Sam'sダイアリー

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播州松めぐり・・・@上

2012-08-18 08:00:00 | 散策
  播州地方の海岸沿いには 昔から白砂青松の地として知られ
  今も歴史を物語る名松が各地に残る

  江戸時代も「天下泰平」の時期になると 金毘羅参りや名所旧跡を
  訪ね歩こうとする人々が増え 「播州松めぐり」も紹介されている

  東は加古川市別府「住吉神社」「手枕の松」から西へ歩いて
  加古川を船で渡り 「曽根天満宮」「曽根の松」まで・・・

  とりあえず「手枕の松」は行ったので次から 訪ねてみることに・・・




  <加古(鹿児)の浜松> 浜宮天神社(はまのみやてんじんじゃ)
  加古川市尾上町口里

  一般的には「浜の宮神社」と呼ばれているが 境内には「菅原道真公」
  太宰府へ派遣される道中 船から降りてこの地に立ち寄った際
  海上の平穏と万民の幸福を祈願し 松の木を植えたと言われている
  「お手植えの松」がある

  初代の松は明治初年に枯れてしまい 現在は社殿の東に2代目が生い茂っている
  樹齢は約550年で 道真が眠る九州の方向に向かって枝を伸ばしている
























  また隣接する「浜の宮公園」は見渡す限りの松林で
  かつて「加古の松原」と呼ばれ 東播磨の海岸線に連なった
  白砂青松の面影を残している
 
  現在はプールやグランドの設備もあり ランニングやウォーキング
  散歩と市民の憩いの場として親しまれている




  <尾上の松> 尾上神社  
  加古川市尾上町長田

  「尾上神社」には2つの名松で知られている

  ひとつは「尾上の松」

  3代目は、1924年に国の天然記念物に指定されたが、
  約400年の樹齢を重ねて49年に枯れてしまった。
  今の「尾上の松」は7代目になる


  もう一つは「片枝の松」 

  神功(じんぐう)皇后が朝鮮半島への出兵から帰還する際
  この付近に立ち寄り 東へと出発したが1本の松が
  皇后のあとを慕うように 全ての枝を東向きに伸ばした
  そのため「都恋しき片枝の松」とも言われた・・・と言う言い伝え
  しかし、昭和24年に枯れてしまい 今は3代目である






7代目「尾上の松」





3代目「片枝の松」











  当時の旅人は 後「鶴林寺」や加古川寺家町「常住寺」「鹿児の松」
  訪れたようだが 浜街道を歩いていた人々は西へまっすぐ進み 加古川を船で渡り
  「高砂神社」に参っていたようだ