Dark matter, Hawking radiation, black holes,

Approaching the Identity of Dark Matter

現代物理学が追いかける2つの聖杯、あるいは「物理学の危機?」

2024-04-15 | 日記

個人的な観点で言えば「2つの聖杯はダークマターとスーパーシンメトリー(SUSY)=超対称性」ですね。

従って当方の個人的な興味はダークマターと超対称性粒子の存在にあるのです。

そうして当方はこの2つのものは別々の存在である、もっと正確に言うならば「ダークマターの存在は確定している」が「超対称性粒子の存在はまだ確認されていない=確定していない」となります。

そうして「もし仮に超対称性粒子が存在した」としても「それはダークマターではない」と主張するのであります。

 

さてスーパーシンメトリー(SUSY)は素粒子物理の大目標である「力の統一という教義」に向かっては欠かすことができない要素になっています。

そうしてこの業界ではいまや「ダークマター=超対称性粒子」というのが常識になっている模様です。

そうであればダークマター探索もこの超対称性理論をベースに進められています。

 

その様な状況の中で「ビッグサイエンス(注1)としての物理学の進む方向」を概観しますとそれは素粒子論と宇宙論の分野であるように見えます。

そうしてその素粒子論と宇宙論が「まずは探さなくてはならないのはダークマターの正体である」としている様です。

そうであればそれはまた素粒子論においては「新しい物理」=「物理のニューフロンティアの発見」と言うようにいい替えられて、それがキーワード、トレンドになっている様です。(注2

 

さてそのような中で物理の世界ではどのように現状を認識し、どのように動こうとしているのか、セルンと日本、それからアメリカの動きを代表例として取り上げて見ていく事にします。

 

追記(24/8)

個人的な感想をいいますれば「現代のSUSYさがし」はかつてあった「エーテル探し」に状況がよく似ています。

どちらもある意味「当時の物理学としてはあって当然」とされた「物理的な存在を探した」のです。

さてそうであれば「現代のSUSYさがし」が「かつてのエーテル探し」の二の舞にならない事を祈っております。

ちなみにその状況をひっくり返して理解するならば「そんなものがあるはずがない」と思っていたものが「実際は存在した」となるのですが、さて・・・。

 

注1:ビッグサイエンス=とにかく設備投資に莫大な金が必要となるサイエンス。

お金がかかる代表的なものとして素粒子物理では加速器、そうして宇宙論では天体望遠鏡と宇宙線観測施設、それから観測衛星とそれを打ち上げるロケットですね。

さらには「正体不明のダークマターの直接観測施設」もそれに含まれますか。

注2:研究にはお金が必要です。

そうしてお金は国を説得しないと出てきません。

そうであれば現状は国を説得する為のキーワードが「ダークマターの発見=超対称性粒子の発見」と「新しい物理の発見」となっているかの様です。

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現代物理学の展望一覧

https://archive.md/HN7sK

 

 

 


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