「評論家」という最悪最低な職業の、更にその真似事

事象を己自身の価値判断で論じることはとても恥ずかしい事である。
ましてや一文にもならないのに書くなんてただのバカ

ホメオパシーにすがる気持ちかぁ・・・

2011-02-21 19:11:57 | ホメオパシー
わたしなんかのように、あちこちに敵を作って論戦挑みまくっているような奴が何を書いたところで、ホメオパシーを信じる人からは「勉強不足」とか「浅くしか知らない」と反発を受けるかも知れません。
自分はまだしも自分の子供が辛い目に遭っていると藁にもすがりたい気持ちになるのは親として当然だとは思います。
わたしも親の一人なので。
ましてやホメオパシーのような自然志向、自然回帰の概念は通常善意で紹介されるているでしょうし、それゆえに尚のこと人の心を邪心で見るような当ブログの記事は気に障るでしょう。

邪気があってやっている訳ではないのですけど。
自分もかなりひどいアレルギー持ちであり、ほかにもいくつかの病を抱えています。
が、総じて言えば大概の人と比較されても健康的と思われています。
ありがたいことにわたしを産んでくれた母は、どんなに辛くてもそれに耐える精神の持ち主であったことに起因するのでしょう。
だから、わたしは自分の体の事で不幸と感じたことはありません。
もうちょっとお酒に付き合えればいいのになあ、とは思いますが。
自分の子もちょっとした疾病がありました。
最初は簡単な程度かな、と甘く見ていたのですが一時はかなり大事になりました。
その大事になった、という経緯が、実は西洋医学を否定されるお医者さんに当たってしまったという事に起因しているんです。
これ以上はちょっと関係者がいろいろと入り組んでおり、軽口で書ける話でもないので伏せさせて頂きますが。

もし、ちゃんとした医療機関にその時点でも見せようと思わなかったら。
最西洋医学を否定する医師の言葉を「おかしいな」とは思いながらも最後までその指示に従っていたのなら。
わたしの子供は既にこの世にはいなかったでしょう。

悩んだ上で周囲には理解者もいない中、親切心で声をかけてくれる人って言うのはむしろホメオパシーを推進される自然に優しい方の方が多いのかもしれません。
この情報化社会では、たとえばステロイドは弊害の話しか聞けないかもしれません。

でも、自分の身をもって知っている限りで言えば、ちゃんとした病院に行き、ちゃんと指示を守って適せん処方された薬を使った方が治りは早いと思うのです。
ただ、中には変な先生もいるのも事実ですから、おかしいなと思ったら医学を否定する前にほかの先生に聞いてみるとかすべきではないかとも思います。

厚労省の方針で、簡単な病気はまず個人開業医での診察を受けた後、それでも駄目なら紹介状を書いてもらい総合病院に行くような制度になって久しいですが、アトピーのような症候群は経験上で言うなら個人病院よりも総合病院に行かれた方が回り道が少ないと思えてなりません。
個人病院ですと先生の方針によって処方がかなり違うんです。
自分も危うく不治の病にされる所でした。

本来、これだけ悩みを抱えているたとえばアトピー性皮膚炎などのケースでは厚労省が旗振りをするなりして、一定の医療方針のガイドラインを作ればいいのに、と思えてならないのですが。

誰しも改善がされず、周囲からも家族からも「お前がなんとかしろ」「なんでなおらないんだ、お前の愛情がたりないんだろ」とか責められ孤独を増してしまえば「必ず治せます」としてくれる人は救いの主でしょう。
状況がよくなることがないどころか悪くなったとしても「好転反応です」と言われ改善の段階と言われてしまうと。

辛い気持ちが分かるような気がします。
なんとか、ならないものなのでしょうか。
困っているひとに適切な医療を受けるコーディネーターがいればいいのに、と結局他人任せみたいな結論になってしまって、なんだかやるせないです。

ADHDにレメディが顕著に効くとしちゃったWEBRONZA

2011-02-21 17:12:19 | ホメオパシー
ここ数日間ホメオパシーで検索を掛けると朝日新聞が主催するWEBRONZAでホメオパシーを肯定的に取り上げたと問題にしているので読んでみました。

「牛にもホメオパシー」~本場スイスのホメオパシー療法の現在

というか、論座というのならコメント欄が欲しいなあ。
ツリータイプのとか。
ツイッターでなきゃ意見交換できないのも辛いけど、ツイッターのアカウントがないと交わされている意見内容も読めないのはもっと辛い。
仕方が無いのでツイッターのアカウントを取ったけど、何あれ。
フォローしたい友達?
興味があること?
最初のひと言?

