「評論家」という最悪最低な職業の、更にその真似事

事象を己自身の価値判断で論じることはとても恥ずかしい事である。
ましてや一文にもならないのに書くなんてただのバカ

B層商法とAKB商法

2012-06-09 06:40:25 | 私見
適菜収さんが「ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体」という書籍を出されております。
不勉強と言うよりも懐が寒いというもっと情けない理由で未読なのですが、適菜氏が紹介している所を読んでおりますと、郵政民営化の際に、日本人をA、B、C、Dの4つに分類し、この内世相を動かす最大勢力をB層と位置づけてB層を動かすのに絞った戦略を出したそうで。
まあ、わたしが説明するよりもこちらを読んで頂いた方が
ウィキペディア「B層」
http://ja.wikipedia.org/wiki/B%E5%B1%A4

ところで。
「IQが比較的低い」という一文に余程引っかかるのか、「こんな括り方をするな」と反発したり、あるいは「B層にはなりたくないな」という意見がツイッターで散見されます。

これって、結構変だとは思いませんか?
B層というのは、「空気を読んで時流についている層」とも言えます。もっと言えばIQが高かろうがC層の意見に耳を貸すような世間ではありません。
C層は世間から見たらむしろ変人扱いされる人です。
だから、マーケティングは普通B層に絞って行われています。

また、ツイッターやブログで一生懸命世間に訴えるのも、自分の意見が世間の主流になろうと言う意志もあるはずなので、これもまたB層の動かし合いとも言えます。

B層を否定する側が、むしろ一生懸命B層になろうとしたりあるいはB層を動かそうと対策をしているような状況なのでは。

やり方はともかくAKBの商法には学ぶところがある、という意見は既にB層戦略なのです。

政治をこれ以上悪くしてどうする

2012-06-08 17:52:17 | 私見
今こう言う事を書くと「なにそれ」と言われるのが必至だろうけど。昔、と言っても20年前くらいか。小室哲哉が全盛期だった頃、視聴者の意見が字幕で出るような討論番組で「小室哲哉に国歌をプロデュースして欲しい」という一文が流れて目が点になったことがある。

時流というものは確かに存在する。
しかしそれは流動的なものであり、大局観とは全く無縁のものである。
政治というのは、まともに機能させようと思えばそれなりに長期的な戦略が必要になる。
それを場当たり的に国民の受けをねらえばねらうほど、訳の分からないものになる。

構造改革で誰が得をしたか。
あるいは一部ではよい影響があったかも知れないが、今の就労状況の悪化はほとんどその時点で世間の承認を経て通された法案だ。
いや、承認ならばまだましだ。
漂う不公平感の打破と官僚、特権階級と見なされた層への恨みから懲罰的な感情を利用されて通されたとも言える。
それは民主党躍進でも使われた手法だ。

時流に乗り場当たり的に「今はこれが受けるから」の手法を政治に利用されるのを危惧するのならばまだ分かるが積極的に利用せよとはこれ如何に。
「国民目線の政治を目指せ」のお題目を唱えているだけなんだろうか。

それにしても、このような筆者にまだ仕事が回ってくるのならば、日本は不景気になったとは言え、まだ余力はあるんだと安心すべきなのかもしれない。
この記事で良いことと言えばそれくらいだろう。

AKB選抜総選挙はなぜ盛り上がるのか【週刊 上杉隆】(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース