懲罰主義、は碌な事にならないよ？

　大阪の公立校の一件もそうなんだろうけど、反省を促すために罰を与える、いや、与えないといけない、って考え方は概ね碌な事にならない。
　自殺された生徒をたとえに出すのは不本意だが、その事案を見てなお教師に、学校に、教育委員会に改善案よりも罰則を、という意見が席巻するのは暗鬱な気分にもなる。
　ましてや外野であるわたしたちは三月も過ぎれば忘れてしまうような話なのに、当該校の生徒は一生を左右されかねない問題なのである。いい大人なら慎重に慎重を重ねて提議、行動、発言しなければ

　いい加減、こういうカタルシスを満たす欲求は自制すべきではなかろうか。
　民主党大躍進選挙がその後の政治に何をもたらしたかを見れば、「（自民党に）お灸を据えてやれ」という考えが如何に幼稚であり、先を考えてない発想であり、そして取り返しがつかない結果になるか、わたしたちはいくらでも見て来たのではないか。


　それにしても幾人かの市職員の事件を市職員全員の給与減額という一罰百戒、連帯責任は当然、みたいな懲罰主義の代名詞な橋下市長が学校や教師を批難できるとは、というか俺自身は橋下市長、今回の件は「学校よくやった。先生も当然。公金を使っている学校で成績があがらない生徒に体罰は当然だし、それで自殺しても自己責任。日本人は多すぎる、６０００万人の選ばれたエリートになるべきだ」と言うのかと思っていたよ。

　だって、普段はそういう事言ってるでしょ？