ないよ、そんな物。
まあ、それはいいや。なんとか読むことが出来たけど。めんどくさいなあ、もう。

さて、これを読んだ時はさすがの朝日も擁護団体や個人の圧力に屈したのかなあ、それも仕方が無いとしか思っていなかったのですが。
いや、実際に自分を振り返ってみても自分が気に入らない論に容赦しない人っているからね。(ごめんなさい、反省はしているんです、これでも)
ただ、その中には批判どころか否定的な意見さえこの世に存在してはならない、というタイプの人もいる訳だから。
さすがにわたしはそこまででは無いけど、

だから、去年はただ一社だけ頑張っていた朝日が屈しても、それはそれで仕方が無いかもとか思っていました。
が、

ホメオパシー論争、改めて整理しよう

なんと、朝日新聞社から先の論に反論する記事があったのですね。
これでようやくこの論争の構図が分かりました。

で、反論を書いた久保田記者が「検証」ということで紹介していたのが昨日取り上げた「Not so open-minded that our brains drop out」様だった、という事だったのですね。

それで、このコメントですか(^^;;

追記:朝日新聞WEBRONZAさんへ: 記者がヒトデの脚なら、編集長/編集長はヒトデのどこなんでしょう? 私の記事にリンクをはるのは一向に構いませんが、それだけでは何一つ検証したことにはなりませんので、万が一にも誤解なきようにお願いします。それから、ヒトデは軟体動物ではなく棘皮動物です。 http://astand.asahi.com/magazine/wrscience/special/2010122800005.html

全くです。
検証とは自ら参考書を集め、自分の目でその論文があるか、その実験があるか、その結果が得られたかを確かめる行為ですからね。
これで検証とされると、去年のホメオパシー懐疑の記事自体が薄っぺらくなる訳ですし、その点は考慮された方がいいと思います。

総じて言えば砂糖水を固形化したものに、そこまでの薬効が存在するとしたならばそれは科学ではなくオカルトの領域でしかないと思っています。
しかし、ならばなぜ効くとされるのか。

泣き止まない子供に砂糖水を飲ませるだけでも泣き止むケースもありますしねえ。
ちなみに、わたしは偏頭痛がある時は砂糖をなめます。
それでも効きますから(気休めともストレス回避とも言えますが。チョコレートは起源が医療用だっただけあってその思い込み故もうちょっとは効く、気がします)高価なレメディならもっと効くのは当然なんじゃないですか?
成分でもオカルトでもなく、この値段の物ならば当然効くという思い込み故に。

ただ、当人達が納得して行うのなら構わないのですが、価値観も浅く狭い範囲でしか世間を見ることが出来ない子共に特殊な価値観を押付けるのは、親として、大人としてどうなんだろうとしか思えません、というのがわたしの主張です。

そして、そんな子を思うが故にいても立ってもいられなくなる親心を利用する商売は、正直、もっと辛辣な言葉を浴びせたいのですが我慢して、「感心しない」としておきます。

末筆ですが、未だに朝日新聞はこの岩澤里美なるスイス在住のフリー記者の記事をどう取り扱うのか未定のようですが(反論併記にしたいようだけど)、ADHDという子供の病の改善に効くとした記事が記事だけに、これから将来がある子供にNot so open-minded that our brains drop out.様が危惧されているように「正しい」医療行為が行われなくなるという可能性がある訳で。

オウム真理教による殺人を結果的に促したTBSと同じように糾弾される可能性が絶対ありますから、早急に対応した方がいいと思います。

メディアに公平中立を求めるほど野暮では無い私ではありますが、こと、人の命や将来が掛かっている時は一定基準までは科学で肯定されたとかくらいの話しか載せないとかもっと慎重にされた方がいいと思います。

一応、コンプライアンスと言うものが時の菅直人厚生労働大臣から出されていたはずですよね。
「摂取することで身体に危険がある場合については、事実の確認の前に危険を周知する報道が先行したとしてもこれを咎めない」(Oー157カイワレ事件の際、これが出されたことにより国家、マスコミの責任を回避された)

本件ではレメディを舐めても体には害がありませんのでこれは当てはまりませんが、「レメディで十分」としてしまうことで本来受けなければいけない予防接種なりビタミン剤投与が忌避されるのなら逆の立場で同意になるのではないでしょうか。末筆が随分と長くなりましたのでここで終了です。

耐放射能汚染用のレメディ?

2011-02-21 14:05:57 | ホメオパシー
先日揶揄の意味で原発の近くから取った水を使えば耐放射能汚染用のレメディーが作れるの?※ と書いたのだけど。
(※これは放射線が漏れているとかの意味ではありません。レメディーは毒に水が接触するだけで、その水が毒物の記憶を持つとされる理論なので冷却水でも十分記憶可能という話で揶揄しています)

ホメオパシーの非科学性、というサイトを見ましたら。
本当にあるのですね、放射能汚染用レメディって。

「へんてこレメディ」

頭がくらくらしてきました。
どんなにホメオパシーに全幅の信頼を寄せている人でも、この砂糖玉を飲んだからって放射能のある地域に行っても平気とか、放射線に当たっても平気とは言い出さないと思うんだけど。
何のために売っているのか考えると、それって原発で働いている人とか、もっと酷い想像だと劣化ウラン弾の影響を受けた地区とかチェルノブイリの周辺で売るためとしか思えないんだけど。
しかも、プルトニウムレメディ?
どこにそんなもので汚染される可能性があるって言うんだろう。
最終戦争用に備蓄しろとか言って営業しているんだろうか。

(追記)
記事中にリンクが張られているプルトニウムレメディの使い方(日本語訳)を読んだら予想の斜め上で驚きました。
甲状腺の治療でさえアレなのに、チャクラとかってオウム真理教を彷彿させるなあ。というか、

第二次世界大戦以降に輪廻転生している人、
 ホロコースト、広島、長崎のトラウマと恐怖をハートと胸腺のチャクラに
 抱えたまま転生してきた人、
 そういった魂は非常に短い期間に転生し、非常にサイキックな力を持ち、
 真実のみを受け入れる
 しかしオーラにスキが多くなんでもかんでも侵入させてしまう

この説明書を書いた人って、真っ当な神経とか感情とか寛恕の精神とか心の中に持ち合わせているんでしょうか・・・。
まあ、60億強もいれば自分には絶対そりが合わない人がいるのも道理だけど、あまりにも感性が酷いような気がする。
書いている人は(多分)褒めているつもりなんだろう、と思えるだけに業が深い。
サイキック、という言葉が出る辺りで選民思想が垣間見られる気がする。

ベルリンの壁レメディもびっくりでした。
飲んだら壁を通過できるのかと思ったんだけど心理的障壁を克服するレメディ? なにそれ。
『このレメディーは、戦争やテロに関連する恨みのこもった霊魂の浄化によいそうです』

じゃあ、この業者の所にテロリストとか殺人鬼とかまとめて送られてもこのレメディを飲んだら忘れてくれるんだろうか。
ブラックジョークでも無いんだったら、本当に悪質だとしか思えない。

ホメオパシーを真剣にやっている人からしてみると、こんな会社のレメディを取り上げて「非科学的」と断ずるのはアンフェアだ、と言われそうだけど。
でも。
まっとうにホメオパシーの理屈を考えたら、水道水飲むだけで十分じゃないの、とか思うんだけど。
それを言うと水道には塩素が入っているとか言われるんだろうけど、海の中通って相当な倍率に希釈された塩素にも触れているはずだし。

じゃなければ井戸水でもボトリングウォーターでも十分のはず。
鉱物にも触れたし有機物の層にも細菌にも触れているんだし。

なんで高価なレメディじゃないと効かない訳?
水道水じゃ駄目な理由が分からないのだけど?

被害者意識が科学や社会を否定する

2011-02-19 06:33:56 | ホメオパシー
今日の話題はホメオパシーについてです。
ブログを立ち上げてこの方、政治ばかり取り上げてしまったのでいかんと思い本来の主旨に戻ろうかと。

わたし個人がホメオパシーに感心を持ったのはk2ドロップを新生児に「故意に」投与せず死亡させた助産師の話がきっかけでした。
それまで例えば幻影随想さんでなんどかホメオパシー批判を展開している記事を読んではいたのですけど、「(オカルト好きな)イギリスの話だろう」と簡単に読み流していたので、まさか日本でそこまで深刻な事態が起こるとは全く想定もしておらず。
自分のふぬけた頭と読解力に情けなさを感じることしきりです。

いや、当人達が信じて砂糖玉(レメディドロップ。天然に存在する毒を100の6乗とかとんでもない希釈をすることで「水に毒を記憶させる」という行為をしたあとで砂糖玉にしたもの)を舐めて「病気が治った」と納得するのならそれはそれで構いません。
プラシーボ効果は否定しませんし。
ただ、だったらあんな高いレメディなんぞよりもただの砂糖玉でもかまわないでしょう。
水に毒を記憶させる、なんて言い出すのなら水道管から出てくる水はあらゆる鉱物やら動植物の死体も蓄積された土壌を通過し川として流れて来たものですから、あらゆる毒の記憶を持っていても不思議ではありませんし。
というか原発の近くの水を使ったら放射能汚染にさえ打ち勝つのか、レメディは?

