そこに相田みつを美術館があって、東京へ出たついでに参観した。
相田みつをは、禅宗に帰依された詩人、書家として知られ、人生訓を書によって表現した作品は、この美術館ならずとも、そこここに見ることができる。
このブログで述べようとするのは、ここでは相田みつをではなく、東京国際フォーラムについてである。
東京国際フォーラムは、都心のイベント施設として、丸の内のオフイス街の地続きに斬新なガラス張りのスタイルで登場して15年ぐらいたつだろうか。
まだ日は浅いが、そのたたずまいはすっかり周囲の雰囲気となじんでいる。
東京駅から近いほうの入り口の脇に、東京府廰があったという表示の石柱をみた。
そうだ、そういえば、ここらは昔、都庁だったということを思い出した。
都庁は、今は、西新宿の超高層ビルにあって、何の不思議もないが、それまでは、都庁はここにあったのだ。
私は、別に都庁に用事がある人間じゃなかったが、旧都庁は、このあたり、JRのガードの西にも東にもいくつものビルに別れて雑然と並んでいたのを思い出す。
この東京府廰ということについて調べてみた。
明治維新ののち、廃藩置県により、江戸が東京府になった。
将軍や殿様がいなくなって知事が県の長になり、日本の首都は東京府となった。
東京府が東京都になったのは、昭和18年、日本は戦争のさ中、都制が施行された。
空襲で都庁が焼失、戦後の昭和32年、新都庁舎がこの標柱の地、丸の内3丁目に完成した。
そして、今の西新宿の都庁舎ビルは平成3年4月からスタートしたのだった。
地上43階という超高層、バブルの塔といわれ、建設費が1,600億かかった豪華なビルである。
私は、永年東京に勤めていたが、自分に関係の薄いことには、いつごろ、どこがどうだったか、いつから変ったのかなどということには、無頓着で、最新の今だけに意識が残っていることに気づかされた。
そう。急に聞かれても判らないという感じ。
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