にほんブログ村
第1章 天然アユを増やす意味
6頁ー7頁
(抜粋)
発電用のダムを抱えたA河川の漁協には、
発電事業者と交わした漁業報償に関する契約が残っている。
それには、補償金を受け取ることと引き替えに
「今後のどのような問題が生じても補償金を要求しない」
という意味の記述がある。
補償金を支払えば、特段の環境対策が
必要とは考えていなかった当時の開発側の意識である。
A河川はダムが造られてから現在にいたる50年間もの
期間のなかで、濁りの長期化など様々な環境問題が起きたが、
ごく最近までそれに対する手がつけられなかった。
環境悪化に歯止めがかからなかったことで、流域住民は、
生態系のサービス(自然の恵み:きれいな水、天然鮎etc)を
十分受けることができなくなっているためである。
漁協が受ける被害と思っているうちに、
実は住民全体が被害を受けていたのである。
河川の荒廃として、生態系のサービス低下が
顕著化すると同時に、市民が川を自分たちの共有財産として
意識し始めた今、環境との調和を図る施策は、
もはや避けて通れなくなっている。
参照
書名 「アユを育てる川仕事」
著者 古川彰・高橋勇夫
初版 2010年6月1日
発行所 築地書館
☆☆上記記事とは関係ありませんが。
参考例
例 40年前にできたダムだと、こんな河川もある。
昭和54年~現在まで濁りが流されている河川
そんな河川が・・・
PDFで探すと
手取川水系の流域及び河川の概要
平成16年5月
国土交通省河川局
6-2河川水質
手取川の水質は全国の一級河川の清流ベスト10
(平成12年)に入っている。
参照40頁
他の1級河川はもっと汚いの?
例「発電事業者と交わした漁業報償に関する契約」を
探してみた。
第9回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品
『清流が戻る日 ~20世紀 手取川の風景~』
(制作 石川テレビ)
『清流が戻る日 ~20世紀 手取川の風景~』
さがせば身近ににたような事例ありますね。(^O^)
考察
国のお金で電源○○が当時の最高の技術で完成させたダム。
払い下げられた管理会社にとって、「想定外」の濁り。
マニュアルどうりに運用してきただけ。
どこにもでもある「想定外」。
◎50年かけて壊した環境は、
50年以上時間をかけないと元に戻らない。
1回で100満点の対策なんてありえない。
完璧はありえない。
「未完」だからまた工夫していくのが日本流
たりない所を、そのつど補って繰り返し
工夫してください。
☆☆少しづつ、できる範囲でゆっくりと試行錯誤して、
失敗しながら
これからの清流にしてください。
孫の代に清流が戻ってくればいい。
(抜粋)
発電用のダムを抱えたA河川の漁協には、発電事業者と交わした漁業報償に関する契約が残っている。それには、補償金を受け取ることと引き替えに「今後のどのような問題が生じても補償金を要求しない」という意味の記述がある。
補償金を支払えば、特段の環境対策が必要とは考えていなかった当時の開発側の意識である。
A河川はダムが造られてから現在にいたる50年間もの期間のなかで、濁りの長期化など様々な環境問題が起きたが、ごく最近までそれに対する手がつけられなかった。
環境悪化に歯止めがかからなかったことで、流域住民は、生態系のサービス(自然の恵み:きれいな水、天然鮎etc)を十分受けることができなくなっているためである。漁協が受ける被害と思っているうちに、実は住民全体が被害を受けていたのである。
河川の荒廃として、生態系のサービス低下が顕著化すると同時に、市民が川を自分たちの共有財産として意識し始めた今、環境との調和を図る施策は、もはや避けて通れなくなっている。
考察1
○○電源開発が造ったダムを電力会社が払い下げられて運用中に、環境問題がおきてもどうにもできない。
せめて、A河川に住んでいて電力会社の幹部になった方が疑問を感じてほしい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます