「評論家」という最悪最低な職業の、更にその真似事

事象を己自身の価値判断で論じることはとても恥ずかしい事である。
ましてや一文にもならないのに書くなんてただのバカ

有田芳生の言い分の根拠。

2011-03-19 17:12:36 | 雑感
朝方に上げた双葉病院の医師が患者を置き去りの件ですが、有田芳生氏より以下内容で反論のツイートがありました。

有田氏が根拠にしているニュースはこちらですね。

双葉病院長「避難迫られた。責任ない」 患者21人死亡(朝日新聞) - goo ニュース


これを読む限りではまるで院長が「自分は悪くない」と言い張っているようにしか見えませんね。なるほど。

でも。

「避難時に院長いた」=福島県が訂正発表

という記事がようやく時事通信社から配信されてきました。

これでようやく通信社としても間違っていたのは県の言い分の方であり、医院長をはじめとする病院スタッフは最善を尽くそうとしていたのに果たせなかった構図が証明出来たと言えます。

そこで改めて今回の問題です。
有田芳生氏のツイッターの展開では
http://goo.gl/eLOm1 (注:リンク切れです)
の読売新聞のリンクを貼られたツイートを参照して「逃げるな!!」のツイートを配信しています。
現在は読売オンラインが記事を抹消したので読めませんが県の担当のコメントも載せて相当強い口調で病院側の不手際(じゃないけど)を批判していたものでした。

さて、一般的な話になりますが。
こういう話を聞いた時にすべき事とはなんでしょう?
ツイートしてきた人に同調して怒りを拡散することでしょうか。
それとも「それは本当の話なのか」と調べようとすることでしょうか。

わたしはこのツイートが「それは確かか?RT~」であったのならここまで強くは申しません。
ですが、「逃げるな!!RT~」ですからね。

有田氏はわたしの反論に対し第2報という形で上の朝日新聞の記事を紹介し部別の方への反論には「21名亡くなった事を異常というのは無責任ですか」と答えていますが、違うでしょう。
「じゃあ、なんで助けられなかったのか」と考えるのはそんなに難しい事でしょうか?

有田氏が最初に読んだのが読売と朝日と両紙併読であればさすがに二紙の誤報となり(毎日もそうなので三大紙が誤報を出した状態)で、これで有田氏が一般人なら誤ったツイートを拡散させた事について、若干の同情も禁じ得ませんが、起こった事象を綿密に検討すると

1退避勧告を出すエリアを場当たり的に拡大した行政の責任
2場当たり的な指示により混乱が生じた県、町の指示

この二点が非常に大きいと思うのですが違うでしょうか。
いえ、県や町をせめたい訳ではないのですが、あくまでも事実としてならそういう経緯になるのでは、とわたしは思っているんですけど。

そして、今回被害に遭われてお亡くなりになった方の無念は幾ばくかとも思いながらも、その方達を助ける事ができなかった病院関係者と自衛官の無念を思うと心が痛みます。

さて。
わたし自身はここまで書いて、ツイートでは有田氏の責任を問うていますけど、有田氏に謝罪して欲しいとかどうとかはあまり思っていません。
ただ、今なお流れている誤報に対しての責任を取って、「あれは間違いだった」と修正を出して欲しいだけです。
医師、看護師さん達は恐らく自分たちがいなくなる事で医療を受ける事が出来なくなる方達の事も考えて、選択をせざるを得なかったのではとわたしは勝手に思っています。
もしそうならば、有田氏。あなたのように多くの人に意見を聞いて貰える「権利」を持っている人は、間違っている情報を流した場合それに対する責任を取らないといけないはずです。
どうか、わたしの最後の期待を裏切らないで欲しいと切に願います。

末筆になりますが。
ことによるとこう言う事をかけばあるいは営業妨害と言われるのかも知れないとか考えておりました。
わたしは零細企業なのでそうなると勝ち目はありませんが。
まあ、良いです。
それをするのなら、こういう言論が実務を阻害したという事を証明出来る訳ですから。
わたしが訴えられるのなら、病院は有田氏を訴える事が同時に可能になるはずですから。


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3 コメント

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有田芳生の謝罪はない (特朝定食)
2011-03-19 22:28:28
さんごさん、分かりやすくまとめていただきありがとうございます。

さっそくプリントスクリーン使ってますね。

有田芳生さんはブログに記事など加筆版とタイトルを入れて書き加えることがありますが、自分に都合が悪い記事は消したり、こっそり修正したりしています。

有田芳生さんにとってどうでもいいような間違いは謝罪や修正は出来るようですが、私が知る限りメディアやネットを使って世間に謝罪や修正はこれまでやっていません。

twitterで誤報を鵜呑みにしたのであれば同じtwitterで謝罪、修正、訂正をやるのが普通ですが彼の偽ったジャーナリズムがそれをさせないんでしょうね。

偽ったボランティア精神で大震災も人気取りに利用するなんて許されることではないですね。
私も怒りをおぼえますが、有田芳生さんのポリシーが「法にとらわれないから問題ないでしょ?」にあるようなので冷静に有田芳生さんを法に照らし合わせて彼の悪行を攻めるのが日本のためになると思います。
返信する
記事のコピペあります。 (ジジ)
2011-03-20 01:51:39
http://goo.gl/eLOm1 (注:リンク切れです)の記事のコピペがあり、全文読めます。
「以下引用」と書いてあるところからです。
http://ameblo.jp/indo/entry-10833569985.html
当時、私も過剰に反応しすぎてしまいましたが、とにかく、彼が見て、ツイートした記事の全文があります。
返信する
ご教授ありがとうございます (さんご)
2011-03-20 05:39:33
まとめレスで申し訳ありません。

>特朝定食様
確かにツイッターのプロフィールでも筆頭に書かれている肩書きがジャーナリストとなっているのでこのような姿勢(20日5時現在でまだ修正ツイートはないようです)はどうかとも思いますね。
これで有田氏が後に医療過疎の話でもし出したんだったら。
今回は最悪になるまえに病院関係者のご家族がツイッターで本当の事を話してくれた事がきっかけで再検証が早期になされましたが(でも、被災されているその方への攻撃もあったらしく、本当に何を考えているの?と言わざるを得ない)、もしそれがなかったなら医療スタッフは何重にも精神的にも傷を負って医療活動をしなければならなかったはず。

一体、マスコミは何がしたいのか。
そんな状況まで最前線の人達を追い詰めて、それでも仕事を完璧にしろと要求するつもりなのかと、この点に関しては厳重に抗議したいです。
無責任かつ足を引っ張るしかできない無能な外野は黙っているのが今一番できる最大の貢献であると。

>ジジ様
元記事の詳細をありがとうございました。
わたし個人の意見としては有田氏は偽善というよりも想像の範囲が極めて狭いのかもと思わざるを得ません。
これは重要な事です。
偽善者とは品位品格と精神的な話ですが、想像の範囲が狭いというのはジャーナリストとしての素養とかスキルの問題です。
そう言う人が求められて言論を提供することができたんだなあと改めて思う次第です。
ただ、今回はあまりにもスキルが低いジャーナリストが顕わになる事が多いようにも思えます。
逆にツイッターでもっと迅速で的確な報道をしている方も散見されます。
メディア論では良く出る話ですが、日本とアメリカの記者の最大の違いは、アメリカでは地方の新聞社で実績を上げてからじゃないと大手の新聞社から引き抜きという形で雇用されることはないそうですが、大手の新聞社でも日本は入社試験(とおそらくは縁故入社)で入社できる。

つまり、読者はアメリカでは特定の記者の配信を読むけど、日本では読売新聞とか朝日新聞というレッテルで読む訳で。

その点、実名で報道している有田氏はアメリカ型とも言えるんですけど、今のままでは玉石混淆の「玉」の方のままでいられるのか、という話になりそうですね。

わたしは、人の精神まで変えて欲しいとは望みませんが、せめて報道陣としてのスキルは高めた方が良いのでは、とは思うんですよ。
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