この事件で新生児が死亡したのはもっと酷い話で、担当した助産師が自分のホメオパシー信仰、もっと有り体にいえば薬は毒であるという信仰に基づき、勝手にk2ドロップを与えずレメディドロップを与え、しかもカルテにはk2ドロップを投与と記録していた、これにつきます。
現在は和解成立ということなんでこれ以上は個人を責めることはしませんが、このような思想を植え付けた医療団体が今なお存在していることに、繰り返し何度も書きますけど事故一発で会社が吹っ飛ぶ食品会社にいた者としては不思議で仕方がありません。

ホメオパシーで新生児が死亡するという事故があったというのに、なんでマスコミの「おらおら取材」がなかったんでしょうね?
この件をずっと取り上げ続けていたのは朝日新聞社、ただ一社でした。
不思議です。

(追記)あー、でもいま検索かけてみたら朝日新聞もホメオパシーに肯定的な論を出したのですね。
ホメオパシー記事の訂正を拒む朝日新聞WEBRONZA
Not so open-minded that our brains drop out.様より

一応、朝日の関連記事


ちなみに、です。
最近知ったのですけどわたしのブログでは好意的には扱わない東京都の青少年健全育成条例、つまりは非実在青少年問題ですけど。
その立案者のなかの大葉ナナコ氏は自然分娩の普及活動と共にホメオパシーの推進にも積極的だそうです。

大葉氏に胡散臭さを感じるのは、自分が非実在青少年問題では反対に回る「認知障害者」だから※、でしょうね。ね、大葉さん。
※大葉ナナコ:「性同一性障害と同じく持って生まれた嗜好だという事で、子供に対する性暴力漫画を好む人達を放免とするのであれば、彼らは認知障害を起しているという見方を主流化する必要があるのではないか。 認知障害があり、暴力的だという事が分かっていれば、証拠が無いのに法規制出来るのかという議論で論破出来る」

ホメオパシー自体は、わたしも否定しません、というのは前述しました。
プラシーボ効果で治る病なら無理して薬を飲むのもどうかとは思います。
が、ただプラシーボ効果だけなら母親が手を当てて「痛いの痛いのとんでけー」でも構わないはずです。あんな高い砂糖菓子を買う必要なんてこれっぽちもないはずで。
それゆえに否定はしませんが、目の前にいて欲しくはない存在ではあります。

ただ、それを人に押付けるとか、こんな疑似科学を盾に取り薬は害になるとか医療行為を否定する段までくるとなると、これは否定せざるを得ません。

「買ってはいけない」の医療版ですね。
あるのは消費者、患者は被害者、メーカーや医師、製薬会社は利益が欲しいだけで平気で毒になる物を売りつける悪徳業者、という構図が無い限りはここまでホメオパシー信仰が高くなるとは思えません。

そして必ず、買ってはいけないにしても病気ならない生き方にしても見られるように、「この商品は安全、健康」という商品の販売とセットで売られるように(買ってはいけないも病気にならない生き方も、筆者は商品販売を行ったり紹介するという側面があります)、ホメオパシーは砂糖玉を高価で売るとかセミナーを開催するという「商売」が歴として存在する。

さて、と。
わたしのような詳しくもない者が書くのは、とりあえず今日はここまでにしておきます。
わたしの駄文よりも、まずこちらのサイトをご覧下さい。

助産院は安全?(旧サイト。なんと、ホメオパシー関係者からfc2ブログ運営会社に抗議するという攻撃を受けてブログを移動するという事態にまで)
助産院は安全?(現サイト)

重ねて思うのですけど。
ホメオパシーの関連産業にいるものや、それを美化して批判を許さない人達は、人の命を何だと思っているんでしょう。(注:ここで言っているのは「批判も許さない人」です。美化するまでは構いませんが、批判を許さないのは傲慢にも程があると思っています)
身内が亡くなる事のつらさへの理解とかなんてできっこないのはわたしも身内を失って初めて知った事ではありますが、それにしても。
人の命を数字程度にしか思ってもいないのではないのなら、もうちょっと人としてやることがあるとしか思えませんが、如何ですか?

それともやっぱり、これってキ●ガイ、認知障害者の戯言でしかありませんか?