたのが印象に残りました。

[「お荷物」の私達に、根気よく付き合って下さった食堂の皆さんへ]…とひとつづつ袋にパッキングをして、リボンをかけた小さなお土産まで頂いて…
こういう細やかな心遣いを、私たちは忘れかけているのかもしれない、と反省しきりでした。

食堂のボランティアをして下さっている菅野さんが、その日の様子を書いて下さいました。なごやかな食堂の様子が目に浮かぶようです。 ↓↓↓


『最初、突然青い目の若者二人のボランティアに、大丈夫かしら、とちょっと戸惑いました。

始めのうちこそ、通訳の方に仕事の内容を伝えてもらいましたが、その後は身振り、手ぶり、片言英語で必要なことは殆どすべて伝わりました。

おみそ汁と洗浄後の食器拭きをそれぞれ担当してもらいましたが、私達の心配をよそに難無くスムーズに慣れた手つきでした。笑顔でとても楽しそうに次々と仕事をこなしていました。

手が空いた時に小鉢の盛り付けや持ち帰り容器のラップかけ等も頼んでみましたが、これもとても要領よくこなしていました。お箸も結構上手に使っていてびっくりしました。

その後はタイミングを見計らって、自発的に仕事を見つけて手伝ってくれたり、よく気がついて大いに助かりました。

ボランティアを終えて、同じグループで来日している若い女性も加わり、お客さんと同じテーブルで昼食を食べている時、突然、「常連のお客さん」が大きな声で歌を唄い始めました。

何だかとても賑やかなテーブルの雰囲気に、その「常連のお客さん」もとても嬉しくなって、テンションも上がったのでしょう…。いつも物静かに食事をしている彼の歌声を初めて聞きました。それに併せて若者たちも歌い出して…とても平和で感動的なひとときでした

文化の違いもあり、食堂でのいきなりのボランティアは少し無理があるのではと心配しましたが、仕事の流れに支障もなく、短時間にいろいろ手伝ってくれたので、私達はかなり楽をしました。

とても気持ちの良い笑顔でボランティアをしてくれていましたが、あんなに一生懸命働いてくれて少し大変だったかもしれません。

さなぎの食堂でのボランティアはどうだったか感想を聞いてみたいです。

ドイツ人の若者二人のボランティアはとても自然体で、同じボランティアとして学ぶ所も多多ありました。私達もとても良い経験をさせていただきました。』


日独学生青年リーダー交流について
平成8年の橋本首相とコール首相の日独首脳会談において、次世代を担う日独青年の交流が今後一層拡大されるべきであるとの認識の共有を確認し、平成9年6月のデンバーサミットで日独両国政府が共同で発表した「日独青年交流の強化についての共同発表」に基づいて、日本とドイツの青少年リーダーとして活動する学生、青年達が文化体験、意見交換、機関や団体で体験活動を行うことにより、青年リーダーとしての資質を高めるとともに、日独の相互理解と交流の発展を図ることを、目的としています。




寿町でカレーライスを作りませんか?

2009-07-31 15:41:08 | Weblog
[さなぎ達の原点はカレーにあり]
by キムさん


2000年にNPO法人「さなぎ達」ができる前……一年ほどの準備期間がありました。この間私たち「木耀パトロール」の部屋が、センター前の今の「浜かぜ」の一角にあった寿町町内会館の中2階にありました。

 6畳ほどの部屋に小さな台所が付いているひと部屋です。そこを木耀パトロール班と寿医療班が共同で家賃を出し合い借りていました。木曜日以外にその部屋は日中は使われていませんでした。山中先生、ポーラさん、デビットさん、桜井さん、キム…というメンバーが自然と集まりました。

 当時村上、野沢さんペアーが「木曜パトロール」に参加していました。村上さんは歌が上手でした。そこで昼間空いているその部屋をホームレスが入れる場所にしようと皆で計画しました。ポーラさん、デビットさん、山中先生がそれぞれ楽器を持って集まりました

 そのうち、誰かれとなく、「一緒にご飯を食べようよ」、と言い出して「カレーの日」が作られました。楽しい日々でした。うわさを聞きつけたホームレスも、それに準ずる人も、外国人も、日本人も…言葉が通じなくても…音楽が、カレーライスが、私たちをひとつにしていました。これが「さなぎ達」の始まりです。

「さなぎの食堂」の原点がこの「一緒にご飯を食べようよ」にあるのです。

さて、その「カレーライス」の炊き出しが今年も寿町でおこなわれます。
暑い夏にカレーを食べて元気になろう!!!



「寿夏祭り・カレー炊き出しボランティアの募集」
山手教会福祉委員会 責任者 岩淵 毅

この夏、寿町で行われる寿夏祭りで寿町の住人や寿周辺のホームレスの方を対象に約500人分のカレーライスの炊き出しを行います。カレー作りや販売、仕込みや運搬をお手伝いしていただけるボランティアを募集します。ご協力をお願いします。

1 前日準備要員・・・・食材など下ごしらえ
 ・ 8月13日(木) 9時から14時ころ(1,2時間でも可)
・場所 未定(山手教会周辺を予定) ・必要人数 5~7名

2 当日要員・・・会場準備と現地カレーづくりと販売
 ・ 8月14日(金) 9時から14時(1,2時間でも可)
・場所 寿町総合福祉センター広場 ・必要人数 10名内外
・カレーライス販売ではお子さん連れの参加も可です。

3 移動運搬要員・・・当日の食材や資材などの運搬や参加者の移動
・日時 8月14日(金)8時半から14時半(できれば半日以上)

○参加希望のお仕事と希望時間およびご連絡先を下記までご連絡ください
●連絡先 岩渕 毅(イワブチ タケシ)
●携帯 080-6585-4475、 非通知不可
なお募集が多い場合は先着順で調整させていただくことがあります。