はまひるがおは、真夏の海沿いの砂地の花。 弱々しいたたずまいのくせに、暑くてもへこたれず、乾燥していてもぜんぜん萎れない。 風で砂が吹き付けて埋もれてもだいじょうぶ。 人に媚びない。 目をむけると、はじめてここにいるよと知らせてくれるのだ。 浜辺、手すりから向こうは砂浜。そして遠く、波打ち際に砕ける波の音がかすかに、どろろどろろと聞こえているのでした。 外房・御宿海岸にて